フォグ・ハイダ - The Fog Hider

著者 :
  • 中央公論新社
4.09
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本棚登録 : 568
感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046070

感想・レビュー・書評

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  • 世間に慣れてきて、いつのまにやら常識人ポジションとなってきた主人公が面白い。短い文を小気味良く使って描く戦闘シーンが結構好きなシリーズです。

  •  武士とは、人を殺す意味とは、ゼン様また悶々と考えます。でも斬ります、武士ですから。天然っぷりは学習の成果で減ってはおりますが、なんともかわいい人です。ノギの事、どう思っているのでしょう?気になります。ノギも西之園さんみたいで好きです。うまくいって欲しい。
     ゼン様の旅はまだ続きます。

  • 続編4作目。
    強敵が現れ、主人公がどんどん強くなっていく。
    4作目で終わりと思っていたけど、まだ続きそう。
    強くなる意味、生きる意味を求め、最終的に出る答えはあるのか?
    続きが楽しみです。

  • 2014/8

  • 綺麗な話だ

    森さんの描く話しはなんて美しいのだろう
    静まり返っていて美しい
    チハヤも良い
    ゼンとは違って
    チハヤの明るさは僕ら側でゼンの静けさは森さん側
    チハヤの世界とゼンの世界が少し交わる
    少なくとも、森さんはチハヤを書く
    こちらの世界を気にする
    それが嬉しい

    森さんの世界に憧れる僕はとても嬉しい

    ずっと森さんの静かでいて整っている世界が好きだった
    美しいと感じた
    近づきたいと狂おしいくらいに思った

    そしたら近づきつつある

    別に僕が変わった訳じゃない
    森さんの世界に近い人が近くにいた

    案外遠くないのかもしれない
    けれど
    絶対に近くはなく
    あんな風にはなれない

    それも違うのだろうか?
    ずっと近くにいたら近づけるのか?

  • 命とは何か?
    強さとは何か?
    道とは何か?

    これらを、主人公を通じて
    考えられる良書です。

  • The Fog Hider ヴォイド・シェイパ・シリーズ4冊目~ゼンは船で西に進むのを嫌い,寂れた山の峠道を進む。前歯が欠けた男と腕の立つ侍が立ち塞がったが,侍はゼンに歯欠け男の腕を斬らせたような気がした。義理はなくなったと侍は云う。宿に辿り着いたゼンは,翌朝こちらに来るノギの身を案じて迎えに行くが,侍が宿場の医師に薬を依頼していることを知る。社に薬を届けた医師を尾けると,チハヤは同郷の道場の先輩のキグラだと云う。匿っている女性も同郷のフミは肺病を患っており,ゼンが斬ったギンマの連れであるリュウは敵討ちを欲しているし,自らが師である都の道場主を殺した疑いが掛かり,仇討ち軍勢が迫っていると告げる。二組の追っ手を迎えるに山は不利と,元の宿屋・鈴屋に降りる。ナナシからは翌朝までは安心だと聞かされ,朝を社の石段の上で迎え,15名の刺客が下を通る時に大声を揚げて,林に引き入れる。流石に都で名を成したチハヤだ,飛び道具も持つ刺客7,8人を倒したと云う。ゼンは弓を抑えようとして向かってくる敵を倒した。道場主の座を狙うヤマバの甥,シノカワは手傷を負わせたが,放免した。翌日,戦いの場に戻ったゼンは,吹き矢と手裏剣を使う女盗賊リュウを抑えて和睦した。ナナシが調べた追っ手は30名,リュウは山でやり過ごすのが一番と,別の小さな小屋へ案内する。旗を二本立てた本陣には,弓鉄砲が用意され,先陣を倒したチハヤとゼンとキクラに,大将のヤマバは一騎打ちの決着を申し入れ,キクラはこれを受け入れたが,道場側が出した武者は都で三指に入る他流の筈のヒメジだった。後の先を取ってキクラを倒したヒメジの筋を見た,ゼンは敵討ちを申し入れ,読み切った間合いで脇腹を切られたが,相手の耳下から顎を裂いていた。鉄砲や弓を倒して大将に迫ったゼンは,誘いかと思われるほど隙だらけで,それも演技ではないと知ったゼンは刀を引く~ 一冊飛んじゃうとチハヤだとか,都の近くに住むゼンの母親の話がちんぷんかんぷんでイカン

  • シリーズ第四弾。
    ほかの森さんの本と比べると圧倒的に雑音が少ない印象を受ける文体。まだまだ続きそうなので、次回が楽しみ。

  • ゼンの旅がどこに向かうか、とりあえずは都という事で進んでいるが、出生の謎も含めて、ゼンの成長が楽しみだ。今回で明らかになってきたが、ノギも過去に複雑な曰くがありそうだ。

  • このシリーズは本当に読む手を止められない。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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