- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120044724
作品紹介・あらすじ
江戸参勤は実に行軍である。雪の和田峠越え、御殿様の急な病、行列のなかで進む御家乗っ取りの企み。着到遅れの危機せまるなか、一行は江戸まで歩みきることができるのか。江戸までの中山道で繰り広げられる悲喜こもごも。
感想・レビュー・書評
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ようやく全て読了することができました!主人公の小野寺一路の供頭としての活躍っぷりも良かったのですが、やはり名君なのか単なるうつけ者か謎のお殿様の全ての達観した立ち振る舞いが良かったですね。参勤交代の儀を終えた後のお殿様の立ち振る舞いも、また見事でありました。
なかなか面白い内容の時代劇でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
後半、一気読みしてしまいました。どんどん先が読みたくなる話。いい話でした! ほんと、お殿様いいですねえ~
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真冬の参勤交代。
お殿様は
能ある鷹、爪を隠して、うつけのふり。
家来たちは、健気。
中山道を旅したくなる❗️
そして、ゆるりと、でも真っ直ぐに
自分の役目を果たそうと、
そう思う。 -
よかったよ。浅田次郎さんらしい、泣き笑いでした。
親が「笑っとたね。おもしろかったんじゃろ」
と言ったけど、感動して涙したところはこっそり一人でした。
なぜ涙が出るのか、自分で考えてしまうほど、
分かりやすい『お涙ちょうだい』ではなく、
ふかーいところでジンとするのです。 -
思うところかあり過ぎて、次の本になかなかいけなかった!
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そちの名が、中山道の一路であろうものか。命を懸くる道を歩め。一路は人生一路の謂いである。
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10年前に読んだ安藤優一郎著『大名行列の秘密』を回想した。お殿様ってホント大変なんだ。とにかく本意を述懐しちゃいけない。たとえば飯がまずいだの少ないだのと言えば、たちまち料理人がお咎めを受ける。左京大夫様よろしく、いかなる場合も顔色変えず「大儀である」「祝着じゃ」と労い喜ぶに限る。しかし一路よ、かくもできた主に仕えるとはなんと果報なことか。まして一路に従う面々さえ、そろって頼もしい。貴君の人徳と言えばそうなのだろうが、それでも堅物が過ぎよう。お殿様の数ある訓えを心に刻んで成長を遂げ、薫殿とお幸せに。
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下巻も安定の面白さ。
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最後は何となく終わっちゃった感がありましたが、色々事件がありながら、一路が頑張る様子やみんなの武士魂みたいなものが心地よかったです。
それぞれが、一生懸命にお役目を果たそうとしている姿が清々しく思えました。
お母さんの言葉が重かったですね。 -
上巻と比べると笑いの要素が無くなり間延びした感じはあったが楽しめた。