それを愛とまちがえるから

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著者 : 井上荒野
  • 中央公論新社 (2013年1月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120044618

それを愛とまちがえるからの感想・レビュー・書評

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  • 不倫を書かせたら江国香織と井上荒野の右に出るものはいないんじゃないかと思う。江国さんの不倫はふわふわしていてオブラートにくるまれているような感じだが、井上さんの不倫は常に不穏な空気が漂っている。

    この作品もまたしても不倫。
    結婚生活15年目のセックスレス夫婦はダブル不倫をしている。お互いの愛人の存在も知っている。
    ある日、妻が愛人の存在を夫に問いただしたことから事態は大きく変化し、なぜが愛人を囲んでお酒を飲んだり、最後には四人でキャンプに行く羽目に!

    今回の作品はいつものようにざらっとした感じが全くない。むしろあっけらかんとしている。帯にもコメディって書いてあるし。
    うーん、ちょっと悪趣味かな。
    一昔前のトレンディドラマみたいで、主人公の夫は石田純一かはたまた三上博が演じそうな頼りない男に見えてくる。
    井上さんの描く不倫が突拍子もないのはいつもの事だけど、今回のように正々堂々とされちゃうと、ゾワゾワとした空気感が失われて軽くなりすぎちゃってる感がある。

    「キャベツ炒めに捧ぐ」みたいに不倫をテーマにしてない作品ならコメディタッチも良いけれど、不倫にコメディはちと失敗だったか。残念な作品。

  • すごい!こんなストーリーが書けるなんて、井上さんやっぱり大好きだ!

    結婚して15年が経ったセックスレス夫婦の伽耶と匠。お互いに恋人がいるダブル不倫の状態で、さらにその存在を認めてしまっている。
    夫の恋人と連絡とったり、3人でご飯たべたり、しまいには4人でキャンプに行く事になったりと。
    あり得ない、普通は不倫がバレた時点で修羅場と化すところでしょ。

    ただ、違うんです。小説だからなんでも有りなんです〜って、そういう設定なのかといえばそうでもないんですこれが。
    確かにちょっと笑えて、軽いコメディぽい雰囲気はあるんですけど、夫婦って、こういうものなのかもしれないなんて思えたんです。

    あ、不倫する事じゃないですよ。

    日常の空気感とか、気が付いたらお互いの気持ちが通わなくなってたり…気が付いたら相手の考えてることが分からなくなってたり…気が付いたらセックスレスになってたり。

    もうこうなるとお互い探り合いで素直になれない、一番身近で大切な存在な筈なのに何故か冷めた関係になっちゃってて。

    なんか切なかった〜、けど少し感動もしました。

    こんなん言ってるの私だけかな?ブクログのレビューも低めだし。

    ズレてるかもしれないけど、私は好きでした。
    うん、すごく良かった。

  • 妻、伽耶(かや)41歳、夫、匡42歳。
    結婚15年で子供ナシ。
    15年ともなるとドキドキというよりは家族として安心感のほうが強く感じられて普通じゃないか。
    子供がいないのでいつまでも恋人気分を味わいたいという気持ちもわかるけど…。
    が、ふたりともそれぞれに愛人がいるとは!?
    友人としてなら別に文句も言わないけれど、肉体関係アリというのはいたとしても知りたくないやね〜。
    ドキドキも時には必要なのか。そうか、安心ばかりしてられないんだな。

  • ドラマを見ているようだった。
    水曜、10時 TBSって感じかな。
    軽い感じで読めた。

    でも、軽くもないかも。
    夫婦って、そこに”何もなくても”試される時が来ると夫婦の底力が発揮されるのかな。
    何もなくてもずっと同じ空間にいるってことは、
    すごいことなのかもしれない。

    夫婦としてスタートした最初の時点での変な熱い気持ちは今はどこへ?
    話したいことが次から次へと湧いてきていた気がするけど、今は話を聞いている時は、「まだ終わらないかな?」と思っているし、話さなければならないことがあると、「あー、おっくう…」と必ず思っている。

    帰りが遅くてもさびしい気持ちはもうどこにもないし、
    一人にされているなんて感覚は全くないし、
    責めるような気持ちもなければ、期待することもない。
    抱き合うなんて、もう信じられない(笑)。

    愛と間違えられたそれはどれだったかな?
    正しい愛はそれだったのかな?
    読む人それぞれで違うのかもしれないね。
    「それを愛とまちがえるから」って題名からはもっと重いものを想像していたけど、結果、軽くてよかった。読書が楽しめたから。


    夫婦とそれぞれの恋人といくキャンプって面白いのかもしれないな・・・とくすくす笑いながら、時折深く考えつつも、軽い読書時間を楽しめた本でした。

    次は、井上荒野さんの作品では、つやの夜を読もうと思う。

  • 結婚して15年経つ伽耶と匡は、ずいぶんと前からセックスレスで、互いにはそれぞれ恋人がいた。

    伽耶の恋人で売れない漫画家の誠一郎。
    匡の恋人で鍼灸師の朱音。

    互いの恋人を確信し言葉にしてから
    夫婦は何かが吹っ切れたようにその存在をあらわにして
    不自然なその状況に戸惑いながらも、加速する複雑な関係は
    ひょんなことから4人でキャンプに行くことになる。

    長いこと夫婦であるということからくる慣れ。
    互いの存在をときに疎ましく思いながらも、どこかで求めている気持ちがある。

    スキンシップみたいなセックスをすることだけが
    愛とは、限らないということ?

    夫婦で埋められない思いを不倫相手で補いながら
    関係を突き放したり手繰り寄せたりして
    そうやって日常をやり過ごして、繰り返し、繰り返し、って感じ。

    何気なく始まった話だったのに、初っぱなから、あなた恋人がいるでしょ発言にびっくりw
    みるみるうちに4人が引き寄せられて、困惑を抱えながらもキャンプに行くまでの展開が見事。。。

    伽耶のころころ話題が変わる感じとか怒るタイミングとか、なんかわかる(^_^;)
    夫婦って、奥深い)^o^(

  • 誰も満足してない、宙ぶらりんな終わり方。
    どこかに辿り着くとも思えない設定だけど。
    タダツマはね、やな女ですよ。

  • また素敵なタイトル「それを愛とまちがえるから」

    間違っているのかもしれない、でもそれでも…と過ごす日々。
    間違っているだろうな、と思いながら、自分や人を観察しながら生きていくのは、妥協でもあり、やっぱり挑戦でもある。

  • よくあるコトかも知れない、、、

    中央公論新社のPR
    「振り返ってくれない夫への妻の不満、妻の心が読めない夫の不安。男と女が心ならずも織りなしてしまう、止むに止まれぬ人間模様。 」

  • これは、夫婦というものは、お互いに魅かれ惚れ合って暮らすことができたら最高、紆余曲折しても同じ鞘に治まるという物語でしょうか~(^-^) いずれもしても、リードするのは妻、いいえ奥様であるようです(^-^) 井上荒野 著「それを愛とまちがえるから」2013.1発行です。

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それを愛とまちがえるからの作品紹介

気がつけば、しなくなっていた。心ならずもつのっていく妻と夫の鬱屈。微笑みより苛立ちが多くなり楽しみが義務になりかわって-切実ゆえに笑いを誘う大人の辛口コメディ。

それを愛とまちがえるからはこんな本です

それを愛とまちがえるからのKindle版

それを愛とまちがえるからの文庫

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