刑事さん、さようなら

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著者 : 樋口有介
  • 中央公論新社 (2011年2月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120041976

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刑事さん、さようならの感想・レビュー・書評

  • ヨシオ的な人物への既知感は「月の梯子」か。
    モヤモヤとした読後感。面白かったけど。
    焼き肉食いたくなった。

  • 警察小説つってもいかにもな樋口節なんでまあ予定調和にまとまると思ったら…工エエェェ(´д`)ェェエエ工。

    まあある意味面白かったです。

  • さようなら。
    なるほどそうなるかー。せつなーい。せーつーなーいー。

  • 樋口作品は、いつも軽快な文章と緻密な構成で楽しませてくれる。

    本書も期待を裏切らなかった。
    ただ、この作品はかなり特徴的。私が読んだ中では、この作品だけはちょっと異質なものを感じた。
    正義と悪が歪曲した社会。日常生活に潜む不条理を物語にしたからこそ、この独特な雰囲気を醸し出す作品が生まれたのではないか。

    ふたつの物語。警察官と、もう一方に知的障害の青年と売春婦を配した物語。それぞれがいくつもの伏線を敷きながら、ふたつの物語として同時に進んでいった。
    やがて、2つの物語がひとつになるラストシーン。いくつも敷かれていた伏線も見事に収斂した。きれいに繫がり、ひとつの線となったのである。ここは快感。ミステリ小説のカタルシスを鮮やかに実感させてくれた。
    探偵役がいないとか、感情移入できる人物がいないとか、刑事が必要悪を解いたりとか、読み始めは違和感や嫌悪感ばかりが強かった。しかし、読み終われば、ひとつ貫けた感を得られた。

    これまでの樋口作品とは趣を異にすると感じたのはあくまで表面的なことにすぎず、作品の根底を流れるものは共通していることに気付かされた。
    作品の根底に流れているもの。ひとつは「やさしさ」。樋口作品に安らぎを感じる秘密はそこにある。

  • なんとも不気味な表紙です。でも読み終えて「あぁ・・哀しいな」と思いました。象徴的な表紙でした。  樋口センセの小説を何冊か読んだ事がある人はいくつかの世界観を感じることと思います。人によっては「ワンパターン」とか「いつもの進行」とか言われるでしょうが(^^;)、私は勝手に「樋口ワールド」と呼んでいてそしてその「ワールド」がとっても好きです。なんだか安心してず〜っと読んでいたくなる心地良さがセンセの小説にはあるのです。たとえ凄惨な殺人事件の話しだったとしても・・・ この不思議な感覚の究極な形が今回の小説です。 警察社会という 自分たちが浸っている世界の秩序を壊さないために その社会のルールに基づいて事件を隠蔽しようとする刑事たち。 ささやかだが幸せで心地よい自分の世界を絶対に守ろうと地道にコツコツと生きている青年。 この二つの世界が重なり合ったとき哀しい事件がおこる・・・ 人間はみんなそれぞれの「ワールド」を持っていてそれを大切に守って生きている。樋口有介という作家が好きな人はきっと「壊したくない世界」を人よりちょっぴり強く感じている(持っている?)のかもしれません・・・もちろん私もですが(笑)   あぁ〜休筆宣言をされたセンセの新作はしばらく読めないのでしょうか くすん くすん・・・待ってますから〜センセ!!待ってますから〜

  • 続きが気になって、どんどん読めた。交互に描かれている2つのストーリーが繋がるところも面白いし、結末や犯人や動機も、意外で面白かった。
    ただ、後味が・・あまりよくないというか、ちょっとモヤモヤが残るかな。まさにタイトルの通りってことか。

  • 非常に読みづらい。最後にこういうことだったのかわかる。完全犯罪。

  • *「結婚したい女ができた」と明かした数日後、警官が自宅で首を吊った。その二日後、河原で風俗ライターの死体が見つかる。後輩の自殺に疑問を抱き独自に聞き込みを続けていた警部補・須貝は、二つの不審死をつなぐ“女A”の存在に行き着くのだが―。「善人の罪科」と「悪人の正義」が交錯する、美しくも哀しき愛の物語*

    再読。会話の部分が多く、登場人物はそれぞれ人間臭く 、全体的に牧歌的な雰囲気さえ漂う。二つの物語が徐々に交差する過程、衝撃の結末、にも関わらず淡々と続く日常・・・やられました。なんとも言えない余韻がじわりじわりと押し寄せます。

  • 「善人の罪科」と「悪人の正義」

    帯の文言が秀逸でよくいい当てている

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    首を吊った警官、河原で殺された風俗ライター。二人をつなぐ“女A”を追い続ける警部補が行き着いたのは、寂れた歓楽街の、小さな焼き肉屋だった―。「善人の罪科」と「悪人の正義」が交錯する美しくも哀しき愛の物語。

    ヨシオ的な男性を書くのね。何だろう、「月の梯子」なんかはすごいと思ったけどなんか鼻につく。
    在日の人と施設を出た子を一緒にするのも、よくあるんだろうけど感情的にはあまりいい気はしなかった。
    夕美の心理的なものがもっとほしい。
    想像つかない気持ちの波みたいなものがあるんじゃないか、と疑問を抱えたままの最後。
    警察内部の事、有るんだろうなと思うのが作者の筆力。
    面白かったので一気読みでした。

  • なんとも哀愁感漂うミステリ。一見別々に思えた二つの事件。徐々に見えてくる繋がりとその真相。そのあたりはオーソドックスに思えるのだけれど。
    哀切ながらも、思いがけず邪悪だったこの物語。タイトルはそういうことだったのかー!

