釜石ラグビー 栄光の日々 - 松尾雄治とくろがねのラガーたち

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著者 : 上岡伸雄
  • 中央公論新社 (2011年8月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120042669

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釜石ラグビー 栄光の日々 - 松尾雄治とくろがねのラガーたちの感想・レビュー・書評

  • 被災地の釜石に行ったときに、釜石におけるラグビーの大きさと東海道本線からも離れた地方都市から、どうして強いチームが生まれたのかが気になり読了。

    新日鉄釜石は、無名の高卒新人をスカウトして育てていく東北人の気質をそれを巧みに操る、稀代のスーパースターが松尾が重なり、時代と人とに恵まれて連勝していく姿がわかる。今更と言われるくらいに古くなってしまったが、丹念な取材などによって、当時の様子がわかりやすかった。

    ラグビー人気も低迷しているが、またあのような時代が戻ってくるといいなあと感じさせられた。

  • 職人気質で口数少なく、自分の役割をきっちりこなす東北無名高校出身者と、都会派スーパースターの森重隆、松尾雄治とがマッチしたことで偉業の7連覇を達成する。
    私も、78-88年までの10年間社会人でラグビーを経験。この当時は、松尾のようになりたい、釜石のようなチームになりたい思いで国立競技場によく観戦しにいった。松尾の的確なキックと切れ味鋭いステップで相手を芸術的に抜き去るシーンを何度も思い出す。
    その松尾がいたから7連覇達成が出来たのか否かを問いかけた本である。が、私にはそうは思えない。地元に根付き愚直に鍛え上げられたチームメンバーと天才松尾との融合、更には地元チームならではの地域一体となったバックアップがあっての偉業ではないかと思う。
    それを考えると、今の低迷している釜石チームには、地元の復興も担う期待値も合わせて、頑張れとエールを送りたくなる。

  • 岩手県民のみならずスポーツを愛する方々に是非ご一読願いたい一冊。何故に釜石は強かったのか、天才松尾雄治とは何者だったのか、何故に勝てなくなったのか、涙しました。売上が復興支援にまわるそうです。

  • 大学ラグビーのスター選手がアイドルになり、ラグビーをテーマにしたヒット曲が生まれた時代を作り出したのは華やかさとは程遠い東北の泥まみれの練習からでした。この当時のラグビーが持っていた無名性を尊ぶアマチュアリズムを思い出しました。産業構造の変化が釜石ラブビーを弱めていったとも思いますが、今回の震災がもたら社会構造の変化を乗る超えるために必要なのが、彼らが持っていたアマチュアリズムなのかもしれないと感じました。

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釜石ラグビー 栄光の日々 - 松尾雄治とくろがねのラガーたちの作品紹介

かつて陸奥にとてつもなく強いラグビーチームがあった。北海道や東北の無名の高校出身者を鍛え上げ、最先端の理論をいち早く取り入れた地域の古豪だった。そして1976年、明治大学で活躍した天才・松尾雄治が加わり、日本選手権で7連覇を成し遂げる常勝軍団となる-。本書は、当時の選手、相手チームなど80人近い関係者を取材し、どのようにして「栄光の7年」を獲得したのか、また松尾が去ったのち、なぜ敗れたのかを追うノンフィクションである。ここには、釜石という風土、学歴という文化の差、製鉄所内での仕事との両立、それらを乗り越える"勝利"が描かれている。

釜石ラグビー 栄光の日々 - 松尾雄治とくろがねのラガーたちはこんな本です

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