- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120041969
作品紹介・あらすじ
40代シングル女子まさかの転機に直面す。昭和の香り漂うアパートでへんてこな住人に面食らい来し方をふり返っては赤面。行く末を案ずればきりもなし…ほのぼの笑えてどこか懐かしい直木賞作家の最新小説。
感想・レビュー・書評
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父が亡くなり、アパートの大家さんを引き継いだ花村茜(43)独身。
そのアパート『花桃館』に住む一癖も二癖もある人たち。
父の愛人やら、あちらの世界の人たちやら、まぁバラエティに富んだ方々が住んでいるのです。
行かず後家だの行き遅れだの言いたい放題言われている茜。でもなんだかんだモテていて、色んな話が舞い込んでくる。だけど本人曰く、「人生に数多く立ち現れる二股の岐路において、間違った選択」ばかりをしてしまう。
そんな毎日を面白おかしく、茜目線で描かれるお話。さっぱりしていてカラッとしていて、いいヤツだなぁ、友だちになりたいなぁ、なんて思ってしまう。だけど時々ポロッと辛かっただろう現実も差し挟まれてくるんですよね。
一言で言うなれば、ほろ苦の大人の物語です。
「花桃実桃。人生には、いろんな味わいがある。酒も人生も、馬鹿みたいに甘くはないのだから」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
父親の遺産を受け継ぎ、「花桃館」という古いアパートの大家さんとなった43歳シングル花村茜。
そろそろ肉体の衰えを感じる茜の年頃。しかし人生先は長い、老化と言うにはまだ早すぎる。シングル茜の悩み葛藤がヘンテコで癖のある住人とのエピソードでほっこり描かれていた。
第十章、口下手な茜は・・と文中にあり(そうかそんな気がした)、元は人付き合いが苦手な茜なりに、大家さん頑張ってるんだと思ったら応援したくなった。
父親がお世話になった雨宮李華との絡みがじんわりした。
晩年の父がこの女性のおかげで寂しくなかったなら、それはお礼を言いたくなるような話だと茜は思った、とある。父親の最後の女性にお礼、そう思える茜、父は父での豊かな生活があった。自分がしたかもしれない親不孝。亡くなったことで分かり合えるのは悲しいが、こうやって気持ちの中で実を結ぶこともある。それはそれでありで、そうやって暮らしてゆくんだなぁ。
「花桃には花はつくけれども実はならない。きれいな花なのにもったいねえなあ、だけどおれはそういう花が好きでね」父、桃蔵が李華に言った言葉が素敵だと思った。
個人的には茜、思い切って尾木くんに飛び込んだら。と思ったけれど、今後どうなるかなんてわからないのが未来。 -
主人公・花村茜・43歳独身。
肩たたきにあい会社を辞め、
父・桃蔵が遺した「花桃館」という、おんぼろアパートの住み込み管理人となる。
「花桃館」の向かいにはお寺があり、そこには6つのお地蔵さん。
猫ちゃんが日向ぼっこしてるかと思えば、幽霊(?)が出てきたり…。
この茜が、何とも言えずユニークで面白いんです。
特に和歌の解釈がいい味でね。
「思ひあらば 干なましものをいかでかは 返す衣のたれも濡るらむ」
気遣いのある人なら、なまものは干してから送るのが普通なのに、
ひっくり返したこちらの服も濡れるほど、汁けのあるものを贈ってくるなんて!
間違ってはいるんでしょうが、これはこれでいいような気も…(笑)
店子がこれまた風変わりな人々の集まりで、
猫好きな探偵、ウクレレ奏者を目指す青年、万年整形女性、クロアチア出身の詩人、
フリーライターで3人の子持ちやもめ、以前住んでいた夫婦の幽霊(?)、
そして父の生前の恋人で、韋駄天走りをする老女も…。
お墓が見えるのは怖いけど、
お地蔵さんのそばで、日向ぼっこする猫ちゃんがいるアパート。
住んでみたい気がします。
花桃は大きい実を結ばない。でもきれいでしょう。
人間もおんなじ。
あなたはあなたよ。
そんな風に言ってもらえたような気がします。-
こんばんは(^-^)/
私が2冊読む間にうさこちゃんは何冊読んでるの〜ヾ(≧∪≦*)ノ〃 凄いわ。
あっ、うさこちゃんと呼ばせ...こんばんは(^-^)/
私が2冊読む間にうさこちゃんは何冊読んでるの〜ヾ(≧∪≦*)ノ〃 凄いわ。
あっ、うさこちゃんと呼ばせてくださいm(*_ _)m
私はけいたんでもけいちゃんでも好きなように読んでもらえれば嬉しいです♪
話は戻って、たくさん読まれた中からこの本が一番気に入ったよ!
