考えるマナー

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  • 中央公論新社 (2014年7月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046353

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考えるマナーの感想・レビュー・書評

  • ありとあらゆるマナーの本。
    例えば「五本指ソックスのマナー」、「物忘れのマナー」、「オヤジギャグのマナー」、「無趣味のマナー」、「殺しのマナー」なんてものまで。
    ちょっとへんてこなマナーが盛り沢山だ。

    私は「マナー」が恐ろしい。
    世の中には細かい「マナー」が多すぎる。
    おそらく1割も把握出来ていないだろう。
    なんかこの辺には「マナー」がありそうだなと検討をつけた時は調べてみたりもするが、そうすると出てくる「マナー」の数に驚かされる。
    え?皆本当にこれ全部実践してるの?と思う。
    こんなの全部気にしてたら心労で倒れてしまうかもしれないと本気で思ったりもする。

    このマナー本はそんな私を新しい恐怖に叩き落とすような本ではなかった。
    どちらかというと救われた。
    ここまでありとあらゆることに「マナー」(独自のものもかなり含む)があるならば、逆に諦めるしかない。
    私には無理。
    そして、最も大切なのはその時その時に時間を共有している人達が不快でないこと(そのための「マナー」と認識)なのだとしたら、やはり必要なのは誠意だろうと思う。
    相手が知っているかも分からない「マナー」を記憶するよりも、目の前にいる相手に常に誠意を持って接すること。
    それがあればたぶん多少のマナー違反は許させる…はず。
    少なくとも私はその辺にはおおらかにいきたい。
    そんな本当の余裕と優しさに溢れる世の中を目指すことが「マナー」のマナーではないでしょうか?町田さん。

  • 先に読んだ「マナーの正体」がおもしろかったので、さかのぼってこれを。穂村弘・高橋秀実・三浦しをん・町田康、この顔ぶれにはワクワクし、実際に期待通りの面白さだった。みなさんユニークなスタイルの持ち主で、プロだなあと思う。

    今回の「発見」は井上荒野さん。いやあ、どれもおもしろかった。笑えるし、そうそう!と思うことも多かった。いくつか挙げてみる。

    「SNSのマナー」
    SNSに「それで?」というボタンがあればいいという意見を紹介している。確かに。ただ著者は、SNSを「自己顕示欲が強いナルシストの集まり」と嫌う人にも一理あるとしながらも、そこには「限られた日々を生きる宿命を持つ」ものとして「今日という一日を生きた」ことを宣言したい気持ちがあるのではないかと書く。そうかもしれない。
    「それにしても、文章とは正直なものである。投稿には嘘も書けるが、『なんだか真実味がない』感じは伝わってしまう。謙遜して書いても自慢していることはわかってしまう。簡単に言えば、書き手の性質や性格は絶対にあらわれる。 … その危険を冒してまで、(私を含めて)多くの者がSNSに投稿し続けている、人間というのはかように切ない生き物なのだ」

    「名前のマナー」
    「荒野」が本名というのは何かで読んで知っていた。この名前と「長年かけて折り合って」きて、今は「がんばりすぎの、ぎりぎり許容のレベルではないか」と思い、「自分の名前を気に入っている」そうだ。あくまで「今は」である。今や子どもの名付けは無法地帯だけど、著者が言うように「荒野」以上は「やりすぎ」だと思う。

    「子どものマナー」
    「子役の演技が苦手」という人は結構いると思う。じゃあ「子どもの投書」は?
    「はっきり言えばつまらない。当たり前のことしか書いてないからだ。それなのにどうしてそういう投書が掲載されるのか?子どもが書いているからだ。いかにも『子どもらしい』社会批評であるからだ。そこに甘えと甘やかしがある。それがきらいだ」

    ほかに、確かに!と思ったのが、楊逸さんの「駅名のマナー」。電車の音声案内で英語や中国語が流れると、「せせらぎのように」流れる言葉のなかで駅名だけが耳に引っかかると書かれている。本当にそうだ。
    「人名や地名のような、他言語になっても、特徴が強く残る固有名詞は … いざ声に出せば、その異質さが俄然、際立ってしまう」
    あの引っかかりは文化の違和感で、それはかなり強いものなのだなあと思う。

    また、津村記久子さんが「同窓会のマナー」について書いているのだが、これがちょっと新鮮。同窓会については、楽しいという意見、行かないよという意見、様々あると思うが、こういうのは初めて目にして、おもしろい考え方だなあと思った。
    「その場にいる人が皆同じ年齢だと、自分の成長の度合いがよく見える。でも同時に、何もかも持っている必要はないと感じた。わたしが持たない特質を、ほかの誰かが持っていて、その逆もある。それでいい。しがらみのない社会の縮図を改めて眺めるとそう思う」

