一路(下)

著者 :
  • 中央公論新社
4.11
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感想 : 121
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120044724

感想・レビュー・書評

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  • 一路(浅田次郎)=超高速参勤交代(土橋章宏)+幕末まらそん侍(土橋章宏)+アルファ。
    出版年からみると、一路のほうが早く出版されている。
    ストーリ展開としては浅田氏に、読みやすさとしては土橋氏軍配を上げたい。

  • 《教員オススメ本》
    通常の配架場所:教員おすすめ図書コーナー(1階)
    請求記号 913.6//A81//2
    【選書理由・おすすめコメント】
    時は幕末、19歳の小野寺一路は、父の突然の死により家督を継いで、江戸への参勤交代を差配することになる―。笑って泣ける道行をともに旅しながら、豊かな日本語の美しさに酔いしれてください。山口晃画伯の表紙絵も必見!(経済学科 小山真理子先生)

  • とっても面白かった。上下あわせて何回か涙が出ました。

  • 参勤交代で江戸に向かう間に様々な難問が襲いかかる。初勤務の一路とうつけの殿様との駆け引きが面白い。

  • おもしろかったですよ。中山道を歩きたい。

  • 父の急死により、急遽、参勤交代の御供頭の役に就くこととなった小野寺一路。右も左も分からぬ江戸育ちの一路が家宝の供頭の心得帳を手に、その役を果たそうとする。

    なかなかの軽妙な語り口で、楽しく読めた。あれよあれよと都合良すぎる展開ばかりではあるが、割り切ってしまえば、次は何が起こるかワクワクしながら読める。ただ、途中から完全に一路からお殿様に主役の座を奪われてしまってるような。まぁ、その分、お殿様の魅力が絶大であったのだけれど。最後の決着も肩透かしを喰らうほどあっさり。最後に明かされるあの人の正体には驚かされたけれども。

  • 参勤交代の差配師、供頭の家系である小野寺一路。父の急死により家督を相続。急遽江戸への参勤交代を差配する事となる。先祖代々受け継ぐ指南書「行軍録」を唯一の手がかりに、中山道を一路、江戸へと向かう。。読みどころは、指南書に書かれている心得を忠実に再現しながら、お家騒動に絡む幾多の苦難を乗り越えていく事。重々しい史実を、キャラのたつ人物に面白、可笑しく演じさせると、この人の右にでるものはいないな~。ちなみに筆者の想いは、”人は皆、貧賤貴賎に関わらず、つらい道中を行く旅人定めという重き荷を負うた各々が等しき旅人。”との事。

  • 2014.6
    最後が意外でしたが、スラスラ読めるし面白かった。

    将監さん、悪役のような悪役じゃないような。
    今の時代でさえ団体を纏めるのは大変でしょうから、江戸時代となると電話もないし一つ一つが大変ですよね。

  • 2014.05.24

    一路の不慣れだけれど一生懸命なお供頭ぶりを
    描いた上巻から、下巻は御家騒動へと話の中心が移る。
    馬の視点から語るところなどは、笑いを狙いすぎている感があってあんまり好きではない。

  • ……
    腹にイチモツな人間関係や、
    お人柄を目の当たりしながら
    一緒に参勤交代してる気分になっちゃった。

    浅田次郎は情景も涙も笑いも浮かばせる文脈テクニシャン。
    まんまとイカされました(笑)
    彼の時代モノに外れなし。
    しっかし わたしゃ、そんなに籠にも乗れないし、歩けない(笑)

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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