桜花の記憶 (河野裕子エッセイ・コレクション)

著者 :
  • 中央公論新社
4.09
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120043789

感想・レビュー・書評

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  • 河野裕子さんのエッセイ集の2巻目。27歳での作品から最晩年のものまでが幅広く収録されている。とくに最晩年の作品には、「長女の結婚」や創作・批評の心構えなど、これだけは遺しておきたいという強い意志を感じた。

    長女である永田紅さんの「あとがき」によると、執筆場所は食卓だったとのこと。たしかに、河野さんの文章には書斎で書かれたものとは違う何かがあるように思う。

  • 繊細な歌をつくるイメージのあるひとでしたが、それはひとつの側面に過ぎなかった。実際はかなり骨太で、根幹的で、強い想いと響きのある歌をつくるひとだったのだ。
    ライフステージのどこにいるかによって、どのように作品が変わっていくか、なんとなくわかった。受け継がれた遺伝子は、今後どのように花開いていくだろう、楽しみである。

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