庭は手入れをするもんだ 養老孟司の幸福論

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著者 : 養老孟司
  • 中央公論新社 (2012年12月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120044403

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庭は手入れをするもんだ 養老孟司の幸福論の感想・レビュー・書評

  • 養老さんの幸福論、ということで、軽いエッセイとして読みました。
    半分は人間というものをテーマとして、筆者の持論を語ってくれ、もう半分は筆者の十八番である虫、生命と自然についての話。
    前半の部分がおもしろかったな。後半はあまりついていけへんけど、養老さんの考えていることの深さは伝わってくる。
    養老さんの考えのやわらかさに、ええなあと思わされる。

  • 人の天性は良草を生ずるか、雑草を生ずるか、いずれかである。したがって、折をみて良草に水をやり、雑草を除かねばならない。

    カーライル『随筆集』

  • 「こうすれば こうなる」と考えて、
    分かった気になって動かないことの意味のなさ。
    「自分」なんて、自分のものではないという考え方。
    日本の自然が他国にはないほど多様で豊かなこと。
    それはその国の人の考え方にも通ずること。
    効率や便利や楽なことを優先して人間の力が落ちていること。
    小さな範囲だけを切り取って考えることでは意味がなく、
    物事はさまざまに繋がり連動していること。
    以前読んだ『武術と医術 人を活かすメソッド』の
    「総合医療」の考えにも繋がる話。
    考えるよりもやってみること。
    考えすぎて簡単な答えにも気づかないほど、能力は下がっている。

  • 時間との戦いになっている。
     
    「技を盗む」ということばがある。
    技術にしても、森林の手入れにしても、同じことが言える。
     現在、科学的に数字がで、定説となっていることが、
    実はすでに先人たちはそのきめ細かい自然観察と伝承によって、
    自然の不思議な繋がりに関係性が語られてきた。
     
     現代は科学の力の「見える化」できたから、
    今更ながらに海と里、森林のつかがり、
    生命の繋がり、役目が明らかになったのだが。
     
     例えば調べてみると森林の土壌にはそこにはないはずの、 
    海由来の物質が存在し、実は鮭が遡上するときに
    海から運ばれてきたものだとわかった。
     また海の魚や貝の成長に大きく関わる養分が
    森林から川を流れ運ばれてきたことが、明らかになった。
     
     また養老先生は大学で、電子顕微鏡が導入されたときに、
    生きてる細胞とそうでない細胞を判別するときに、
    まず美しいのが生きてる細胞を選択すると、ほとんど正しい。
     複雑なものほど、脳は直感的に見抜いていることがわかった。


    興味深くなんども読みたい一冊.
    2012年初版

  • 庭とは、山林のこと。
    内容は悪くないが、新味がない。
    健康診断はうけず、占いはみない。

  • 「バカの壁のそのまた向こう」の中の虫取りをする養老氏が好感を持てたので、この本を読んでみた。虫取りのことはそんなに書いていないが、自然を愛し、自然をどうしたらよいのか常に考えている養老氏を見た。

  • 弟子が何かまなんだとしたら、せいぜい弟子がそれを師から盗んだだけである 信頼、人への理解、愛情が根底にある  賭け事はする必要がない 自然への畏敬の念を取り戻せば、自然の一部である人間存在そのものの重みも復活してくるはずである 

  • 養老孟司の本なので手にとりました。養老の本は私からすると頭の中をリフレッシュしてくれます。それは、私の視点には全くない視点をもたれているからであり、しかも結構な言い切りの文章だからです。
    普段読書している方で、一旦頭をリフレッシュしたいという方は読んでみる価値があると思います。
    ちなみに、内容は、自然(森や林)についてです。

  • タイトルに魅かれて読んだこの本。
    これからの私のライフスタイルに示唆に富んだものを
    与えてもらった。

    <本から>
     師を見てときどき真似ているうちに、似てしまったのだと思う。
     盗んだだけではない。「伝染(うつ)った」のに違いない。
     飼い犬と飼い主が似てくるのと同じことかもしれない。
     ただその根底にいくつかのことがある。
     まず第一に、信頼である。私が師を選んだのはそれが第一だった。
     (略)
     第二に、愛情である。
     (略)
     第三に、人への理解である。恩師の口癖は、「教養とは人の心が
     分かる心」だった。
     (略)

     芥川龍之介は、『侏儒の言葉』に、「天才とは僅かに我々と一歩を
     隔てたもののことである。只この一歩を理解する為には百厘の半ばを
     九十九里とする超数学を知らなければならぬ」

     好きな言葉でよく引用するのですが、「人生の意味は自分の中には
     ない」のです。これは、アウシュビッツでの経験を綴った『夜と霧』
     (みすず書房)で知られるヴィクトール・E・フランクルの言葉。

     私たち日本人は、この「本気でやる」といことを忘れかけています。
     本気でやって成果が出ないことを、無意識に恐れているのかもしれ
     ません。ただ、一人ひとりが本気にならなければ、もたないような
     状況になりつつあるのも事実です。みんなで手を抜いていたら、
     それこそ国が滅びるでしょう。ほくはよく、「やってみるしかない」と
     言います。むちゃくちゃなことを言っているふうに受け取られます。
     論理がないとか、やけくそになっているとか、そういうふうに映る
     のかもしれません。でも、そうではありません。それぞれの人が
     本気でやっていれば、世界はいいところになる。それを不純な動機で
     動くから―この方が楽だとか、このほうが儲かるとか―そういうことが
     世の中を悪くしている。これも、本当は誰でもわかっていることこと
     なのだと思います。

     

  • 田舎で過ごすことが子どもにも大人にも大切なのかも。
    生き方を変えなければ幸福は遠いかも。

  • 一人称、二人称、三人称の死 は、河合隼雄氏の日本人という病にもあった。

  • 脳みそは嘘をつける。
    でも身体は違う。
    その身体がおかしいっていうならおかしいだろな。

    理屈じゃない。
    ただ直観。

    庭。
    そこは山、里、森。
    木が天とつながり、水が地下を流れ、風が渡っていく。
    その庭に、身体が呼ばれている。
    おいでって。

  • 庭は手入れをするもんだ、というタイトルなのに、いきなり「死は自分のものではない」という話からのスタート。人と社会の関わり方、エネルギーと人の相対的な関係など、いつもの養老流の、まったく何やってんだかなあ、みたいな話がなかなか好きです。そして後半、「庭」の手入れの話。庭とは何か。それは読んでのお楽しみ、として。庭の手入れから続く森里海連環学の鼎談。全体的に新しい、というよりは改めて、という感じではあるけれど、安心して(そして、少し反省して)読める本です。なんとなく、日本と西洋の対比、というイメージが強かったかな。

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庭は手入れをするもんだ 養老孟司の幸福論の作品紹介

町も田舎も人間もこのままじゃ危ない!現代人へ、養老先生のきびしくあたたかい励ましの書。「日本に健全な森をつくり直す委員会」第二次提言書収載。

庭は手入れをするもんだ 養老孟司の幸福論はこんな本です

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