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- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120045264
作品紹介・あらすじ
民主党政権の誕生と挫折の過程を多角的に分析し、いま日本の政党政治にとって最も関心を集めている諸問題を照射する先鋭な論考7篇を収録。
感想・レビュー・書評
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民主党政権下の官邸主導に関する待鳥聡史論文では、行き過ぎた官僚排除を指摘している。09年総選挙での民主党マニフェストのうち「内閣の下の政策決定に一元化へ」「官邸主導の国益へ」は、現在の安倍政権かのように見えるのは皮肉だ。
マスメディア特に新聞を対象とした谷口将紀論文が目新しかった。世界各国・地域を分析したデータから、新聞に対する信頼感の要因は、個人レベルにおける権力からの自律性(言い換えれば自分が権力と価値観が近いと感じるか否か、ということか)ではなく、新聞の発行部数の多さだという。その上で発行部数が減少しつつある現状への処方箋の一つとして、調査報道の充実を挙げている。自分なりに解釈すれば、権力との癒着だとかの現状の政治報道に対する声高な批判が支持されるわけでもなく、一方で調査報道の充実には現状の政治部的なものとは異なる手法が要求されるということだ。この分析結果は、新聞社の経営層、政治部記者、これと対立しがちな社会部記者、また非従来型メディアのジャーナリスト、誰にとっても愉快なものではないだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本政治(主に政権党としても民主党)にフォーカスを
当てた最近の論説集。
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