RE*PAIR

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著者 : 吉永南央
  • 中央公論新社 (2012年10月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120044335

RE*PAIRの感想・レビュー・書評

  • 「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズで気になっている吉永南央の新刊。どんな話でしょうか?

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    「心を残して別れた元婚約者が十年ぶりに帰郷。女職人・透子の周囲で、封印したはずの過去が動き出す――気鋭が描くミステリアス・ラブ」

  • 悪い作品ではないのですが、余りに重かった。

  • お草さんシリーズの作者によるノンシリーズ。大好きなお草さんシリーズと似た、上質のシングル女子小説であり、ミステリ。

    主人公の透子は33歳。独身で、父のあとを継いだ革製品のリペアショップを営んでいる。子連れで出戻った親友、コナをかけてくるチャラ男、昔別れた婚約者・・・となかなかきな臭い身辺。3流のメロドラマにならず、色恋もありながらストイックな物語に仕上がっているのはさすが!・・・自分ひとりの足で立とうとしている透子を、自分に重ねるのは苦しいけどちょっときもちよかったりして。

    透子みたいに、忘れられない恋に灼かれたり、仕事に誇りを抱いたりする姿に、とても憧れる。泣いても苦しんでも、こんなふうに年を重ねたいなあ、なんて。人生、シュガーばかりじゃない、ビターなのも振り返れば一興と、言える自分になりたい。

  • 2014/9/27図書館から借りてきた。
    革職人の物語

  • 吉永さんらしい佳作です。ヒロインがシッカリしているようで、過去の男にこだわりすぎなのが、ネックかも。過去に引きずられて物語が拡がるのは、吉永さんの作品らしいけれども、寄りが戻りそうになるのは作家のジレンマかも。題名との絡みでもあるか?さらりとした関係の方が物語的にはアットホームになれたかかも?事件との因果応報を描きたかったのかな!

  • 虚無感と切なさがあったけど、無理矢理なハッピーエンドじゃないし、バットエンドでもない、いい切なさでした。

  • +++
    互いに心を残したまま別れた元婚約者が、十年ぶりに帰ってきた。バラバラ殺人、消えた大金…リペア職人・透子の周囲で、封印したはずの過去が、音を立てて動き出す。気鋭の作家が描くミステリアス・ラブ。
    +++

    革製品の修理を生業とする透子。かつて地味な見た目の割に奔放な母のその奔放さによって、砕かれた家族や恋人との関係を胸に仕舞い込んで、やっと平穏に過ごせるようになってきたところだった。かつての恋人が家族とともにすぐ目の前のマンションに住まうようになり、かつての事件が少しずつ姿を現し始め、透子の日々は平穏ではいられなくなった。革製品を修繕するように、人と人とのつながりも修繕できればいいのだが…。何もかもをあきらめたからこその凪いだ湖面に、ぽつりと垂らされた一滴のように、波紋がどんどん広がる様が切なく哀しくそして熱い一冊である。

  • よかった。丁寧に仕事をするという描写がよかった。

  • リペア=修復に、その品の持主の人生が垣間見える。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/11057030.html

  • 不倫が絡む話は好きじゃない。

    靴のリペアーをする人を「素手で、人の履き古した靴をつかめる人」と表現したのが新鮮で ただ単に直してくれる人じゃないんだなぁと…

    美冴の強さ?が好き。
    いつまでもしかたなしの選択に縛られているケイ、過去に囚われて殻の中に居る透子にはイライラする。
    母の事件が解決してようやく前に歩き始めた透子を見守る江波がいい。

    リペアーの細かな話が面白かった。

  • 私もこれからの考え方生き方を  リペア したい

  • ちょっと暗いトーンで、淡々とした前半を読み進めるうちに先が気になって、後半はぐいぐい読んでしまいました。
    …が、あまり救いのないラスト……。
    川のある風景、主人公・透子の仕事ぶり、カッコイイ女っぷりはTVドラマになりそうな感じです。

  • 「アンジャーネ」や「紅雲町珈琲屋」シリーズなどで知られる吉永さんの本格ミステリ。

    どこかほんわかユーモアのあるソフト・ミステリーが得意かと思っていたが、これは本格的な書き下ろし作品。

    皮革製品の修理を業とするアラサーの女性・透子を主人公に、いまだに引きずる過去の事件をクールにそしてじわじわと描き出していく、、、

    いったん、こじれた男女や親子のきずなは、皮革製品と違い「リペア」不能なのか?

    それにしても皮革製品の修理技術に関する本格的な記述に驚く。微に入り細に入り、細かい作業まで表現出来るのは、作者自身も身につけている技術だからなのか?

