- Amazon.co.jp ・本 (572ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120045301
感想・レビュー・書評
-
50年前のテロ未遂事件と、その未遂事件を50年後、実現しようとするテロリスト「S」と警察の攻防を描く。
旧軍が開発した毒薬「S」を使って、テロを起こす目的は一緒だが、50年の歳月で、テロを起こす背景が激変している時代を、1部と2部で分けて描かれている。
50年前の事件は、あまりにも時代が遠すぎて、読んでいても、なかなか理解出来ないけど、後半に入り、ネットを使った犯罪に変わっていき、一気に読むスピードも上がった。政治的思想に同感するところは一切ないし、解決に至るプロセスも若干雑だと思うところもあるけど、事件の時代背景を読むと思えば、それなりに面白い話だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ほどほど読みやすい
-
一部が過去に断念した革命計画の話、二部が現在起こっている事件の話になっているのですが
その部分なしには語れないとはいえ、過去の物語が長すぎてちょっと辛かった。
犯人についても語りたい(不満を言いたい)けど、ネタバレ満載になるのでやめておきます。 -
読み応えあった。
政治的な主義主張の硬さと、現在起きている事件のスピード感が混ざって、読みやすかった。
ただ、官僚専制主義?の実現可能性をもっと深めて欲しかった。
国重さんの晩年の行動や思想がどうなったのかが気になった。 -
新しい日本を目指して、革命をもくろんだ男たちがいた。
「武器」によって、対応に苦慮する警察の苦悩。
ボリュームはあるが、現代に戻ってからは、スピードに乗れる。
ただ、過去も現在も、思想的に頭でっかちで、国民の支持を得られる気がしなかった。 -
9月-9。3.0点。
650頁の大作。50年前の未遂事件と、現代の事件。「S」を
名乗る現代の犯人。繋がりは何なのか。
現代編に入って、一気読み。前半は少しまどろっこしい。 -
いくら正義を述べても、一つの武器で社会は変わらない。
そのことを表している。
どこかの首相は、口先だけで、のっぴきならない状態を作ってしまった。
武器よりもごまかしの方が、何倍も始末におえない。 -
#読了。50年目のクーデター未遂事件が、時を経て2013年に甦る。国会議事堂前に、毒ガスとともに車に立て篭もった犯人の要求は。。。500ページ超に及ぶ長編だが、50年前の未遂事件部分が不完全燃焼の様な気が。現代に入るとスピード感があり、一気に読めた。
-
借りた時に、思わず笑ってしまったぐらい物理的に分厚くて、重い。
内容もこれだけの厚みなら、もっと緊迫した展開になるかと思ったけど、そうでもない。
武器としての毒ガスも、最初はオッと思ったけど、あらためて思い直してみると、貧者の核爆弾かということで、目新しさもなかった。
最後の部分を書きたくてここまでの長文にしたのなら、少しやりすぎかなて感じでした。