共鳴

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著者 : 堂場瞬一
  • 中央公論新社 (2011年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120042607

共鳴の感想・レビュー・書評

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  • 『共鳴』 堂場舜一  中央公論新社

    こちらでご紹介のあった本。

    元刑事、仕事一筋だった麻生は、退職後も「県警防犯アドバイザー」として、地域の防犯に協力し続けて来た。70歳をとっくに過ぎているのに腰痛以外は腕力、体力、迫力、現役並み。おまけにパソコンルームがあって、周辺機器も使いこなし、とにかく凄いじいさんなのである。

    そんな元刑事の麻生が、一人暮らしで引きこもりの21歳の孫を力ずくで!自分の家に引っ張り、更生させるべく、刑事捜査まがいの防犯活動にこき使うのである。

    こう書くと、面白そう…。と思う。しかしこれは私が思っていた様な元気老人と引きこもりの若者の成長物話として楽しむ話しではなかった。多分、今の自分が、半引きこもりの孫の方に感情移入してしまったからかも知れない。必然的に、元刑事の70歳過ぎの麻生に共感出来ず、実生活での近所の70歳代の独善的勘違い老人とダブって、ウンザリして来る。
    麻生は仕事一筋で周囲の信頼も厚いのだが、私には趣味も無く、現役のつもりで地域貢献を生き甲斐にして居るわりに、住民との接点が元警察官と、現役防犯アドバイザーと言う「立場」だから、狭くて浅いと感じる。いや、それこそが、仕事一筋で来た男達を象徴する物なのか?

    これは私にとっては、3つの「家族」の物語だった。麻生自身の。麻生の孫の。麻生が幼い頃から可愛がって来た近所の高校生の。重い家庭内介護の話を軸に、親子がどう向き合うか、思春期の子供を子供として扱うのか、大人として扱うのか。大人になるとはどう言う事なのか。他人とは円滑に付き合えても自分の娘を育て損なったと感じている老人の心の痛み。その娘の子である孫が引きこもったのは何が原因だったのか。麻生が可愛がって来た近所の高校生が持ちかけた相談の真相とは。

    『共鳴』と言うタイトル読み進めるうちに効いて来る。そして若者達の辛く、言葉に出せなかった感情が、彼らを突き動かした時、灰色の重苦しい霧は晴れて行く。読後感は良かった。じいさんが可愛げがないのが惜しい(笑)

  • 麻生さん、いいなあ。おじいちゃんと孫の組み合わせのお話って好きです。「もう年はとれない」とか。
    堂場さんの本は読みやすくて、これも一気読みでした

  • 共鳴はどこに、誰に起こったのだろうか。
    引きこもりの青年が母方の祖父と暮らす事になった。
    祖父は元刑事で、いまも地域の相談を買って出ている。
    近所の家でおばあさんが亡くなって、その孫が死因に不審を抱く。
    青年が近所の人の話を聞くうちに孫とも言葉を交わすようになり、そこで二人の間に共鳴が生まれたのか。
    ラストはさわやか。

  • 2014.10.17
    堂場瞬一はあまり読まないけど、この本は中々面白かった。普段読まない作家の話はつい警察ものを手にとってしまう。引きこもりの大学生。退職した刑事。

  • 元刑事の祖父が引きこもりの孫を更生させようと

  • 2013年7月西宮図書館

  • なんかよくわからない内容。この作者らしくないが、このようなものも良いかも。

  • 元刑事の祖父と引きこもりの孫の凸凹コンビが近所のトラブルを解決するなかで、家族について考え気づいていくストーリー。ぎこちないながらも徐々に分かり合っていく祖父と孫の姿、家族とはというテーマを考えさせる内容はいいと思ったがやや周辺の登場人物の存在感が薄いかなとおもいました。
    堂場作品はスポーツものの登場人物は存在感がしっかりしているのに、そのほかの作品はそれが感じられないのは気のせいだろうか?

  • 始めて読んだ作家。
    主人公の将がやわなヤツなのか、本当は骨のあるヤツなのか、途中ぜんぜんわからなくて、悪いストーリーは嫌だなと思いつつ読み終えたら…あぁ、みんないい人、な本。
    他のも読んでみよう。
    読みやすかった。
    単に、グロいのや怖いのや、腹黒いのがキライなだけ?

    共鳴の意味は途中わかってしまったけど、安心して読めたから⭕。

  • 重いテーマを明るく描いていて、そこは好感が持てるのですが、とてつもなく地味。何かひとつ物足りないです。登場人物の誰にも親近感を感じなかったし。

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