    この手の作業を趣味とする人には、なるほどという面白さがあるかも。

  • ずーんと暗い。誰の気持ちも分からん。
    視点が頻繁に変わるせいか、何だか読みにくかった。
    紅雲町シリーズもそんなに好きなわけではないし、そろそろ潮時だろうか。

  • タイトルRepair・・・「修復」「修理」という意味ですね♪
    私も、リペアマニア的趣味があり物語に出てくるリペア技法は楽しく読ませていただきました。
    本物語は女革職人のアトリエを中心に物語られるミステリーです。
    この世には直してでも大事にし続けたいモノが沢山あります。
    そんなことをしっとりと考えさせてくれました。
    リペア(修復)することで壊れたり傷んだモノは確かに治るのですが完全に元通りには戻りません。しかし直すことで別の味わいや想いが湧いてきます。
    本書では主人公の女職人、透子の周りで拠無く色々な人間や人間関係が壊れてたり疲弊したり劣化していきます。
    それでも職人気質でそれに立ち向かう透子の姿は真摯であり優しく厳しく排他的倫理の中の不遇でも人としての在り方が描かれていました。
    そして痛んだ透子自身の心が自身によってリペアされて行く姿は健気でもあり清々とさせてくれます。
    紐解かれて行く謎もある意味でリペアブルと言えるのでしょう。

    読後感=直らないものは治らないなりに直すことがリペア・・・

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  • リペア職の透子の周りで起こる事件と、昔の事件が交差して日常が変わっていく話。リペア職人という馴染みの薄い職業を知ることができ、そこは興味深かった。

  • (No.12-86) 

    『保井透子は父から受け継いだアトリエシンという革製品修理の店を、一人で切り盛りしている。母がある事件にかかわったことで結婚寸前に破談になり、父はその後始末に奔走してくれた。その父もすでに亡くなり、店の二階に住居を移してつつましく生活している。
    あの事件は時効になったはずだし、いつか人々の記憶から消えていくだろう。

    別れた彼が川向こうのマンションに妻子とともに転居してきた。
    刑事があの事件に関わった透子の母について、改めて聞き込みに来た。犯人が海外に逃亡していた形跡があるという。だとするとまだ時効は成立していない。
    過去の不幸がまた追いついてきたのか。いつになったら、普通の暮らしが取り戻せるのだろう。』

    透子には全く罪はありません。でも、もし透子が彼の家族に母を引き合わせなかったら、事件はどこが違うところで起きていたはずです。
    両親はすでに離婚していて、透子と母の交流も絶えていた。それを復活させたのは透子。結婚を機に、大人の付き合いが出来るのではという期待から連絡を取り、積極的に彼の家族に紹介した。普通の家族のようになりたかったから。もし、父に相談したら絶対反対されると思い、独断でやったこと。それがここまでひどいことになるとは想像も出来ずに。
    彼の家族にしてみたら、透子のせいで何もかもめちゃめちゃにされたわけで、到底許せるものではありません。

    たとえ血がつながっていても、関係を持たないようにした方がよい人はいるのだと、現実のあれこれを見てもそう思います。
    結果的に透子と父は、親戚全てから関係を断たれてしまいました。悪かったのは透子達ではないけれど、仕方のないことなのでしょう。
    この街に住み続けた父と、これからも住むつもりの透子は強い人です。その強さに、革製品の修理という職業がとても似合っていました。
    たとえもっといやなことが分かったとしても、ただじっとやり過ごすのではなく立ち向かうことを選んだ透子はすごい。
    その強さに惹かれている男性もいるのに、手をとろうとしないのはなぜ?
    いつまでも別れた彼を心に住まわせるのはもう止めにしてよ。

    透子と別れた彼の妻。ずっと、同情はするけど私は共感できない人だなあと思ってました。でも最後のほうで彼女が夫に言った言葉に、おおっそのとおり!よく言った、と印象が好転しました。

    暗くて辛い話なのに、ラストでは少し明るい光が射してきた感じがしました。

    吉永さんの作品は、紅雲町のシリーズ以外どうもいまいち好きになれなかったのですが、これはとても良かったです。
    紅雲町より深刻なのですが、心を打たれました。

  • 悲しいけど、面白かったです。

  • 革製品の修復職人・透子。
    アトリエの向かい側に10年前に別れた婚約者が妻子と暮らし始め
    封印したはずの過去が動き始める。

    衝撃的な事件がいくつも起きているのに
    感情が伝わってこず
    全般に薄い印象。

    【図書館・初読・11/22読了】

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RE*PAIRの作品紹介

互いに心を残したまま別れた元婚約者が、十年ぶりに帰ってきた。バラバラ殺人、消えた大金…リペア職人・透子の周囲で、封印したはずの過去が、音を立てて動き出す。気鋭の作家が描くミステリアス・ラブ。

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