きみに贈る本

  • 中央公論新社
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本棚登録 : 369
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120048517

感想・レビュー・書評

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  • やはり作家さんの本の紹介の仕方は上手いなぁ。
    自分が今まで全く興味を持ったことがなかった本を、無性に読んでみたくなった。

  • 知っている作家さんと知らない作家さん、それぞれの薦める本の紹介。
    作家さん自身の作品も読んでみたいと思ったり、推薦の本のどれを読もうと思ったり、同じ作品を違う視点で紹介していることもあったりと、盛りだくさんの内容で満足。
    手元に置いておきたい。
    台湾好きな私としては「路」を買いに行こうと思う。

  • 中村文則さんがお勧めしていた本がどれも凄く惹かれた。中村さんの文の書き方が好きなのかもしらない。中村さんの本も色々読んでみたい。
    源氏物語や文豪の小説は全然手に取ってこなかったが、この本を読んで、それらも読んでみたいなと思えた。

  • 新聞連載だったからなのか

    書評というより

    上質なエッセイのように

    紹介されているので

    堅苦しくなく どれも面白いです


    そのうえで どの方も

    まったく違う世界を知る

    という読書の楽しみを

    伝えてくれるのが

    とても嬉しい


    目から鱗が落ちる読書も

    共感する読書も

    どちらも 素晴らしい体験ですよね

  • 図書館のヤングアダルト棚から借りてきました。若い人対象のブックガイドだけど、どの世代が読んでも面白く読めると思う。純文学なども分かり易く噛み砕き、自らの体験談を盛り込みながら語ってくれたので、脳みそが固くなる一方の40代には有難かった(笑)
    中村文則・佐川光晴・山崎ナオコーラ・窪美澄・朝井リョウ・円城塔。自著の紹介を含め、それぞれ10作品紹介しているが、個性が感じられて面白い。大岡昇平『俘虜記』(中村文則、佐川光晴)、夏目漱石『吾輩は猫である』(佐川光晴、円城塔)、太宰治『人間失格』(中村文則、円城塔)など、重複して紹介されている作品もあり、どう解釈しているかの違いもまた興味深く読んだ。
    6人の中では、一番朝井さんが印象的だったな。自著『武道館』の紹介は勿論、青春時代の幸福な読書体験、「共感できないことだからこそ、理解しようと思考する」ことの大切さ、など…改めて気付かされることがいっぱいあった。
    円城さんの、身も蓋もないようで、逆に肩の力を抜いて向き合えそうな日本文学の名作紹介も斬新でよかった。英訳を再び日本語に翻訳した、ウェイリー版「源氏物語」、今更ながら初めて知った。そういう楽しみ方もあるんだなぁ。
    早速読みたい本がいくつか出てきたので、近日中に探しに行きたいな。作家達のたくさんの思いを、この本から贈られた気がする。

  • 読んでも読んでも読みたい本が沢山ある。
    また増えていく~~~

  • 人気作家のおすすめの本を知ることができるなんて
    とても贅沢でした。

    特に心に残ったのは中村文則さんと朝井リョウさんの
    『共感』についてのお話でした。

    中村文則
    共感できなかったという意見は自分の内面の幅の中ではなかったというだけで作品の良し悪しを意味しない。
    本を読むとは他者への想像力を働かせることでもある。
    共感できれば素晴らしいし、共感できなかったとしても自分とは違うタイプの人を理解したり、内面世界を広げることができる。

    朝井リョウ
    共感だけが読書ではない。
    共感とはつまり、読書前後で何の変化もない状態のこと。これは私と違うという理由だけで受け入れることをやめてしまうのは勿体ない。わからないことにも向き合うことで自分の栄養分になる。

    本との向き合い方についての話ですが
    これは人間関係においても
    同じことが言えると思いました。
    学生時代は自分が嫌だと思えばある程度は避けることができたけれど、社会に出るとそうではない。
    会社には本当に色々な人がいて距離を置きたい人もいるけれど
    そういう人とも付き合うことで自分も成長できるんだよな、何かしらの良いところを見つけて自分の栄養分にしたいな。とそんな事を思いました。

    この本でお薦めされていた本も
    読みたいリストに追加したので
    これから読んでいこうと思います!

  • 中日新聞/東京新聞に、2015年5月11日〜7月31日夕刊に掲載された、6人の作家(中村文則、佐川光晴、山崎ナオコーラ、窪美澄、朝井リョウ、円城塔)による自著を含むお薦めの本の紹介。「夜ふかしの本棚」 として、中公文庫より文庫化。

  • 図書館で見かけて『こんな本、出てたんだ』ってことで。佐山さんは知らんけど、他の作家さんは、少なくとも1作品以上は読んだことあるし。かなりベタな選も多く、取り立てて読みたくなった本はあまりなかったけど、書評自体が、各人の個性が出ててなかなかに面白かった。その小説作品が好きな作家においては、書評もやはり楽しめる、ってのが感想。個人的に、ダントツで朝井リョウ書評が好きだったんだけど、そういえば結構最近、氏の書評論をどこかで読んで、並々ならぬ熱量を注いでいるとの発言に感銘を受けたんだった。その発言を裏打ちする質の高さで、改めて畏敬の念を抱いた次第。ってか、氏の単独での書評集が読みたい。祈・出版。

  • 何を読むか迷ったときに

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著者プロフィール

一九七七年愛知県生まれ。福島大学卒。二〇〇二年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。〇四年『遮光』で野間文芸新人賞、〇五年『土の中の子供』で芥川賞、一〇年『掏ス摸リ』で大江健三郎賞受賞など。作品は各国で翻訳され、一四年に米文学賞デイビッド・グディス賞を受賞。他の著書に『去年の冬、きみと別れ』『教団X』などがある。

「2022年 『逃亡者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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