あかりの湖畔

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著者 : 青山七恵
  • 中央公論新社 (2011年11月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120043062

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あかりの湖畔の感想・レビュー・書評

  • 湖畔に暮らす三姉妹の、家族にまつわる物語。青山さんの作品はまだ2作目だけど、情景が記憶に残る文章だな、というのが第一印象。次はどれを読もうかな、と思わせてくれる。

  • さびれた温泉街を見下ろす大きな湖のほとり、遊歩道の奥にある「お休み処・風弓亭」の三姉妹。
    次女・悠は東京へ出て女優を目指し、高校生の三女・花映も外の世界に憧れている。
    26歳の長女・灯子だけが、生まれ育った場所でいつまでも変わらぬ生活を望んでいた。
    ある日、一人の青年がやってきて街に住み着く。
    妹二人は彼こそが灯子の「運命を変える」のではと噂するが…。
    (アマゾンより引用)

    三姉妹とそれを取り巻く人々のお話。
    が、最終的には彼女らの母親との話にすべて繋がっていくような…

    なんか THE小説って感じ(笑)
    もうほんと何か小説の王道を行ってるような、そんな印象

    三姉妹の長女の性格があまり好きでなく、読みながら軽くイラッと…(笑)

  • 青山七恵さんの長編小説。母親が家を出て行ってしまった家族の微妙なバランスの中で成り立っている毎日を描いた作品。期待した以上に面白かった。やはりお話作りは上手な作家さんです。

  • なんとなく漂う暗い雰囲気、記憶があるなと思い返したら、「ひとり日和」以来の青山さんの作品。
    かなりダークな事件もリアルでちょっと怖かったけど、3人姉妹を中心にした家族のバランスや狭い地域のコミュニティとか、すごく微妙なところをきれいにまとめてる文章力はさすが。
    読んでいるときは気持ちが晴れないけど、読み終わるとすっきりする、そんな作家さん?

  • 青山さんの作品を初めて読んだ。
    最初ののんびりした印象からうってかわり、湧いてくる何らかの感情が
    加速度を増して駆け抜けていった感じ。
    読み終わってみれば作者の底知れぬ才能に圧倒された。

    普段自分が読むジャンルとは違うけど、機会あれば他の作品も
    読んでみようかな。

  • うーん結局淳次なのかしら。

  • 風弓亭に自分もいる感じで読み進めました。2013.12.9

  • 青山七恵さんの文章が好きだ。このお話も取り立てて大きな事件が起きる訳じゃないけど湖の水面がゆらゆらと揺れるように穏やかに緩やかに家族の抱える秘密が繙かれていく。最近読んだ『花嫁』に比べるとパンチはないけど、ところどころにたまらなく素敵な表現がある。2012/235

  • 読売夕刊の連載小説。
    連載期間もずっと夕刊をとっていたけど、全く読んでなかった(笑)

    夕刊にふさわしい、一日の疲れをほぐしてくれるようなやわらかい文章でとても読みやすく、数時間程度で一気に読了。新聞ということで、多種多様な読者層に受け入れられやすい内容にしたのかな、と思う。

    紙面の制約や連載期間の都合(だと思うが)で、いろいろと張った伏線を収集しきれなかった感じもややするが、三姉妹、皆、前向きに次の人生のステージに進めそうなラストでよかった。

  • 灯子、悠、花映の三姉妹には、姉妹の中でのそれぞれの立場や役割、特徴がとてもよく表れていた。「小さな秘密が時の経過とともに重みを増し今の自分の存在そのもののようになっている事」「未来の方を向いた秘密もある事」穏やかな文章の中からハッと気付かされる事柄が多かった。

  • SLBA選定図書 2012年度 第1期 Bセットから

    たった一つの家族だからこそ、言えない秘密がある・・・・。
    湖畔に暮らす三姉妹それぞれの恋と成長を描いた読売新聞好評連載、待望の書籍化。

    分類 913/ア

  • わりと好きな作家さんの筈なのに、
    なんかもやっとしながら読んでもやっとしたまま読み終わった。

    面白くない、ってわけではないけど。なんだろう。
    展開がわかりやすすぎて嫌やったんかな。
    それともこのうっすらと閉じこめられている感じにもやもやしたのかも。

  • 三姉妹の会話が心地良い。
    人里離れた山奥に縛られている灯子に、少しいらいらしつつ、誰にも言えない秘密を抱えていることへの苦々しい思いに共感もした。

    でもやっぱり、母親に対しても幼なじみに対しても、ひょんなことから出会った辰夫に対しても、どれも中途半端に終わった印象を受けた。

    再会したらすべてきれいにおさまる、って格好にどうしても見えてしまった。

  • 山と湖畔に囲まれた小さなところで、土産屋兼飲食店である風弓亭
    を営む久米一家。

    既に引退した父のかわりに店を任されている長女の灯子
    女優になると東京へ行く次女の悠と、高校生の末っ子の花映。

    伯母の芳子にいとこの俊介、灯子の幼馴染の淳次。
    東京からひょっこりやってきた辰生。

    かつてそこにいた母の面影といつまでも消えない灯子の罪の気持ち。

    読むの時間かかったあー。
    湖畔のふもとで経営しているお店とか
    なんとか荘って名前のついたペンションとか民宿とかアパートとか
    そういうところでの話って多いよね。

    こんなに長編が書けるのは楽しい気分なのかな!

