「肌色」の憂鬱 - 近代日本の人種体験 (中公叢書)

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著者 : 眞嶋亜有
  • 中央公論新社 (2014年7月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046278

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「肌色」の憂鬱 - 近代日本の人種体験 (中公叢書)の感想・レビュー・書評

  • 「肌色」ってどんな色でしょうか?おそらく日本では、〝日本人〟の肌の色をイメージされることが多いことでしょう。それは「白色」でもなければ「黄色」でもない、曖昧な位置を占めているように思われます。この曖昧さに象徴される屈折した心性を本書は巧みに描いています。
    明治以降、日本は「西洋化」を追求してきました。日露戦争後は唯一の非西洋として列強に名を連ね、「文明」を獲得した「一等国」として国家的自尊心を肥大化させていきました。だが、悦に入るのも束の間、黄禍論の昂揚や排日移民法制定(米国)といった人種的排除に直面します。西洋と非西洋を分かつ可視的媒体として、身体の特徴(肌の色)が強く意識されたのです。本書では、肌の色という宿命的差異をめぐる憂鬱の系譜が辿られています。明治から戦後にかけてのエリート層の心性が垣間見られることでしょう。
    「日本人離れした」という褒め言葉は今でも時折耳にします。本書が描く憂鬱が尾を引いているのでしょうか――。「グローバル」や「国際」が喧伝される今、多くの人に手に取ってもらいたい一冊です。
    (ラーニング・アドバイザー/国際 OYAMA)
    ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
    http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1617302

  • 第6章、遠藤周作のフランス留学との絡みが面白かった。あと、占領下の米兵と接触した日本女性の恍惚感って珍しい切り口なので、もっと踏み込んで欲しかった。悪趣味だけど。

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「肌色」の憂鬱 - 近代日本の人種体験 (中公叢書)の作品紹介

明治以降、「西洋化」を追求、日露戦争後に「一等国」の地位を獲得し、唯一の非西洋国として列強に参入した近代日本。だが、待ち受けていたのは、昂揚する黄禍論、パリ講和会議における人種平等案挿入の失敗、アメリカの排日移民法制定など、西洋からの人種的排除であった。本書は、近代日本が人種的差異をいかに捉えられてきたのか、タブー視されてきたその心性の系譜を、洋行エリートたちの人種体験を通して考察する。

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