イエス伝

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著者 : 若松英輔
  • 中央公論新社 (2015年12月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120048036

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イエス伝の感想・レビュー・書評

  • 「沈黙」「アメン父」などキリスト教関係の本を読み、その流れで手に取りました。
    キリスト教を知ろうとしても、結局は元々キリスト教の素地が無いし、信者になりたいわけでも無いので、歴史的な意味では理解したとしても、肝心の「信仰とは何か」という問いは感情で納得できないままです。ですが、この本では信仰の無い人でも、信仰としてのイエスキリスト像を理解できるようになっていると思います。実際にキリストが奇跡を起こしたとか、生き返ったとかそういうことがあったどうかではなく、神を受け入れること、「アメン父」でいうところの「宗教はココロの問題では無い」ことが、なんとなく理解できたような気がします。
    また、キリスト教だけでなく仏教やイスラム教について、他のキリスト教文学作品についても書かれており、いろんな本が読みたくなります。

  • キリスト教のイエスについての評伝。
    かなり難しく、キリスト教だけでなく人物概要などの深い知識がないと文章自体も分からない。
    自分の読解力が足りないだけなので、深く読めるといいのだが…。

  • ●若松さんの深い知識がちりばめられ、イエスを通して
    多面的に語られていて味わい深かった。

    ●イエスの軌跡は、新約聖書、4つの福音書(マタイ、
    マルコ、ルカ、ヨハネ)をもってしてもイエスの軌跡
    はわからない。

    なぜなら、福音書はイエスの伝記的事実の記録ではなく
    共同体としての進信仰表明だった。


    ●キリストの誕生を祝う日さえもはっきりしていない。
    イエスの存在が独り歩きして、イメージが出来上がって
    きている。

    イエスの誕生は、イスラームの聖典「コーラン」に
    おいてイエスの誕生をはっきり意志している。
    イエスの誕生がキリスト教だけのものでなかった。


    ●ここでの「十字架」とはイエスの死と復活を意味
    する。それを今日再現しているのがミサである。
    ミサが「最後の晩餐」に淵源しているように、
    イエスの生涯において、食べ物あるいは食事は
    きわめて重要な意味をもつ。食事はイエスにとって、
    いつも高次な意味における和解のしるしであり、
    「贖罪」の営為だった。

    あるとき弟子が食べ物を差し出すとイエスは、
    おもむろにこう語った、「わたしにはあなた方の
    知らない食べ物がある」このヨハネ伝にある一節も、
    食べるとは肉体と共に魂にふれることに等しい。
    イエスはたびたび、徴税人や罪人といった社会的に
    虐げられた人々と食事をする。(p135)

    食べるということを改めて考えさせられる件だった。
    森のイスキアで佐藤初女さんが、様々な人に食事を
    供して、一緒に食べてきた光景が浮かんだ。

  • 私のイエスは、「教会」には留まらない。むしろ、そこに行くことをためらう人のそばに寄り添っている――キリスト教や学問的なアプローチからでは見えてこない、今に生きるイエスに出会う。

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イエス伝の作品紹介

聖書には、書かれた言葉の奥にある不可視のコトバが無数に潜んでいる。そしてイエスの生涯には、立場の差異を超え、作り手の衝動を著しく刺激する何かがある-内村鑑三、『コーラン』、遠藤周作、シュヴァイツァー、リルケ、ユング、柳宗悦、井筒俊彦、ロダン、白川静…先人たちのコトバを手がかりに聖書を読み、今も私たちの傍らに生きるイエスに出会う。

イエス伝はこんな本です

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