  • 3月-4。3.0点。
    老夫婦の殺人事件から、刑事の自殺・身元不明死体。
    ある警察署の日常と、西川口のある焼き肉屋の風景が、最後に繋がる。

    うーーん。すべてが中途半端な気がしてしまった。
    270頁と短く、もう少しページを割いて説明があっても良い気がした。

  • 途中から、そういう方向だったか…と少し意外

  • 「刑事さん、さようなら」の題名の意味が…そうゆう事か。

    なんだかなぁ……。

    あまり後味は良くなかった。

    あの刑事もあまり好きではなかった。

  • 警察が舞台の小説ではあるが、警察の裏側の顔を描く異色な作品。
    埼玉の小さな所轄で起きた3つの事件と、西川口の焼肉屋で働くヨシオの話が交互に語られ、最後には意外な結末が…

  • 樋口さんの初期の作品(読後感のよいさわやかな作品)が好きな方には向かない印象。
    警察小説やミステリを好む方には少々物足りない内容。

    変わったタイトルだなーと思いつつ読み始め、
    だからこのタイトルか。と最後に納得して終わりました。

  • 埼玉の本庄市を舞台とした、組織を守るために事件の結末をねじ曲げる警察と、それによって引き起こる新たな事件を描く。
    最近似たような話を良く読むが警察も単なる保身第一の公務員であり、冤罪が容易に起こりうるのがよくわかる。

  •  途中までは、予想したとおりだと思っていたけれど、後半は想像もしていなかった展開に驚きです。彼があんな風に終わるなんて、考えもしなかった。私は、どうしても残された者の視線になってしまいますねぇ。これはとても残酷な結末です。その上での幸せは、ありえないと思いたい。。。

  • ハードボイルドだねー。ラストはミステリーとしては、それは駄目だろうって感じだけど、それ以上にストーリーに引き込まれました。

  • 伏線なしの真相解決、ストーリーいまいち。

    初期の「ぼくと、ぼくらの夏」「風少女」「彼女はたぶん魔法を使う」「夏の口紅」あたりまでが非常に読後感が良かったため、新刊が出るとつい買ってしまい、いまいちと裏切られることが多い。

    それでも新刊が出ると買ってしまう不思議な作家さん。

  • 今の自分に時間がないからかなあ・・作品の独特の空気感を読む余裕はなくてストーリーを追っていたのだけど、そうすると大体の展開は読めてしまって、さらに読後感もざらっとした感じなので、正直残念でした。キャストの誰にも魅力を感じないしなあ。

  • 2つの世界が交錯するんだろうな、と思っていたが(当たり前だけど)、こういう落ちになるとは。。。少し消化不良だったかな。

  • +++
    ――この手が汚れても、かまわないと思った。―― 首を吊った警官、河原で殺された風俗ライター。 二人をつなぐ“女A”を追い続ける警部補が行き着いたのは、 寂れた歓楽街の焼き肉屋だった。 「善人の罪科」と「悪人の正義」が交錯する、美しくも哀しき愛の物語。 警察組織の歪みに迫る最新書き下ろしミステリー
    +++

    警察組織の歪みに迫る、と紹介文にはあるが、それほどのものではないのではないかと思いながら読んでいた。馴れ合いと隠蔽体質と裏金の問題を並べて見せただけのように思えたのだ。だが、ラスト近くで事件の根っこにあるものが次々に判ってくると、そんな印象は一気に消し飛んだ。警察官の自殺、殺された風俗ライター、焼肉点竹林(トリム)、風俗嬢たち。まさに瞬く間に思ってもみなかったつながり方をするのである。タイトルの意味もここにきて腑に落ちる。やるせなさ過ぎる。いぶし銀のような一冊である。

  • ミステリ?だろうけど、だいたい先はわかって読めた。
    2011.8.7

  • あちこちで起こる殺人。須貝警部補はそれらの事件に関っていた、とある女性を追う。
    登場人物の一人一人から生活臭みたいのが滲み出ていて、読んだ後も本の世界にしばらく浸れる感じです。
    タイトルからミステリだと思って手に取ったんですが、違うタイトルだったら読まなかったかも。読んで良かったと思います。

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首を吊った警官、河原で殺された風俗ライター。二人をつなぐ"女A"を追い続ける警部補が行き着いたのは、寂れた歓楽街の、小さな焼き肉屋だった-。「善人の罪科」と「悪人の正義」が交錯する美しくも哀しき愛の物語。

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