    平松洋子さんの「お断りのマナー」。いつからか世に氾濫する「大丈夫」。先日テレビを見ていたら、レストランのシェフが「お味の方は大丈夫でしょうか?」と尋ねていた。こ、ここまで来たか…。そもそもは婉曲なお断りの言葉として使われ出したと思うのだが、乱用されているのは、著者の言うとおり「その場その場に見合う言葉をあてがうのを面倒くさがっている」からだろう。
    「『だいじょうぶ』と断るのは『察してくれ』と甘える変形なのだと思う」

  • つまらない、飽きた。以上

  • 好みの作家が多かったので読んでみたが、形式が同じなのでだんだん飽きてきた。
    もとは新聞掲載だそうで、やはりまとめて読むものではないのかもしれない。

  • もともと気に入って著書を読んだ人や、名前だけ知っている人も書いていた。マナーという言葉が、昔は嫌いだった。自由にしたいのに、どうしてマナーなんて曖昧模糊としたものに縛られなきゃならないんだと思っていた。食わず嫌いみたいに、マナーがどういうものか、向き合って考える気すら起きなかった。
    マナーは、処世術と置き換えられる。はじめての場面に出くわした時、戸惑う。何度でも繰り返し同じ場面で、戸惑うこともある。2ページずつ、それぞれの局面においての、体験談を話しているようで、1つ1つは読みやすいのに、気に入ったものは読み聞かせたり、再読したりして、随分かかった。
    あえて口にされることがないものがマナーなので、人の考えを聞ける機会を与えられてうれしい。とても深い部分で対話している気分だ。刺激的で、価値観を揺さぶられた。
    以前、百年の恋も冷めたことがあった。多分、彼と私の正反対のマナーを見つけてしまったからだと、今は思う。人はわりと繊細な生き物だ。惹かれるページと出会えば、自分が見えてくる。
    20170129

  • 良かったけど、多すぎて、普通の話がマイナスポイントとなった。
    もう少し取捨選択して載せればよかったのに・・・

  • 先日読んだ「マナーの正体」が面白かったので、これも読む。
    面白い!中でも町田康が面白い!!
    前から気になる存在ではあるんだけど、なかなか読む機会がね~。でも、なんか読んでみたいな♪

  • いちいち納得。

  • ほぼ初読みの井上荒野さんの文章が苦手なようだ。
    きっとはっきりこれこれこういうのがキライとか書いてるからだろう。凝った題名、ええやん。

  • そうだね!もあれば、そうかな?もある。読みやすい文章もあれば何がなんだかわからない文章もある。それぞれでおもしろい。こんな短いエッセイを書いてみたくなる。

  • 本として読むには量が多すぎた。

    3/4程読んだところで、三浦しをんと劇団ひとりに絞って読んだ。
    劇団ひとりの文章は初めて読んだが、面白かった。陰日向に咲くも読んでみようかな

  • 町田康、穂村弘、三浦しをん、平松洋子、などなどの面々が
    、マナーについてのエッセイを書いてる。
    面白くないわけがない。特に上記の4人はその小市民ぶりが、存分に発揮されてる観点からのエッセイでおもしろかった~。
    普段、読まない赤瀬川原平、楊逸、井上荒野も面白かった。

  • 色々なテーマで12人の作家が2ページでマナーを書くエッセイ本。たった2ページなのでどこから読んでもいいし、読み途中で「ああ」と途切れさせることもない、作家さんがいろいろいるから感じ方も文体も違って飽きが来ない。
    いい意味で暇つぶしにちょうど良い本。

  • あー、面白かった。しをんさんの話は特に面白いけど、「しをんさんいつマナーの話になるの?」とドキドキさせられました。いつもかかろうじてマナーに着地するんですよね。ニクイわ。
    町田康さんの話はなんか微妙に「ルール違反」な感じで、騙されてうれしくない読後感です。
    穂村兄さんは弱弱しく微笑むたたずまい。かっこいいのは荒野の姉さん。「どんな言葉もそのときそれが存在する理由を携えて唇から世界へ出て行くべきなのだ」って。
    もっとも深い味わいだったのは鷲田清一さんの「アホのマナー」。
    マナーというテーマで編まれたエッセイのアンソロジー。大人が楽しめる読物です。

  • 人を不愉快にさせないのが、マナーだと思う。

  • 「そうそう!(^^)」と共感したり、「ほぉ~そんなマナーが!?(゜゜;)」とびっくりしたりページを捲る度に新しいマナーが登場!気軽に読めて楽しいんだけれど、マナーのあまりの多さに読み終わる頃には少し疲れた(^^;)そして途中から好きな作家さんが書いたものが出てくると、気合を入れて読み、他は流し読みしてしまう自分に気づく(--;)

