Red

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046544

感想・レビュー・書評

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  • 友人の結婚式で、10年前の既婚の恋人に再会した塔子。
    彼は離婚して独り身になっていたが、塔子には夫と2歳になる娘がいた。

    不倫、同居、セックスレスと、かなりドロドロですが、面白かったです。
    塔子は男性から見ると ととても魅力的な人の様子。かなりモテてます。
    子供のいる女が不倫に走るのは、夫以上に子供に対する裏切りだと思うので、複雑な気持ちになりました。
    いつか何かが起こるとハラハラしながら読んでいましたが、最後は落ち着くところに落ち着いた感じ。
    いろいろ終わったとホッとしました。

    映画のキャストを、あえて今日確認しました。
    なるほど、です。

  • 30過ぎて20歳の頃不倫関係ある男性との再会で再び体の関係にハマって行く。官能小説だから仕方ないかもしれないが、主人公は再就職するやいなや、誰にでもなびき過ぎ。

  • いいのか…この無理やりな性描写…

  • 映画でもみたい!

  • 子供が1歳になる前から働いてる私から見たら、誰でもいいから甘えたかったようにしか見えなくて。誘われたら誰でもいいの?としか思えませんでしたが。
    最後に別れを決断したことと、流されたわけではない夫との復縁、子育てを放棄したわけではないことが救いでした。
    最後の夫からの手紙と、不安定な両親を見ている子供からの目線が印象に残りました。

  • 内容紹介では
    「三年間もセックスレスじゃなかったら―大人の恋愛と官能の世界。妻、母を生きる女が一線を越えるとき、そこにはどんな世界が待っているのか―。充実した毎日を送っていたはずの女は、かつての恋人と再会し、激しく身体を重ねた記憶に導かれるように快楽の世界へと足を踏み入れていく。島本理生が官能の世界に初めて挑む!」
    とある。
     
     たしかに官能小説として読むこともできると思うし、性描写だけを意識して読めばそう読めるかもしれない。

     ただ、女、愛人、妻、母、そしてビジネスマンとして生きる女性の葛藤(マザコン夫、夫の両親との同居、若かりし頃の不倫相手との再会)を中心として読むほうがストンと腑に落ちる作品だと思う。

  • 男には到達し得ない体験も書かれているし、描写が美しい。主人公像がやや揺れ動いているような気もするけれど、人なんて首尾一貫しているものでもないか。
    エピローグはやや強引に辻褄合わせに走った感があって残念だったかな。
    ビル・エヴァンスのピアノソロが出てくるシーンは緊迫感があった。
    星3つだけど4でもいい。

  • 「本当に好きな人とどうしても一緒になれない界」に生きている人の話を書くのがなんて上手なのだろうといつもおもいます。だからどうしたって官能が濃くなるのだろうなとおもいました。ナラタージュと並んで、とても好きな小説です。男性(や社会)から受ける女性の暴力について、島本さんの小説を読むといつも考えさせられます。セカイノオワリのさおりさんが帯に書かれたように、「自分が傷ついていたことに気がつく」のですね。

  • 以前読んだのを忘れていて2度目。自分に子どもが出来たせいか見方は随分変わった…決して主人公に共感できる訳でもなく、、誰にも共感出来ない…結局 夫婦も他人ね…と思ってしまう。

  • 夫の家族と同居で、夫は育児に非協力、働きに出たいけど反対され、お姑さんとはうまくいってるけどでもやっぱり気を使う。
    そんな状態だったら、たしかに他に癒しを求めてしまうのかもしれないけど、塔子さんちょっと軽いなあ。

    別居中の時の真くんの手紙がとても心に残った。
    でも、ここまで拗れたからこそ、お互い本音を言い合えたんだろうし、結果家族3人で穏やかに暮らせるようになったのは良かったと思う。
    ただ、大人はそれでいいけど、振り回された子どもはいつまでも心に影を持っているんだなあ。

    また、親の何気ない一言でも、子どもは傷つくのかもしれない。私も気をつけよう。

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。03年『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を受賞。15年『Red』で第21回島清恋愛文学賞を受賞。18年『ファーストラヴ』で第159回直木賞を受賞。その他の著書に『ナラタージュ』『アンダスタンド・メイビー』『七緒のために』『よだかの片想い』『2020年の恋人たち』『星のように離れて雨のように散った』など多数。

「2022年 『夜はおしまい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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