谷崎万華鏡 - 谷崎潤一郎マンガアンソロジー

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120049026

感想・レビュー・書評

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  • 先日、近藤聡乃さんのコミックエッセイを読んだ時に、この作品の事が描かれてて、そういえば読みたいと思っていたんだと思い出し、即購入。

    山口晃さんと今日マチ子さんと高野文子さんしか知ってる方がいなかったし、彼らのがとても好きでした。
    もちろん近藤さんのも。

    とにかく濃い。濃くて夢に出てきそう。
    谷崎さんの作品は実はまだまだ読んでない作品も多いので、いつかチャレンジしなきゃと思いました。

  • 谷崎潤一郎の作品を漫画にしたアンソロジー。
    変態。
    仕えてくれた女中たちを描いた台所太平記が面白そう。

  • 谷崎潤一郎の本は新潮文庫を中心に摘まみ食い程度で、中公文庫を集めて集中する準備をしている段階。
    原作を読んだのは半分くらいか。
    漫画家のほうはほぼ全員読んだことのある人たち。

    久世番子「谷崎ガールズ」△イントロダクション。
    古屋兎丸「少年」○うさまるせんせーにぴったり。
    西村ツチカ「猿が人間になった話」○むしろ谷崎っぽくなく西村ツチカになっている。
    近藤聡乃「夢の浮橋」☆凄まじい。美しい。
    山田参助「飈風」○わりと凡庸。この漫画家の髭の描き方はいいな。
    今日マチ子「痴人の愛」△翻案というには原作の筋そのままで、むしろ翻案の悪い例かと。
    中村明日美子「続続羅洞先生」○まずまず。
    榎本俊二「青塚氏の話」△怪しさに欠ける。
    高野文子「陰翳礼讃」○さすが高野文子。
    しりあがり寿「谷崎潤一郎『瘋癲老人日記』×ヘミングウェイ『老人と海』REMIX」×絵が苦手だからもう仕方ない。
    久世番子「谷崎ガールズ」
    古屋兎丸「少年」
    西村ツチカ「猿が人間になった話」
    近藤聡乃「夢の浮橋」
    山田参助「飈風」
    今日マチ子「痴人の愛」
    中村明日美子「続続羅洞先生」
    榎本俊二「青塚氏の話」
    高野文子「陰翳礼讃」
    しりあがり寿「谷崎潤一郎『瘋癲老人日記』×ヘミングウェイ『老人と海』REMIX」
    山口晃「台所太平記」○想像するに原作に忠実。なのに絵の良さがいい味を出している。もっと漫画に進出してほしい。

  • 谷崎歿後50周年&生誕130周年記念の企画ものコミックアンソロジー
    https://www.chuko.co.jp/special/tanizaki_mangekyo/

    わりとマニアックな漫画家チョイスでしたが、そういうのも含めて谷崎っぽさが出ていてなかなか面白かったです。わりと原作に忠実なものもあれば、全く独自のアレンジがされているものもあり、趣向はさまざま。作品のチョイスも、いかにも谷崎的な変態エロものばかりではなく、台所太平記などほのぼの作品もあり。原作未読のものも既読のものも楽しめました。

    個人的なお気に入りは古屋兎丸「少年」(作品チョイスと本人の画風のマッチングがピカイチ)、近藤聡乃「夢の浮橋」は幻想的なアレンジで素晴らしい。しりあがり寿「瘋癲老人日記」はヘミングウェイの「老人と海」とのリミックスという大胆さですが、なぜか私の印象はタルコフスキーの「惑星ソラリス」でした。

    久世番子「谷崎ガールズ」
    古屋兎丸「少年」
    西村ツチカ「人間が猿になった話」
    近藤聡乃「夢の浮橋」
    榎本俊二「青塚氏の話」
    今日マチ子「痴人の愛」
    中村明日美子「続続蘿洞先生」
    山田参助「飇風」
    高野文子「陰翳礼讃」
    しりあがり寿「瘋癲老人日記」
    山口晃「台所太平記」

  • P134コラムに、谷崎が映画(活動写真)製作に熱心で4本の映画を製作したとある(現存しないそうだ。惜しい)。そのうちの「アマチュア倶楽部」を観た映画評論家の淀川長治は「日本映画初めての芸術作品」と激賞しているそうだ。

  • 山口晃の「台所日記」は良かった。
    谷崎の有名作がほとんどなく、あっても劇画化が物足りない。

  • 豪華でお得。
    意外性はなく、順当な組合わせ。

著者プロフィール

一九六八年神奈川県生まれ。九〇年に『GOLDEN LUCKY』でデビュー。不条理と哲学的問いが横溢する独特のギャグ世界を構築。著書に『えの素』『ムーたち』『ジロバッグ』、コミックエッセイ『榎本俊二のカリスマ育児』『思ってたよりフツーですね』などがある。

「2021年 『谷崎マンガ 変態アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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