  • ページ見開き1人分で読みやすい。しかし思いのほか分厚かった。

  • いろんな人がいろんなこと言ってるけど、
    テーマがしっかりしてるから、発言の様々はあっても、
    本としてのブレはないのが面白い。

    個別には、町田康氏がいちいちニヤっとさせてくれた。

  • 『マナー』ってのはさ、『気遣い』のことだと私は思うんだ。
    だから、マナーのありようはひとの数だけ違ったりするよね。
    (まぁ文化やらなんやらでの公約数的なものはあろうけれども。)
    この本は12人の方が『マナー』に関する考えを書いてらして、
    当然ながらそれぞれ違ってんのが、本全体として面白かった。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    三浦しをんさんや津村記久子さんは元々が好きな作家さんなんで、小説じゃないこういった文章もすっと入ってくる。
    三浦しをんさんの小学生とのやりとりとか、つい笑ってしまったよ。
    穂村弘さん、句は斬新なのに!なショボい感じで油断させといて
    「あれ?と拾ってみたら鋭いモノでした!」みたいな感覚がクセになんの。大好物。
    意外とってったら失礼だけど、
    劇団ひとりさんはゴシップ的じゃないTVの裏が
    楊逸さんは日中の対比が興味深く読めたり。
    町田氏の浮いてる感はパンクス魂死せずってことなのかな?
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    新聞のコラムをまとめたらしいんで、ひとつひとつが短くって読みやすい。
    文庫化されたら通勤中に読むのに良いんじゃないかな。

  • 図書館より拝借。ちょっとまえに読了。

  • 読売新聞夕刊の「たしなみ」欄に掲載されたものだろうだ。12人の人が代わりばんこに書いたみたい。ほむほむは読んだことあるのばっかなような。他の本にもう入ってたのかな。三浦しをんもやっぱ面白かった。三浦しをんのエッセイ、また読もう。他の人もまぁ面白かったけど、こういうのって暇つぶしにしかならないよね。

  • マナーマナーとうるさいのも何だし、マナーが全くなってないのも何だし。けっこうその場その場で異なっていたりと微妙で難しい物ですよね。

  • 12人の作家さんによる、独自の視点から見たマナー論のエッセイである。
    マナー論というと、堅苦しいものを想像してしまうが、軽い文体だった。読売新聞のコラムだそうで。
    独自のマナー論であるので、ふむふむという内容や、これはぶっ飛んでいるなと、意表を突かれる内容、面白いなという内容など、バラエティーに富んでいて、最後まで飽きさせない内容だった。
    劇団ひとりさんのキャンピングカーのマナーは、共感できるところありと、楽しかったのである。
    津村記久子さんの環境音のマナーは、実際にこのような音の中で作業したいなと趣あるものだと感じた。
    町田康さんはちょっとぶっ飛んだ内容もあるが、それそれで面白い。
    高橋秀実さんは、教養の深さがにじみ出ているなと感じた。
    井上荒野さんの荒野がペンネームだと思っていたが、本名だということがわかって納得。
    三浦しをんさんの意外な一面が見れたり、佐藤優さんの外交官時代を交えたマナー論もよかったのである。

  • (2014/10/27読了)
    マナーと常識とはどう違うのかな?
    最近、常識には人それぞれ、生まれ育った場所や年代でかなり違う事を、実感しているので、ここち書かれているマナーがどう通用するのか疑問に感じた。
    ただ、エッセイとして読むならば、いろんなジャンルの方が書かれているので面白いと思う。
    私は津村さん、三浦さん、井上さんが居たので興味を惹かれたのだけど、絶対に手にしないような方もいたし。
    見開きの左右2ページでひとつのエッセイ。劇団ひとりさんは芸人の性か、最後にオチが、それも微妙なオチがあったのが鼻についた。

    (内容)
    戸惑いの数だけ大人になれる。大人のモヤモヤをまるっと解決?!

    (目次)
    座を温めるマナー/美を匂わすマナー/お口を滑らせないマナー/愛が生まれるマナー/逃げて勝つマナー/ベタを粋にするマナー/ステキなお客さまのマナー/丸くおさめるマナー/食は一大事マナー/日本が宿るマナー/乗り乗りマナー/のどかに生きるマナー/「旬」をつかむマナー/生み出す人のマナー/こころを澱ませないマナー/世渡りのマナー/悟るマナー/マナーの難問

    赤瀬川原平・井上荒野・劇団ひとり・佐藤優・髙橋秀実・津村記久子・平松洋子・穂村弘・町田康・三浦しをん・楊逸・鷲田清一

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