走狗

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著者 : 伊東潤
  • 中央公論新社 (2016年12月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (515ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120049248

走狗の感想・レビュー・書評

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  • 西郷を裏切り、大久保と国に身を奉じた男、川路利良。最下層の武家に生まれた川路は出頭のため走狗となる道を選ぶ――。薩摩三巨頭の運命の変転、激動の幕末~維新を描く歴史長篇、ここに見参。

  • 幕末からの維新やったー!って物語かと思って読み始めたら、意外と実際の史実をベースにしつつも、中盤後半とどんどこ維新の裏側の新解釈が盛り込まれつつも、そこに至る状況の描写が鮮明で、今までボヤッとしてた維新のエピソードが、腑に落ちていくのが面白い。主人公の日本の近代警察の父、川路利良がこの物語のように実際に暗躍したかはわからないし、そこはフィクションとして楽しめばいいかと思うが、維新ものとして新たな楽しみ方を提供してれた作品となった。

  • この時代において下層武士又はその下の身分にあったものが時流に乗って出世欲に取り憑かれる心情は現代の人間には計り知れないものがあるんだろう。
    長い封建制度が崩れ新しい日本が一国家として作られるには裏や醜い闘争があって当たり前だろう。以前から大久保利通は好きになれないが、矢張り彼も暗殺される。
    伊藤博文も然り。
    人に恨まれす事を成す事など出来はしない。
    主人公川路利良も時流が引き上げた人間の一人。

    明治時代、国家として産声をあげた日本に命を懸けた男達の物語。良くも悪くも…

    伊東潤さんファンとしてはこれからも色々な視点から歴史小説を書いて欲しい。

  • 物語自体が云々より、これ読んでやっと江戸城無血開城の理由と西郷隆盛討伐が理解出来たかも。

  • 利良、イヤなヤツ…

  • 初代警視庁長官川路利良の生涯。
    立身出世を目指していた若者が、権力の力に気づき取りつかれて、身を滅ぼすまでの物語。見事なまでに、上昇と下降の曲線描きます。
    川路利良の自己評価と他人の評価のギャップが、結果論だけど分不相応なものを追い求めてしまって、使い捨てのような最後になってしまったのではないでしょうか。
    とはいえ、他人から使い走りと嘲笑われても、自分の職務を忠実にやり続けるというのは、なかなか。仕事の義務や意義以外でやりがいを見出さないと難しいのでは。それを補うのはシンプルに、個人への忠誠心だったりするのかな、と思います。
    やはり、西郷を裏切るべきではなかったのか。裏切った先にあったのが、国家というイデオロギーでなく、大久保個人というのも失敗であったのかな。

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走狗の作品紹介

権力の座に魅入られた男が見た、維新の光と闇。西郷と大久保の影を担い、警視庁長官まで上り詰めた川路利良の生涯を描く巨篇。歴史小説の第一人者が、今、明治政府の真実を書き換える!

走狗のKindle版

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