ヴォイド・シェイパ

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著者 : 森博嗣
  • 中央公論新社 (2011年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120042270

ヴォイド・シェイパの感想・レビュー・書評

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  • 森さんの新鮮さが溢れている。でも、やっぱり森さんだね。。。

  • 森博嗣による『スカイ・クロラ』系のエンターテインメントノベル。『ヴォイド・シェイパ』では新渡戸稲造『武士道』を背景にしている。引用のつなぎ方が森博嗣作品の特徴のひとつだと思う。
    メフィスト賞からのデビューということで、文学作品としての認知はされないものの、アンダーグラウンドに近い魅力を放っている。
    面白いのは、森博嗣の場合モチーフにしている作家ないし作品が伏せられているということ。「秘すれば花」とはよく言ったもので、森博嗣は自分の手の内を隠しつつ表現するのが得意技である。
    理系センス、と一言で括られることは多いものの、実際はアートの発想で、精密さを重んじるのも西洋絵画の遠近法を思わせる。幾何学的なものと芸術的なものが絡み合い、融和された作風で綴られている。

  • 虚の中に形を。

    物心ついた時から山に篭り、スズカ・カシュウと共に暮らしてきたゼンは、カシュウの言い付けに沿って山を下り、村の長のもとへ向かう。

    英語のタイトルで侍が主人公の森小説、ってあらゆる意味で物珍しい感じ。
    内容としては大きな起伏はないのだけど、全く飽きずに楽しめた。自問自答の内容や、年寄りたちの言葉は決して他人事ではない。
    侍でありながら、侍のめんどくさい体面を意に介さないゼンはすこし変わっているけれど、素直で礼儀正しいので好感が持てる。世間知らず故の、女性たちとのズレたやりとりも面白かった。

  • 詩を味わうように読む。冒険活劇だけど、静か。ゼンがユニーク。

    私の読書は乱読で、めったに再読はしない。だから図書館も多く利用する。購入する本は、「この作家にはお礼しなくちゃ」と思うものに、買い の判断をする。ヴォイド・シェイパは再読するし、愛読書となった。ゼンの物語、続編を切望する。

  • 6月7日読了。霧煙るような静かな話。

  • 表紙をパッと見て「スカイ・クロラシリーズの新作か!」と思って買ったのですが、違いました(笑)よくよく見たら空じゃなくて山ですね・・・。

    森博嗣さんの書かれた小説は9割方読んでいますが、今作品は最も作者自身の思考や価値観がはっきりと書かれているような印象を受けました。
    ゼンの剣に対する姿勢は作者の研究に対する姿勢と似ているんだろうなぁと勝手に想像しています。。

    スカイ・クロラシリーズでは巻数と時系列がバラバラでしたが、このシリーズではどうなるんでしょう。個人的には続きが気になります。

    それにしてもこういった「剣豪小説(?)」を作者が書くことに驚きました。日本刀収集とか、そういう趣味を持つようになったんでしょうかね??

  • なんとも静かで不思議な話。大きな悪を倒す!という話の展開にならず、淡々と「道」について話が進むところがいかにもという感じ。ゼンというキャラが好きになったので、続けて欲しいなあ。

  • 3回以上読んでる本。
    シリーズ5冊通じての感想。

    舞台は江戸時代辺りの日本っぼい世界。
    登場人物は皆、和名だけどカタカナで書かれるため、読者が自分で作り上げる理想の時代劇世界に浸れるような雰囲気。

    師匠カシュウと共に山奥で幼い頃から剣術修行に明け暮れていた青年ゼンは、老衰したカシュウの遺言により山を下りる。

    剣術修行のために旅をしながら、人間社会に触れて成長していく過程で、将軍家のお家騒動にも巻き込まれていく物語。

    師匠と山しか知らなかったゼンは、世間知らずで素直な人間で、剣を極める過程もシンプル。
    『無の境地に至る=自分の刀の範囲に侵入してきた異物を一切無心且つ最速で斬れれば無敵』みたいな感じであり、
    読みながらゼンと一心同体化し、純粋なる無の境地に至り、自分も剣を極めたかの如く風のような感覚を味わえる点が、このシリーズの最大の魅力です!

    逆を言えば、そういう感覚を味わえない方には夢中になれないであろう感覚小説で、
    作者の別シリーズ『スカイ・クロラ』と感覚小説な点が類似しています。
    また1巻目の『ヴォイド・シェイパ』は暗さが漂う雰囲気で初読み時は『あちゃ、これは駄作かも(>_<)』と思いましたが、2巻目から抜群の面白さで夢中になったので、読むならひとまず2巻まで読んで評価して欲しいです。

    個人的には魂が無の境地に至るかの如く清められ、剣の達人となれて敵の攻撃を見切って風の如く勝利する感覚が思う存分味わえる神作品シリーズですO(≧∇≦)o

  • 禅問答の様な小説。まだシリーズの1冊目なので物語の動きがあまり感じられず、続き!続き!とはならないが、主人公が出会う登場人物達の考え方が理にかなっていてすんなり入ってくるし好感が持てて読みやすい。続きメモ。ヴォイド・シェイパ(2011)、ブラッド・スクーパ(2012)、スカル・ブレーカ(2013)、フォグ・ハイダ(2014)、マインド・クァンチャ(2015)。

  • 侍のゼンが師の死をきっかけに山を降り旅をする。強さやいきることなどについて考えていく。
    強さを隠すということ、虚勢をはらないということ、最近興味のあるはなし。考えてみるけれどわからないことだらけ。
    出来事より考えたかと中心の物語

    蔵書
    電子書籍

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ヴォイド・シェイパの作品紹介

ある静かな朝、彼は山を下りた。師から譲り受けた、一振りの刀を背に――。若き侍は思索する。強さとは、生とは、無とは。あてどない旅路の先には何があるのか。

「スカイ・クロラ」シリーズの中央公論新社からの出版の新シリーズ。装丁も同じく鈴木成一デザイン室。

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ヴォイド・シェイパのKindle版

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