- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120047275
作品紹介・あらすじ
老いの途上で、親の死は必ず訪れる。介護や看取りを経て、からだとこころは揺れ日々の生活や旅、食事に対する趣も変わる。人と自然のつながりをやさしく見つめ直す。感動のエッセイ。
感想・レビュー・書評
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著者、岸本葉子さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。
---引用開始
岸本 葉子(きしもと ようこ、1961年6月26日 - )は、日本のエッセイストである。本名、下田昌子。「岸本葉子」は、最初の作品『クリスタルはきらいよ』のヒロイン名から取ったペンネームである。NHK中央放送番組審議会副委員長。淑徳大学客員教授。日本銭湯文化協会理事。
---引用終了
で、本作の内容は、次のとおり。
---引用開始
老いの途上で、親の死は必ず訪れる。介護や看取りの日々を経て、カラダとココロの構えや交友や旅、食事に対する趣も変わる。また、どう見送っても、自分を責める気持ちや後悔を抱えていくのではあるが、親亡き後は、その先の人生に重みと安定を与えるはず。両親を見送った人気エッセイストが、生と死や人と自然のつながりを優しくみつめ直す感動のエッセイ。
---引用終了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この方のエッセイは好きなんだけど、いろんな雑誌からの収録となると、ネタがかぶる、感じ。
くどうなるのがイマイチ。 -
著者がお父さんの介護をしていることは、その著作にしばしば記されていて既知のことだったが、そのお父さんが亡くなられたことを、このタイトルで知って読んでみた。
父親に対する、もろもろの感情を含みつつも、家族全員が臨戦態勢で介護に臨む様子は、他人事ながらもハラハラしつつ、ときに涙しながら読了。
認知症の父親に
「どういうときが幸せ?」
「怖いとか、心配なこととか、ある?」
と問う娘の気持ちを思い、泣く。 -
タイトルだけ見ると読むのがしんどいかなと思いましたが、日常エッセーに90歳を超えて大往生したおとうさんの介護生活が織り交ぜてあり、仕事、(ご自身の癌の経過を気にする)生活、介護の3点のバランスを欠いた様子はなく、ほんとうにおだやかにやり遂げたのだなと感心してしまいます。が、おとうさんのことを語れるようになったのは、亡くなってから半年後のこと。やはり渦中にあるときは、言葉にならないのだなと思いました。
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老いの途上で、親の死は必ず訪れる。介護や看取りの日々を経て、からだとこころの心構えや交友や旅、食事に対する趣も変わる。生と死や人と自然のつながりを優しくみつめ直す。