21世紀の「中華」 - 習近平中国と東アジア

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著者 : 川島真
  • 中央公論新社 (2016年11月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120049064

21世紀の「中華」 - 習近平中国と東アジアの感想・レビュー・書評

  •  2012年~16年の新聞や雑誌への寄稿の再録が中心で、個々の文章は短く読みやすい。筆者自身ももまとめで述べているように、習近平政権初期では集団指導体制・協調的な対外政策という胡錦涛路線が継続するのではないかと筆者は考えていたが、14年以降はその論調が変化していることに気づく。数年前とは言え過去の文章を現在の視点で読み返すことの面白さだ。
     オバマ政権の対中政策や13年の朴槿恵大統領訪中・14年の習近平主席訪韓に関する文章は、いずれも当時の事情を前提としており、トランプ政権が発足し、また中韓関係が冷え込んだ2017年の現時点では事情が異なる。他方、現在のところトランプ政権の対中政策がオバマ政権時から大転換したとまでは言い難い。韓国が対中傾斜と見られていた当時の文章でも筆者はそうした単純な見方ではなく、「G2論」の認識の枠内で米中双方と良好な関係を保とうとしている韓国の外交戦略や、中韓の思惑の違いを指摘している。すなわち、その時々の事情で左右される部分はあっても、各国の対中外交は一定の枠の中に納まらざるを得ないとも言えるかもしれない。
     その一方で、この時期を通し一貫している筆者の観察もある。14年の全人代の時点でその後の軍改革の端緒は見えていた。中国の南シナ海での「軍事化」もそうだ。また筆者は、日本の国際広報戦略の重要性(単なる「親日派」ではなく「知日派」養成、一方的な自国の主張のみではなく多様な情報発信)も何度も訴えている。

  • 習近平政権が発足して3年。日本にとって中国はなぜ脅威なのか。そして、日本は中国とどう対峙すべきなのか。尖閣諸島「国有化」、戦後70年と歴史認識問題、AIIB発足、緊迫する南シナ海情勢など、具体的事例をもとに、「問題としての中国」をつかむための手がかりを中国外交史の第一人者が冷静に示す。

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21世紀の「中華」 - 習近平中国と東アジアの作品紹介

尖閣、歴史認識、AIIB、南シナ海情勢…中国はなぜ脅威なのか日本はどう対峙すべきか。中国外交史の第一人者による初の現代中国時論集。

21世紀の「中華」 - 習近平中国と東アジアはこんな本です

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