ストレンジャー・イン・パラダイス

著者 :
  • 中央公論新社
3.34
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本棚登録 : 413
感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120048609

感想・レビュー・書評

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  • 小路幸也の、こういう空気が大好き。
    リアルかファンタジーか、といったらきっとリアルなのに、登場人物たちは100%小説のなかの住人だ。

  • 舞台は自然だけがとりえの何もない架空の村、晴多太〈はれただ〉。
    限界集落である故郷を地域再生させるため、東京から出戻ってきた主人公のあゆみとそれを支える人達の物語。
    元社長夫人で同じく出戻ってきた美人で気の強い幼馴染、〈熊殺し〉の異名を持ちながらも優しく料理上手な老婆、ベンチャー企業のサテライトスタジオ勤務の三人組、空き家に住み着く自称ニートの男、ウルトラセブンのコスプレハーレー男などなど登場人物が個性的。
    いろいろな人の視点で語られる構成で間延びすることなく物語が進み、読みやすかった。
    現実はこんなに単純にはいかないだろうけれど、物語だもの、夢を見たい。

  • 【あらすじ】
    ここは阿形県賀条郡〈晴太多〉(はれただ)。観光地も名物産業も何もない、ほぼ限界集落。
    そんな故郷を再生するため、町役場で働く土方あゆみは、移住希望者を募集する。やってきたのはベンチャー企業の若者、ニートの男、駆け落ちカップルなど、なんだかワケありなはぐれ者(ストレンジャー)たち。
    彼らが持つ忘れたい過去も心の傷も、優しい笑顔が包み込む――。〈晴太多〉へどうぞ。みんなが待ってます!

    【感想】

  • 2016/09/11

    読みやすく、ついついページをめくってしまう。人生において何を大切にしていくべきか考えた。

  • 単なる「田舎の街おこし!」とか「田舎に住もう!」みたいな話で終わらず、奥深く掘り下げ展開されていく。
    続編ができてもいいんじゃないかと思うくらい、みんないい感じにまとまってきた!

著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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