女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 550
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120049101

感想・レビュー・書評

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  • 2作目も一気読み。とにかく愛に溢れ温かかった。今回は親子関係がフォーカスされていた。親子だからこそ、より強く相手に期待したり求めたりして、相手が思い通りにならなかったときの反動もまた、大きくなってしまうように思う。考えてみれば、親子ほど時が経つにつれ、互いの距離感が変わっていく関係って他にないのでは。

    主人公たちは、変わりゆく親子の距離感を修正し、それぞれの個を尊重しようと葛藤していた。それが叶った人、叶わぬままに術を失ってしまった人、時間が解決するのを待つ人。親の気持ちはまだわからないけれど、あのときの親の気持ちってこんなんだったのかな、親って大変だな、でもありがとう、と思いながら読了。そうして私も親との距離感を少し修正。

  • 今回もシャールさんの料理と話術でいろんな人が救われましたね。そしてシャールとさんにもいろいろ起こりましたが周りの人に助けられて行く姿がとてもよかったです。
    みんな一人で生きていないとつくづく実感されました。

  • マカンマロンⅡ
    やっぱりシャールさん素敵そして読みながらお腹が空く!
    最高でした

  • 物語と料理のバランスがとても良い。
    物語は自分にもグサッと来る部分があるけど、料理がうまくカバーしてくれる。
    文章があっさりしているから、テーマと登場人物が濃くてもくどすぎないところもいい。

  • ☆4.5

    シリーズ第2弾

    ふたたびシャールさんに会いに「マカン・マラン」を訪れました❁⃘*.゚
    今作では親子や家族について考えさせられるお話が多かったように思います。

    私もお針子さんたちが心を込めて作ったハンドバッグなどの小物を買いに行きたい♡

  • 今作のお客さんの中で、第一話のOLの話には、自分の置かれている境遇と似ていて、痛いほど共感できた。
    周りの人に、嫌われたり、浮かないために無理して人に合わせることが、自分の心をすり減らしているんだな…と話を通して改めて感じた。

    描かれていたとおり、家族、友人、恋人がいても、全ては分かり合えなくて、何となく心寂しさを感じる時があって、そんな時にマカンマランみたいな心が温まって、普段とは全く関係ないコミュニティで話せるようなお店があったらいいのに…と思った。

    誰かの話や悩みを聞く中で、自分の悩みと重ねてみたら、意外と解決に繋がることもあるのかも…と感じた。

  • 心が温まるし、日々頑張ってる人たちに束の間の休息を与えてくれますね^_^そして、大事なことに気付かせてくれる一冊。

    前作も良かったけれど、私はこちら2作目の方がより好きでした。

  • 秋の夜長のトルコライス。
    自分も子育て中に子供を追い詰めていたのかも?と、読んでいて苦しくなりました。
    一生懸命で何も見えなくなって、自分が闇の中に居るような。
    気付くと声を出して泣いていました。
    人の痛みがわかる。
    孤独を知っている。
    マカンマランでシャールに出会えた人は幸せ。
    人生に行き詰まった時に、マカンマランやシャールが身近にいればいいのになぁ。

    これは自分にとってとても大切な本になりそうです。

  • 第三話、自分にも似たような体験があって、チクチク…相談できる人が私も欲しかった。
    続きが楽しみ。

  • どこに行けばマカン・マランに行けるのでしょう( ; ; )
    優しいお料理、たぶん心に響く話し声、楽しい会話…本当に行きたい!
    とりあえず、雑穀のパウンドケーキとサクレを検索中。

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著者プロフィール

1966年、東京都生まれ。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。『銀色のマーメイド』で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年にデビュー。17年、『フラダン』が第63回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選出、第6回JBBY賞(文学作品部門)受賞。他の著書に「マカン・マラン」シリーズ、「キネマトグラフィカ」シリーズ、『風の向こうへ駆け抜けろ』『蒼のファンファーレ』『鐘を鳴らす子供たち』『お誕生会クロニクル』『最高のアフタヌーンティーの作り方』『星影さやかに』などがある。

「2021年 『山亭ミアキス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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