- Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120049507
感想・レビュー・書評
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大変なことのてんこ盛り!
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2020.8.19
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今この時期に読んだことに意味があった。
コロナ問題で大変な時に加え、ちょうど九州が洪水で大変な目に合っている最中だったのでデジャブ感はすごい。
そういう意味では読んで損をしない一冊でした。 -
女性総理が首都圏に発生した未曽有の大洪水と国際金融市場の日本円大暴落の同時発生の難局に立ち向かう
洪水の場面は、以前読んだ高嶋哲夫「東京大洪水」を思い出させる
女性総理については、最初、ギブアップした原田マハ「総理の夫」に似ていて、なかなか読み進められなかったが、途中から映画のようで一気に読み終えた
野党や世論の描写が、今起こっている新型コロナに余りにも似ていて苦笑、但し政権については似ても似つかず現実がどう客観的に見ても無能で擁護できないところが悲喜劇 -
ついに総理大臣となった三崎皓子。
大洪水と円の暴落をうまくかけあわせて題材とした。その視点はなかなか良い。
異国の設定と思って読むとそれなりに楽しめるけれど、たとえば日本沈没ほどのインパクトもスリルもない。 -
日本初の女性総理の組閣は、首都東京の大洪水と日銀の信用不安という幕開けから始まる。この国が、いかに脆弱な自然環境基盤のうえにあり、この国の財政が次世代以降にツケを回すだけの脆弱な財政基盤のうえに成り立っているのかを警告してくれる良質の作品になっている。
小説の主人公のような総理が現れないと、ほんとうにこの国
は、人災により沈んでしまうかもしれないことを実感させてくれる小説。