アパートの話って好き。
しかもアラフォー(笑)
あっ、私はもうアラフォーではないか…。
中島京子さん、また読みたいと思っていたので。いつか読むね〜♪
その前にうさこちゃんに紹介してもらっている垣谷さんを読むね。
でも、その前に今桜のシーズンなので桜にちなんだ話を読むのでもうちょっと待っていてね(*^^*)♪
それではまたね〜2016/03/29 -
けいたんさ~ん、こんばんは~♪
うさこちゃん♪なんだか恥ずかしいけど嬉しいわ(#^^#)
私は、けいちゃんと呼ばせてね!
なんか...けいたんさ~ん、こんばんは~♪
うさこちゃん♪なんだか恥ずかしいけど嬉しいわ(#^^#)
私は、けいちゃんと呼ばせてね!
なんか小学生に戻ったみたい(笑)
でも、周りから子供みたいって言われてる者どうしだから、いいよね~♪
そうなの、読みたい本に追われて、自分でも驚くくらいのペース(笑)
この本、大ヒット!
とっても面白かった~♪
へんてこりんな店子さんばかりなんだけど、
主人公が負けず劣らずで(笑)
エッ?アラフォー卒業?
いらっしゃいませ~~うふふ(#^^#)2016/03/29
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父の遺言で花桃館という古いアパートを相続する事になった40代未婚女性の主人公。アパートには個性的な面々が暮らしていて、自分も大家として一室に住むことになる。
世の中色々な人生があるよね的なお話。アパートの面々が面白く、住んでいて飽きなさそう。変な人たちばかりだけれど、悪い人は出てこなくて、そんな人たちとまったり日々を過ごしていく雰囲気がとても心地良かった。空き部屋にちょっとお邪魔したいくらい。 -
父の遺したアパートの管理人になってしまった主人公・茜とその住人の個性的な面々がリアルで面白い。
風変わりな住人だと一見思うけれど、世の中を凝縮しているのでは?
タイトルが、ラストになって初めて分かる!!!
きっとドラマ化されても面白い映像になるんじゃないかな?とも思った。
花を咲かせる、実をつける、色んな人生が合ってそれでいいんじゃない? -
見ているだけで ほっこりする人。
本人は、大真面目に一生懸命 生きている。
自由で情があり、自分に正直で 言いたいことは言って生きている人。こういう人には、老若男女 心を開いて信頼する。好きになる。
そんな主人公 茜 が父から受け継いだアパートの大家さんになって奮闘しつつも、ドタバタをどこか楽しむ様がコミカルに描かれています。
15年位前に書かれた作品なので、その間 世の中変わって、年齢40代はまだまだ若く、老いを口にする歳ではなくなった現代、違和感はあります確かに笑 +10歳で読みました 健康ご長寿時代だなぁ -
それぞれの部屋にはそれぞれの人生がある。
それが緩やかに交錯していく。
完璧じゃなくても
100%じゃなくても
思うようにいかなくても
それでもいいんだなあ
って思わせてくれる1冊。-
はじめまして。杜のうさこです。
フォローありがとうございました。
私の方からもフォローさせてくださいね。
よろしくお願いします♪
...はじめまして。杜のうさこです。
フォローありがとうございました。
私の方からもフォローさせてくださいね。
よろしくお願いします♪
この本、早速読みたいリストに入れました。
ブクログで新しい本棚さんとめぐり会う度に
読みたい本も増えて、嬉しい悲鳴です♪2016/01/07 -
杜のうさこ様
ありがとうございます^ ^
レビューを読むのも面白いです。
また本棚参考にさせて頂きます!
よろしくお願いします(^ ...杜のうさこ様
ありがとうございます^ ^
レビューを読むのも面白いです。
また本棚参考にさせて頂きます!
よろしくお願いします(^ ^)
2016/01/08 -
ortieortieさん、こんばんは~♪
『花桃実桃』読みました。
ortieortieさんの本棚で出合えた一冊。
すごく良かった...ortieortieさん、こんばんは~♪
『花桃実桃』読みました。
ortieortieさんの本棚で出合えた一冊。
すごく良かったです!
大好きな世界でした。
ありがとうございました。
また遊びに来ますね♪2016/03/16
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花村茜、43歳、独身。
父親の遺したアパート「花桃館」に住込み、管理人業を始める。
ちょっと変わったアパートの、ちょっと変わった住人達と関わるうちに、なんだか人生開けてくる。
『花桃実桃』、人生には、色んな味わいがある。
何が大事か、誰の役に立ちたいのか、考えてみる時間がもらえた気がする。 -
中島 京子
中央公論新社 (2011/02)
以前よんだ「小さいおうち」がとてもよかった
これもなんかゆるくて気楽に読んだ
40代の頃 う~ん 忘れたな(笑
アパートの大家さんになった茜
そして 住人が個性的
飽きさせません
≪ 墓地の前 日当たり良好 応相談 ≫ -
スコスコと一気に読めた 花桃館というアパートの住人サン達 主人公の大家サン それぞれの暮らし 過去、未来、異界 日常…おもしろ!!!