美少女教授・桐島統子の事件研究録

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120044564

感想・レビュー・書評

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  • 日本人女性発のノーベル賞受賞者 桐島統子の推理により事件の本質が明らかにされる。だが、作中の桐島教授は、原因不明の病が原因で若返り、10代の美少女教授として書かれている。
    主人公は、この美少女教授ではなく東京科学大学
    に合格した拓也で、教授は研究施設に隔離されているため、事件の解明が進んでいく過程でも少し期待が薄れる。
    喜多喜久の「死香探偵」シリーズを読んで、別の作品に期待しこの本を選んだが、この作家の作風が分かったので、取り敢えず終了。

  • この人の書く作品は言っては何だが構成はワンパターンだなぁ。謎を追いかける主人公パートと犯人サイドが時折差し込まれる。教授の若返りの謎も一切解かれていないし、この先シリーズ化するんだろうなぁというと感じがする。教授が元に戻っちゃったら主人公との関係はどうなるのかが少し気になる。2013/137

  • 若返りではなく孫、というオチかと思ったら違った。

  • 科学者としての第一歩を踏み出すことになった主人公。

    彼の全ての始まりは、入学時の健康診断だった!?


    血液検査によって、免疫が通常異常の力を持っていることが判明した彼はある極秘の仕事に関わることに…



    なぜか若返りの病気になった桐島教授。
    初のノーベル賞を受賞した彼女は、実は主人公が科学を志すきっかけになった人だった。

    彼女の病気は原因不明で、誰に若返りの病を感染させてしまうか分からない。
    ということで白羽の矢が立ったのが主人公。
    圧倒的な免疫力の、病には感染しにくいだろうと判断されてのことだった。
    彼は、桐島教授の助手として、最高の環境で勉強することになった。

    桐島教授は、未知の病原体の研究をしていて、彼らの元に謎のウィルスで苦しむ患者が送りこまれてくる。

    患者は主人公の友人だった!?


    主人公が事件に巻き込まれ、事件を調べるうちに吸血鬼伝説が浮上する。
    吸血鬼は実在するのか、真の犯人は誰なのか?


    犯人のトリックとして、今回は少し稚拙な気がしました。
    他の設定が面白いので、残念。

  • 桐島の設定にびっくり。あやしい人や事件が散漫であまり頭にはいってこなかったけど桐島のキャラが強すぎてうまくまとまった感じ。

  • 88歳のおばあちゃんノーベル学生理学医学受賞教授が、いきなり若返って、おかげでウィルスかも何かもしれないから隔離されたまま研究してたら、主人公が助手候補として抜擢されて……ってところから入るお話。

    読んでてずっと気になってたんだけど、おばあちゃんが若返る意味あるのかなって。普通の偉い教授じゃ魅力なかったのかなって。必然性を感じられなかった。
    主人公がおばあちゃんの見た目がすっごい可愛いって思う描写があるんだけど、それが全然生かし切れてなくて、だから余計にその設定いるのかなって。

    肝心の推理はなんか置いてきぼりにされた感が否めない。
    ウィルスとか犯人の可能性の確率ってのがよくわかってないからかもしれないけれど。

    これは個人的好みの問題かもしれないけれど、風景があんまり頭に入ってこなかった。これが一番大事だと思うんだけどなあ……(´・ω・`)

  • これは…何を書いてもネタバレになっちゃう…どうしよう…(汗)。

    かなり荒唐無稽な設定、研究室を舞台にしたストーリー。
    その辺りは有機化学ラブコメシリーズの雰囲気を踏襲してる感じ。
    というよりは喜多喜久という作家さんの持ち味なんだろう。
    ラブコメ要素は相変わらずあるものの、根幹に流れるテーマの重さが段違いだし
    (引き起こされた事象の結果をよーく考えると恐ろしい)、
    ちょっとセクシャルな(というと大袈裟かもだけど)描写が増えてる。
    前シリーズと比べると幾分大人っぽい印象を受けた。

    細かいところでは、噂の尾ひれってこうやって付くんだな、ということがよく判った。
    さらにその尾ひれすらもトリックの一部として使っちゃう辺りが巧いなーと。
    気になるのは、そもそものきっかけとなる奇病が途中から放り出された感じがあって
    それが何かに化かされたようで若干座りが悪い。
    シリーズものという前提で読むのだったらこの投げっ放し感はありだけど。
    ていうか、シリーズ化されるんだよね???

  • 「ラブ・ケミストリー」喜多さんの化学実験室ミステリーを3作読みました。
    これは生物系だとのことですが、
    学内に現れる吸血鬼の噂と謎の奇病。
    そして桐島先生の実験手伝いの主人公と、桐島先生若返り病。

    事件の動機、奇病については恐ろしかったです。
    現実に起きたらどうしよう。

    ただ、88歳の桐島先生が若返り病で美少女になったのが
    奇病のミステリに必要だったのか、どう関係しているのか
    いまひとつわかりませんでした。
    続編が出るのでしょうか??

  • こんなタイトルじゃなくても良かったんじゃ。理系ミステリで、それなりに楽しめるけど、ちょっと奇をてらった部分が気にはなる。シリーズ化されるなら一応読むかな。

  • あんな意味ありげな誤植ありかー!てっきり伏線かと思ったのに

著者プロフィール

喜多喜久

一九七九年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、二〇一一年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー。主な著書に『青矢先輩と私の探偵部活動』(集英社)、『桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎』、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ、「死香探偵」シリーズ(中央公論新社)がある。

「2022年 『死香探偵 真心は捧げられた死と香る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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