- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120048159
作品紹介・あらすじ
稀代の毒婦か、無垢な童女か。夫と通じた女中の子堕ろしを頼みに来た女将の態度は、いささか奇妙だった-闇医者の許に持ち込まれるのは、一筋縄ではゆかぬ事件ばかり。
感想・レビュー・書評
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2021.02.20
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あさのあつこさんの幅広さ奥深さを感じた
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苦労した人々を見てるからか自身も苦労しているからか、おゑんのずばりとした言葉が気持ち良い。様々な女の様々な道が行き交い面白い。
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このシリーズ好きなんですよねー女性がかっこよくて!
今回も面白かった。 -
諸田玲子、平岩弓枝、藤井緋沙子、北原亞以子、宇江佐真理、、、、、
どの方も好きな作者である。
あさのあつこ氏も、現代小説ばかりでなく、「おいち不思議物がたり」「燦」などが、好きで読み始めたら止まらない。
今回の『花冷えて』の本は、「竹が鳴く」も描かれており、女の業、、、母になるという強さ。
今まで、自分の主張を言える立場でなかった、否、言えなかったのが、身を宿した身体が、成せる技。
石女(うまずめ)この言葉など、今の世代の人で、読める人も少ないだろう。
子どもの生めない、跡取りの出来ない女の事であり、家付きの女は、亭主に、外で子供を作らせて跡取りを作ったり、嫁は、子供が出来ないと、実家に帰されるという時代が、会ったのだと、、、、
「竹が鳴く」でも、大店の材木商のお江与は、何不自由なく、育ったのだが、何処で、人生を狂わしたのか?
弟の死、亭主の死へ向かわしたのは、何だったのだろう。
「花冷えて」
娘コロリ、、、最初の犠牲者から、おゑんが、たどり着く結論は、女友達の同氏の2人の一人お静を診察した時の違和感からである。
被害者は、全然恨みを持つものでない者迄、、、、死に至らしめたことを おゑんは、追求するあまりに、被害者のお千野の母おやすも知りえてしまい、鬼と化す。
お静は、階段から落ちてしまうのだが、、、
亡くなってしまって、娘の亡くした憎しみをどこにぶつければいいのか?
又、おゑん自体、自分は、犯人を追い詰めて、何をしたかったのか?
しかし、最後の、おやすの生命ヘ 追求へ、希望を託す女の気持ちが、「おゑんの上っ張りが、光をひいて煌めいた。」で、気持ちの持ち直しが、理解できた。
今や、40歳過ぎても、子供を授かることが出来る。
この時代のおやすにとって、まだ、30代半ば位かも、、、
この後のことは、書かれてないが、希望的見解が、予想される本であった。 -
おゑんが何ともいえないキャラで好き。一筋縄ではいかない事件をおゑんが解決していく様子がなかなか見もの。もう少し医者的要素が大きいといいなと感じた。
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50/408
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子を産んで母になる女、母になると覚悟して子を産む女、子がいなくても母になれる女もいて、誰が良いとは言えないけれど強く悲しい、けれど尊いと思った。思わなければいけないと思った。
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やっぱりいいわー好きだわー。続編あるかな。