発光地帯

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著者 : 川上未映子
  • 中央公論新社 (2011年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120041891

発光地帯の感想・レビュー・書評

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  • 油断ならないエッセイでした。見た目はどうってことなさそう…、なんだけど、読むとこってりしていてエネルギーを吸い取られる。さらには自分の琴線のどこかに触れるらしく随所で泣ける。「試す」がいちばん沁みた。懐かしくて切なくて読んでいると薄い寂しさが集まって濃くなる。エッセイって公開された他人の日記を見る行為なんだけど、このエッセイは「文通」に近い感じで、読み終えるのに二か月近くかかってしまった。町田康的なこってり関西系。

  •  「ああもうぜんぶのことに感想を持つのやめればいいのだつまり生きる生きられる生きてゆくための方法はたったそれだけなのだ」という一文に、一番ぐっときた。些細なことについても感想を持ってしまう、考えてしまう性分は生きにくくて面倒くさくてどうしようもなく、これが捨てられなくて苦しく思うことがしばしばあるけれど、こうした一文を読むことで救われた気持ちになる。

  • 「食を中心とした随筆を書く資格がじつはないのではないか」なんて著者が心配する食のエッセイ。
    たしかに食べ物の話の印象はあまりないかも‥。
    でも、ゆるやかに重ねられる言葉が心地よくて、するすると読める。

    川上さんはのんびりした方なのかな?
    ゆったりしたペースを崩さずに、日常の諸々に対処されるのではないだろうか。
    そして、ズバッと切りつけるような鋭い言葉をふわりと口にするのではないか。

    もうちょっとエッセイを読んでみたい。

    川上さんが歌を歌っていたというのも初めて知った。
    聴いてみたいな。

  • 川上未映子さんのエッセイ集。
    これを読む前に「すべて真夜中の恋人たち」を読んでいて、なんとなく仄暗さの漂う雰囲気が彼女の作風なのかなと勝手に思い込んでました。
    食のエッセイ、という割にあまり食には触れていないです。ただ、わたしも食に興味のない人間なので妙な親近感が沸いたりとか、あとはただただ美しい言葉の羅列にぐっときたり、美味しい文学が詰まった一冊だと思います。

    あとは装丁が、個人的にとても気に入ってます。読み終えたあと、本棚に並べて眺めていたい。

  • 散らかっている文章なのに、
    ひとが言葉にできず困っている内側のもやもやをすんなり言葉にして
    ある程度整理してこちらに投げかけてくれる、そんなイメージのエッセイ。

    とても女性的な文章なので、わたしは共感してしまうのだとおもいます。

  • 日常をつづったエッセイ。
    川上さんの世界観はやはり面白い。でも、何かが物足りない印象を受けた。なんだろう?語り口調が関西弁でないから?
    同じエッセイなら「そら頭がでかいんです。・・・」のほうが面白かったかな。

  • 素敵な装丁に目が止まり立ち読み、つい最近買っていた『そら頭はでかいです、せかいがすこんと入ります』で初めて読んだその文体が好きだと思ったので衝動買いしてしまった一冊。

    ひとつひとつの表現に使われる単語の選び方がうまくて、なんか私は妙に納得させられてしまう。文章に感情を丸めこまれた感じがした。

    こんな風に言葉を操れるって、すごく自由だなーと思った。

    個人的には、「試す」が好きです。もはや詩っぽい。

  • 初めて川上未映子さんのエッセイを読んだのだけど、不思議な抑揚というか、節というか、リズム感に最初は慣れなくて読みづらかったのだが、だんだん虜になってきて、気づいたら読み終わってた。

  • 川上未映子さんのエッセイはいくつか読んでいるけれど、本書は「ヘヴン」を書き終えたばかりの状態だからなのか、軽快なノリや痛快な感じは一切なく、全体的に気鬱な(それこそ理由もなくちょっと間違ったらうっかり死んでしまうような)状態で書かれている。

    私もよくこんな状態に陥りやすいので、親近感が湧く。感受性が強いと日常を生きるのもとっても困難であったりする。

    弟さん夫婦とラグビーの試合を観戦に行った回が印象的だった。〜勝ち負けとは関係ない部分での「人生の豊かさ」を得ている〜というくだりでは、本当にそうだなって思った。試合をしている選手にとっても、応援して一喜一憂するサポーターにとっても、「何かに夢中になれる」それだけで豊かなことだと思う。

    遠い未来、母親が亡くなった時に、その悲しみを共通して分かち合え、語り合えるであろう姉弟か・・・。そういうのって憧れる。

    エッセイで時折出てくる親友「ミガン」のキャラがとても好き。

  • 四月だいすきな四月だった四月♥

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発光地帯の作品紹介

誰にも見せない日記のように、誰かに語りかけている。芥川賞作家が日常から零れ落ちる言葉たちを拾いあつめた、自由律で不定型、新しいかたちのエッセイ集。

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