二人の親を見送って

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 67
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120047275

作品紹介・あらすじ

老いの途上で、親の死は必ず訪れる。介護や看取りを経て、からだとこころは揺れ日々の生活や旅、食事に対する趣も変わる。人と自然のつながりをやさしく見つめ直す。感動のエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 著者、岸本葉子さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    岸本 葉子(きしもと ようこ、1961年6月26日 - )は、日本のエッセイストである。本名、下田昌子。「岸本葉子」は、最初の作品『クリスタルはきらいよ』のヒロイン名から取ったペンネームである。NHK中央放送番組審議会副委員長。淑徳大学客員教授。日本銭湯文化協会理事。

    ---引用終了


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    老いの途上で、親の死は必ず訪れる。介護や看取りの日々を経て、カラダとココロの構えや交友や旅、食事に対する趣も変わる。また、どう見送っても、自分を責める気持ちや後悔を抱えていくのではあるが、親亡き後は、その先の人生に重みと安定を与えるはず。両親を見送った人気エッセイストが、生と死や人と自然のつながりを優しくみつめ直す感動のエッセイ。

    ---引用終了

  • この方のエッセイは好きなんだけど、いろんな雑誌からの収録となると、ネタがかぶる、感じ。
    くどうなるのがイマイチ。

  • 著者がお父さんの介護をしていることは、その著作にしばしば記されていて既知のことだったが、そのお父さんが亡くなられたことを、このタイトルで知って読んでみた。
    父親に対する、もろもろの感情を含みつつも、家族全員が臨戦態勢で介護に臨む様子は、他人事ながらもハラハラしつつ、ときに涙しながら読了。
    認知症の父親に
    「どういうときが幸せ?」
    「怖いとか、心配なこととか、ある?」
    と問う娘の気持ちを思い、泣く。

  • タイトルだけ見ると読むのがしんどいかなと思いましたが、日常エッセーに90歳を超えて大往生したおとうさんの介護生活が織り交ぜてあり、仕事、(ご自身の癌の経過を気にする)生活、介護の3点のバランスを欠いた様子はなく、ほんとうにおだやかにやり遂げたのだなと感心してしまいます。が、おとうさんのことを語れるようになったのは、亡くなってから半年後のこと。やはり渦中にあるときは、言葉にならないのだなと思いました。

  • 老いの途上で、親の死は必ず訪れる。介護や看取りの日々を経て、からだとこころの心構えや交友や旅、食事に対する趣も変わる。生と死や人と自然のつながりを優しくみつめ直す。

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著者プロフィール

岸本 葉子
1961年鎌倉市生まれ。東京大学教養学部卒業。エッセイスト。会社勤務を経て、中国北京に留学。著書に『エッセイの書き方』『捨てきらなくてもいいじゃない?』『50代からしたくなるコト、なくていいモノ』『楽しみ上手は老い上手』『50代、足していいもの、引いていいもの』(以上中公文庫)、『ふつうでない時をふつうに生きる』『モヤモヤするけどスッキリ暮らす』『60代、少しゆるめがいいみたい』(以上中央公論新社)、『ひとり老後、賢く楽しむ』『ひとり上手のがんばらない家事』(以上だいわ文庫)、『わたしの心を強くする「ひとり時間」のつくり方』(佼成出版社)、『60歳、ひとりを楽しむ準備』(講談社+α新書)、『90歳、老いてますます日々新た』(樋口恵子氏との共著、柏書房)、俳句に関する著書に『私の俳句入門』(角川ソフィア文庫)、『岸本葉子の「俳句の学び方」』(NHK出版)、初の句集『つちふる』(KADOKAWA)など多数。

「2024年 『毎日の暮らしが深くなる季語と俳句』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岸本葉子の作品

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