    井上荒野のだりや荘の父はクリスマスを盛大に祝うことを非難していたのにたいし
    風弓亭の父源三の場合はクリスマスは明るく楽しくやってるのが
    対照的で印象に残った)^o^(

  • 人間には、一カ所にずっと居れる人と、一カ所にずっと居れない人の二種類がいるんだなぁと読んで思った。
    本当は一カ所にずっと居れない人なのに、自分を騙して一カ所にずっと居ると変になっちゃうし、その逆もある。
    今の自分と重なる所もあってスラスラ読めた。

  • 『人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある。』
    これは、東野圭吾先生の『容疑者Xの献身』の中に出てきた言葉だ。
    このあかりの湖畔という物語から抜粋し
    紹介されていた言葉に、これと同じニュアンスを感じて手にとってみた。
    その点に関して、非常に期待はずれだった。

    如何にも新聞に連載されていた物語という感じで
    ある意味でベタであり、男女の痴話話や
    ありふれた都会と田舎の比較や
    田舎にいる閉塞感、淡々とした変わらない日常が描かれている。
    非常に描かれている景色の色が薄く感じ
    まったく主人公である灯子に感情移入できる部分が無かった。

    彼女が、両親の離婚の理由は自分にあると思いつめていた割には
    病に倒れ術後間もない父を罵り
    母と暮らしたことがある、それを隠していたという理由だけで
    赤の他人である辰夫にまで当たるところには
    全く共感ができず、読み終えた今でも
    父に対しては兎も角辰夫への感情が
    自分には理解ができなかった。
    なので、「許してあげる」という態度も
    それに対して申し訳なさそうな辰夫の対応もよくわからなかった。

    飽く迄も所謂新聞連載らしい淡々とした
    色の薄い物語という印象。

  • よく有りそうな兄弟設定でよく有りそうな家族設定。激しくない表現で読む者に適度な想像力を働きかけつつよく有りそうな設定の中にどんどん引き込んでゆく物語に一気に読破させられた。結論をださない事を上手い形でのファジーさで嫌味に感じさせない。気に入りました。

  • 静かな山間の湖畔に暮らす父と三姉妹。揺るぎない湖のような長女灯子の心の秘密をのぞかせながら話はゆっくりと進む。最終章で一気に物語は進み・・・三姉妹は新しい一歩をそれぞれに踏み出す。灯子の心の揺れ具合が微妙で巧いなぁと思ったのだが、正直共感出来ない部分もあった。最期の一文は好き。

  • 湖畔のお土産屋で暮らす三姉妹の物語。
    人はそれぞれ秘密を胸にひめている。
    それを一人で抱えていくには孤独や寂しさが付随する。
    だからこそ、秘密を分かちあうことができる存在が大切なのだろう。

  • 静かな湖畔の美しい描写。あかりを巡る人と人との息づかい、間合いに魅せられる。何の変哲もない日常が淡々と流れていく。滑らかに吸い寄せられるのは、いつものパターン。いつもと違うのは今回一端のエンタテインメントを楽しめること。後半が凄い。大揺れに揺れながらのトリッキーな展開。さらなる進化に期待は高まる。

  • 運命が、変わる。そんな言葉を舌で転がし、変えようとする妹、変わってゆく妹を見守る、姉。静かに、そして確かにそこに、そこから存在する湖と、三姉妹の話。分厚い本でしたがたーっと読めました。

  • 湖畔で小さな飲食店を営んでいる三姉妹のお話。すごく話の進みがゆっくりでどうなるのかと思っていたら最後の章で一気に進んだよ。三姉妹の白黒だった世界に色がついたのかなぁ。"怖いものには名前がついていない"という灯子の言葉になんだか共感した。きっとそれが大人になるって事なのかなぁ。季節によって上がったり下がったりの仕事だったり姉妹の何気ない会話だったりと自分とは違う世界へと導いてくれた1冊。

  • はじめはゆったりと始まる湖畔のお土産物屋さんの三姉妹のストーリーが途中からぐんぐん物語にスピードが出て一気に読み終わりました。面白かったです。

  • 湖畔に住む三姉妹とその家族の物語。
    静かな生活の中に沈んでいる過去の出来事と、
    そこから抜け出せずにいる長女。

  • 若い作者の文才に脱帽。これからが楽しみ。

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あかりの湖畔の作品紹介

さびれた温泉街を見下ろす大きな湖のほとり、遊歩道の奥にある「お休み処・風弓亭」の三姉妹。次女・悠は東京へ出て女優を目指し、高校生の三女・花映も外の世界に憧れている。26歳の長女・灯子だけが、生まれ育った場所でいつまでも変わらぬ生活を望んでいた。ある日、一人の青年がやってきて街に住み着く。妹二人は彼こそが灯子の「運命を変える」のではと噂するが…。

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