中国人的性格 (中公叢書)

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制作 : 石井宗皓  岩崎菜子 
  • 中央公論新社 (2015年8月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120047558

中国人的性格 (中公叢書)の感想・レビュー・書評

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  • 原題:Chinese Characteristics(1890)
    著者:Arthur H. Smith(1845-1932)
    訳者:石井宗皓〔いしい・そうこう〕 アメリカ文学
    訳者:岩﨑菜子〔いわさき・なこ〕 中国現代文学

    【版元の紹介】
    清朝末期の中国に二〇年を越えて滞在したアメリカ人宣教師が、中国人の性格、民族性を驚くべき観察眼で描き出した古典的名著。著者は事例、実例を挙げることに意を注ぎ、安易な考察を斥けるが、読む者は中国の政治・宗教・社会への深い洞察に導かれる。今なお中国人、そして中国理解に資する重要文献の新訳。
    http://www.chuko.co.jp/zenshu/2015/08/004755.html

    【書誌データ】
    初版刊行日 2015/8/25 
    判型 四六判
    頁数 480ページ
    定価 本体2500円(税別)
    ISBN 978-4-12-004755-8


    【めも】
    ・以前に邦訳されたときは『支那人気質』(アーサー・エチ・スミス[著],渋江保[訳]、博文館, 1896年刊行)というタイトルだった。

    ・現在、その旧訳(100年以上前に歴史的仮名遣いで書かれた本だが)を「近代デジタルライブラリー」で閲覧できる。
    http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/766968

    ・訳者解説が詳しい。

    ・414-415頁から軽い抜き書き。
     “この一般に『日本人四書』として中国で売られている書は、表紙に印字された書名とは異なっている。『日本人の書――洞悉日本民族特性的四個範本』と記されており、『日本人の書』の「の」という文字は、日本の平仮名表記が用いられている。〔……〕四書とはアメリカの文化人類学者ルース・ベネディクトによる『菊と刀』、日本に留学や亡命をしたことのある中華民国の政治家戴季陶による『日本論』(邦訳は一九七二年、社会思想社)、新渡戸稲造の『武士道』、宮本武蔵『五輪書』である。〔……〕”


    【目次】
    目次 [003-005]
    凡例 [006]
    エピグラフ [008]

    序章 009
    第一章 面子 017
    第二章 倹約 021
    第三章 勤勉 031
    第四章 礼儀 039
    第五章 正確な時間の軽視 046
    第六章 正確さの軽視 055
    第七章 誤解の才能 066
    第八章 婉曲表現の才能 074
    第九章 従順にして頑固 084
    第十章 知的混沌 093
    第十一章 無神経 102
    第十二章 外国人蔑視 110
    第十三章 公共精神の欠如 121
    第十四章 保守主義 130
    第十五章 快適さと便利さに対する無関心 141
    第十六章 肉体の強靱さ 162
    第十七章 忍耐力と根気強さ 172
    第十八章 現状に満足し、楽天的に過ごす 183
    第十九章 孝行 192
    第二十章 慈善としての仁 208
    第二十一章 思いやりの欠如 217
    第二十二章 中国社会における〈台風〉 241
    第二十三章 連帯責任と法に対する畏敬の念 253
    第二十四章 相互不信 270
    第二十五章 誠実さ〔信〕の欠如 297
    第二十六章 多神論、汎神論、無神論 321
    第二十七章 中国の実情と中国に今必要なもの 354

    訳者解説 『中国人的性格』と中国人の国民性改造を願い続けた魯迅(岩崎菜子) 374
    1 著者アーサー・H・スミスについて 
    374
      スミス略歴
      義和団事件賠償金の半額返還(庚子賠款)と清華大学設立などへの関与
      スミスと同志社および新島襄との接点
      スミスとともに山東省へ赴いたヘンリー・D・ポーター
      スミスの著書など
    2 原載紙および四十章本と二十七章本 380
      原載紙および三種の版本
      二十七章本で削除された章と序章における改訂
      重版および本書の翻訳について
    3 過去の邦訳二種をめぐって 384
      渋江保訳と白神徹訳
      渋江保が家史を提供した森鴎外の『渋江抽斎』と永井荷風
      『支那人気質』の訳者渋江保について
      平易な文体で啓蒙的な役割を果たした渋江保
      『支那的気質』の訳者白神徹について
    4 四十種ほどに上る本書の中国語訳について 392
      中国語訳リスト
      下田歌子創設の上海作新社が一九〇三年に刊行した日本語訳からの重訳(リスト(1))
      社会学者潘光旦による一九三七年の抄訳と社会学者李景漢によるスミス評(リスト(2))
      文化大革命終結後間もなく『魯迅研究資料』誌に掲載された梗概(リスト(3))
      「国家重点科研項目」として行われた中国人の民族性調査とスミスの書の抄訳(リスト(4))
      日本語訳からの重訳とされる人民共和国成立後初の刊本(リスト(5))
      人民共和国成立後初の刊本となるはずであった魯迅研究者張夢陽らの訳と刊行を阻んだ『醜い中国人』(リスト(6)(12)(30)(47) )
      「全訳本」と銘打たれた黄興濤および楊念群編集の匡雁鵬訳など(リスト(8)・(48))
      黄興濤と楊念群による一九〇三年上海作新社版の復刻(リスト(13))
      中国内外の人々による中国人論や日本人論との合本
    5 作家魯迅によるスミスの書への言及と中国における魯迅評価の変化 415
      逝去二週間前に本書の中国語訳刊行を願っていると記していた魯迅
      中国人の国民性改造を目指した魯迅
      中国における死語となっていた「国民性」という言葉
      中国において神格化されてきた魯迅
      二十世紀末以降における魯迅評価の急激な変化
      中国の教科書から消えつつある魯迅作品
    6 リディア・リュウ(劉禾)の序文が付された二〇〇三年刊行のアメリカ版 425

    訳者あとがき(岩崎菜子) [428-433]
    訳注 [434-472]
    索引 [473-478]

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    清朝末期の中国に二〇年を越えて滞在したアメリカ人宣教師が、中国人の性格、民族性を驚くべき観察眼で描き出した古典的名著。著者は事例、実例を挙げることに意を注ぎ、安易な考察を斥けるが、読む者は中国の政治・宗教・社会への深い洞察に導かれる。今なお中国人、そして中国理解に資する重要文献の新訳。

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清朝末期の中国に二十年を越えて滞在したアメリカ人宣教師が、中国人の性格、民族性を驚くべき観察眼で描き出した古典的名著。1890年に初版が出るや、影響は瞬く間に広がり、多く版を重ねた。著者のスミスは事例、実例を挙げることに意を注ぎ、安易な考察を斥けるが、読む者は中国の政治・宗教・社会への深い洞察に導かれる。米英では、今世紀に入っても刊行が相次ぎ、中国でも、幾種もの訳書が現れ続けている。巨大、強大な隣国とどのように付き合っていくかは、日本にとって大きな問題だ。今なお中国人、そして中国理解に資する重要文献の新訳。

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