美少女教授・桐島統子の事件研究録

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120044564

作品紹介・あらすじ

「完全免疫」を持つぼくと、見た目は17歳、心は88歳のノーベル賞教授が、キャンパスの"吸血鬼"を追う。

感想・レビュー・書評

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  • 日本人女性発のノーベル賞受賞者 桐島統子の推理により事件の本質が明らかにされる。だが、作中の桐島教授は、原因不明の病が原因で若返り、10代の美少女教授として書かれている。
    主人公は、この美少女教授ではなく東京科学大学
    に合格した拓也で、教授は研究施設に隔離されているため、事件の解明が進んでいく過程でも少し期待が薄れる。
    喜多喜久の「死香探偵」シリーズを読んで、別の作品に期待しこの本を選んだが、この作家の作風が分かったので、取り敢えず終了。

  • この人の書く作品は言っては何だが構成はワンパターンだなぁ。謎を追いかける主人公パートと犯人サイドが時折差し込まれる。教授の若返りの謎も一切解かれていないし、この先シリーズ化するんだろうなぁというと感じがする。教授が元に戻っちゃったら主人公との関係はどうなるのかが少し気になる。2013/137

  • いろいろな要素をつめこみすぎて、魅力が半減しているような気がします。若返りの秘密は結局なんだったの?という疑問が残っているという方もいらっしゃるようですが、全身ガン化で若返りした設定だけだと思います。未知の病原なので空気感染を防ぐ隔離と、どんなウイルスにも負けない芝村。設定です。

    それを前提に彼の大学で起こる吸血鬼事件。桐島先生のお手伝いに事件関係者への調査、そして本業への勉強。新入生にはいっぱいいっぱいのように、私の頭のなかもいっぱいいっぱいです。

    キャラが濃い人が多いのでそれをもっと読みたかった。桐島教授は中身は88歳のおばあちゃんなので、そのギャップをもっと強調してもいい。

  •  美少女教授ってそういう事ですか。ちょっと予想外でした。理系ですが、それほど難しくなくさらっと読めます。喜多さんの本は小難しくなくていいですよね。あまり専門的な事を盛り込まれても、正直飛ばし読みです。
     センセイが可愛くていいですね。

  • 若返りではなく孫、というオチかと思ったら違った。

  • 最後まで頑張って、本当に頑張って読んでみたが、ノーベル賞受賞の老女が美少女になったという現実離れした設定なのに、展開たるや地味でつまらない! そのうち、楽しい展開になるかなるかと期待しながら読んでいって、外れたまま終わってしまった。

  • 科学者としての第一歩を踏み出すことになった主人公。

    彼の全ての始まりは、入学時の健康診断だった!?


    血液検査によって、免疫が通常異常の力を持っていることが判明した彼はある極秘の仕事に関わることに…



    なぜか若返りの病気になった桐島教授。
    初のノーベル賞を受賞した彼女は、実は主人公が科学を志すきっかけになった人だった。

    彼女の病気は原因不明で、誰に若返りの病を感染させてしまうか分からない。
    ということで白羽の矢が立ったのが主人公。
    圧倒的な免疫力の、病には感染しにくいだろうと判断されてのことだった。
    彼は、桐島教授の助手として、最高の環境で勉強することになった。

    桐島教授は、未知の病原体の研究をしていて、彼らの元に謎のウィルスで苦しむ患者が送りこまれてくる。

    患者は主人公の友人だった!?


    主人公が事件に巻き込まれ、事件を調べるうちに吸血鬼伝説が浮上する。
    吸血鬼は実在するのか、真の犯人は誰なのか?


    犯人のトリックとして、今回は少し稚拙な気がしました。
    他の設定が面白いので、残念。

  • 桐島の設定にびっくり。あやしい人や事件が散漫であまり頭にはいってこなかったけど桐島のキャラが強すぎてうまくまとまった感じ。

  • 図書館で借りる。トンデモ設定を生かしきれないファンタジー的な理系ミステリ。正直面白くなかった。人物描写から話の展開、謎解き自体もいまいちだった。

  • 88歳のおばあちゃんノーベル学生理学医学受賞教授が、いきなり若返って、おかげでウィルスかも何かもしれないから隔離されたまま研究してたら、主人公が助手候補として抜擢されて……ってところから入るお話。

    読んでてずっと気になってたんだけど、おばあちゃんが若返る意味あるのかなって。普通の偉い教授じゃ魅力なかったのかなって。必然性を感じられなかった。
    主人公がおばあちゃんの見た目がすっごい可愛いって思う描写があるんだけど、それが全然生かし切れてなくて、だから余計にその設定いるのかなって。

    肝心の推理はなんか置いてきぼりにされた感が否めない。
    ウィルスとか犯人の可能性の確率ってのがよくわかってないからかもしれないけれど。

    これは個人的好みの問題かもしれないけれど、風景があんまり頭に入ってこなかった。これが一番大事だと思うんだけどなあ……(´・ω・`)

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著者プロフィール

喜多喜久

一九七九年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、二〇一一年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー。主な著書に『青矢先輩と私の探偵部活動』(集英社)、『桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎』、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ、「死香探偵」シリーズ(中央公論新社)がある。

「2022年 『死香探偵 真心は捧げられた死と香る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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