妻を譲らば

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120048494

感想・レビュー・書評

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  • ひとつの事件に関わった様々な人間たちの独白から真相に近づいて行く、ありきたりな構成だけどそこには常人の想像の上をいく、有るたくらみが潜んでいた。

    最初のうちは登場人物、誰にも感情移入できず、ただ黙々と読み進めるだけだったが、真相に近づくにつれ、これは歪んだ愛の小説ではなく、良質のミステリーなのか!と思い始めた。
    それにしても、父、息子二代に渡る、歪んだ精神。
    谷崎もかくや?

著者プロフィール

平山瑞穂(ひらやま・みずほ)
小説家。1968年、東京都生まれ。立教大学社会学部卒業。2004年に『ラス・マンチャス通信』(角川文庫)が第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。著作には、『忘れないと誓ったぼくがいた』(新潮文庫)、『あの日の僕らにさよなら』(新潮文庫)、『シュガーな俺』(世界文化社)、『プロトコル』(実業之日本社文庫)、『マザー』(小学館文庫)、『四月、不浄の塔の下で二人は』(中央公論新社)、『午前四時の殺意』(幻冬舎文庫)、『ドクダミと桜』(新潮文庫)、『さもなくば黙れ』(論創社)など多数。評論に『愛ゆえの反ハルキスト宣言』(皓星社)、エッセイに『エンタメ小説家の失敗学』(光文社新書)など。

「2023年 『近くて遠いままの国 極私的日韓関係史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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