- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120041495
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
犯罪者の更生とは。刑期を終えて罪を償うことで、それは赦されたことになるのか。何をもって更生と定義されるのか。復讐は歪んだ正義でただの自己満足にしか過ぎないのか。犯した罪の重さは見た目だけではわからない奥の深いものであること。難しい問題がさらに重くのしかかる。面白った。
-
人の内面を中心にどんでん返しがあり、面白かった。更生とは、をメインテーマに、人間のあるべき生き方を考えさせられる。
-
978-4-12-004149-5 277p 2010・9・25 初版
-
構成保護施設の元受刑者と保護司の物語。暴走族の犯罪をクローズアップしている。
犯罪者を物語の中心に置くのが大門の流儀。今回は殺人事件を巡って、過去の暴走族による婦女暴行事件で軋轢が生じ犯罪に至るケース。
無期懲役刑ながらも仮釈放で施設に入ってきた久保島がキーパーソンだが、彼の裁判で真相が判明出来なかったのが疑問に残る。
キリスト教の信奉者の物語でも有るので贖罪と大罪の告解が出てくるが、殺人についての生命軽視はまのがれ無い!
作者の思い入れが深い作品と言えるだろうが、物語としてはもう一つか? -
犯罪者の更生と被害者遺族の思い。更生施設近隣住民の気持ちも理解できるし…とても重いテーマなのだけど、物語としては読みやすかった。
ただ冒頭の殺人事件の犯人が…なんか本筋からずれている気がする。ミステリーとしてはイマイチ。 -
読み始めたのは今日じゃなかったか?あっという間に読み終わった一冊。この作者さんの話の登場人物、否犯人は、凶悪事件を起こしているにも拘らず何故か優しさを感じてしまう。紙一重ってことなのかな。