藍のエチュード

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 105
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046254

感想・レビュー・書評

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  • 剣道関連のマンガを探していて出合った本。
    東京芸大の剣道部の部員達が繰り広げる恋愛と人生の話。
    最初の方は人物設定がよくわからず、また、剣道に関しての説明が多くあまり読み進められなかったが、途中から一気におもしろくなった。
    はっきり言って、メインストーリーと剣道はあまり関係なく、剣道部でなくても良かったのではないかと思う。
    絵や音楽の才能に恵まれて、もちろん努力も伴った人達が入学する芸大で、周りの人達に影響され、悩みながら進路を決めていくその過程が初々しく真剣で、自分の浅はかな大学時代を少しだけ後悔した。

  • 前半のおチャラケ具合も腰が入っていて好ましかったのだが、後半にかけて登場人物それぞれが人生に目覚めていく過程も社会に出る前の学生の葛藤がよく出ていて共感できる。

    結末が予定調和的でないのもよい。

  • 東京藝術大学を舞台にした青春ストーリー。

    綾佳ではなく唯とくっ付く事になるのは既定路線としてもしそうなっても状況的にいってハッピーエンドに持っていくのは難しそうと思ってたらまさかの全員バラバラエンドと来たもんだ、いやあやってくれるぜ。

    でもまあ必然といえば必然だよなあということで個人的には納得。

    お話的には小児病棟でのミニコンサートにおいて綾佳がアンパンマンのマーチで開眼するシーンが白眉。

    帯にもあったけどマジアンパンマンのマーチ最強とあらためて思ったことであるよ、いやアンパンマンのマーチって大人でもというか大人だからこそグッとくるんだよね。

  • 粟生野壮介、ぱっとしない剣道部主将の誠実さが、予想を少し裏切る形で未来への扉を開いた。高杉唯の絵本「つよがりの、こぞう」も読んでみたい。

  • 面白かった。なかなか思うように人生はならないけど、夢は持ち続けたい。

著者プロフィール

1969年、東京都生まれ。早稲田大学を卒業後、編集プロダクションに所属し、ライターとして映画、テレビドラマのノベライズを数多く執筆。2004年『獣のごとくひそやかに』で小説家デビュー。『彼女の知らない彼女』(新潮社)で第20回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。

「2017年 『小説L DK 柊聖’S ROOM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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