- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120047886
感想・レビュー・書評
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シャールの温かくて、でも核心をとらえた言葉にささくれた心が宥められたようです。
味はもちろん、からだにも美味しいご飯は凝り固まった心もほどいていきます。
どの話も好きでしたが、世界で一番嬢王なサラダが私の好みでした。
どんなにいろいろなものが足りなくたって、誰もが自分の人生の女王様なのよ。
メインになれなくてもいい。
空っぽだからこそ埋めていくことができる。
はっとさせられました。
All people can't be free from everything in the world.
Everyone has some kind of strain to live.
Delicious food and kind words would hold you over.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人物の深みも良い。お気に入りの1冊に追加!
この本と引き合わせてくれたブクログに感謝です。
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装丁と帯に惹かれて読了しました。
どんなに辛くても苦しくても、一日の終わりに
温かいご飯を食べてゆっくり過ごす。
当たり前のようで当たり前じゃない。
悲しいことも受け入れられなくてもいい、
振り返った時に、こんなこともあったなって思える日が
来たら、前に進めている証拠だなと。
シャールさんの暖かい言葉が、胸に刺さって刺さって。
最後の章は涙無くしては読めませんでした。
読み終わった後に、本当に皆に読んで欲しいと
心から思えた作品です。
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「優しい気持ちになる」とのレビューに惹かれて、手に取りました。
私も「マカンマラン」へおいしい夜食を食べに行きたいなー。そして、シャールさんに癒されたい。
シリーズ化されているようなので、ぜひ続きも読んでみたい。読後、ほんわかした優しい気持ちになりました。 -
自分なりの道を自分のペースで無理なく丁寧に生きていけば良いんだと語りかけてくれるような本でした。お料理にこだわりたくなってしまう気にさせられました。
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私もマカン・マランに出会えたらいいのにな。
時間が経つほどに後味がよくなって、また手に取りたくなる。リピート決定。 -
前からきになっていてやっと読めました。
こんな隠れ家のカフェがあったら行きたくなりますね。
個人的にはシャールと同級生の先生の掛け合いが面白かったです。 -
人生に行き詰まり、悩み、疲れた人たちがひょんなことから出会う、夜食の店「マカン・マラン」
ドラァグクイーンのシャールの出す料理は、食べる人それぞれにピッタリ合った優しい料理。
料理をキーに人生をやり直すという話は多いが、本作はさらに性的マイノリティーのドラァグクイーンが作る料理ということで、さらに話に奥行きが生まれている。
日の当たる道は歩けないけど、それでも自分に正直に真っ当に生きている人の、至極の言葉が満載だ。
それにしても描かれた優しい料理を本当に食べてみたいと思う。