大暴落 ガラ

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120049507

作品紹介・あらすじ

円と国債の大暴落で日本が沈む!?日銀の信用不安が招いたかつてない二つの危機。女性総理・三崎皓子は日本を救えるか?

感想・レビュー・書評

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  • 面白い!今まさに起きそうな災害をテーマに女性総理の活躍が描かれてます。土木に携わる者としても非常に興味深い内容です。

  • 昨今の急激な円安で懸念しているのが国債の事なので、期待して読んだのだが。
    著者は経済の専門家だと思っていたが、余りにガッカリな小説だったので、少し調べた。そしたら、政府税調委員・NHK経営委員や社外取締役もJT・リクシル・日本取引所グループ・三菱自動車と錚々たる経歴。個人的な印象は自民党系の提灯持ち経済通的な人みたい。しかもリクシルにおける創業者一族とプロ経営者とのお家騒動においては創業者側に加担しているようだ。
    日本初の女性総理が誕生した途端、関東にとてつもない量の雨が降り、荒川水系が氾濫。そして日銀の債務超過疑惑により円暴落。この状況を受けて日本国債の行方にも大不安到来。で、元々金融の専門家である女性総理の手腕が問われる。
    まず、一日でドル円が50円以上円安になるのがリアリティ無さ過ぎ。そしてなんとこの総理の国債暴落回避手段は中国にまとまった提灯買いをさせることにより回復させるというもので、しかも中国のモータリゼーション拡大が、環境破壊をもたらし、ついては日本の環境に優しい自動車技術を中国が是非手に入れたいと考えている…。東京のゼロメートル地帯が完全に水没したのに、役人らの活躍で死者僅か6百数十人と奇跡的な結果に…。と、どこまでも非現実的な空想小説。
    うーん?これが書かれたのは読売オンラインで2016年と少し前であるが、現在自動車は世界的に電気自動車にシフトされているし、日本のコスト高且つ大重量のハイブリッドエンジンなど見向きもされていない。そもそも中国はテスラを超える勢いで電気自動車メーカーが急伸している。随分幼稚な日本スゴイ系小説の一種で、見当違いも甚だしい話。

  • 誰からも好かれる、誰からも応援されるってことはないんだよなぁ。どれだけ、協力してくれる人がいて、その人たちを信用できるか、なんだろうか?
    えらくなるほど、目立つほど敵が多くなりそう。

  • 史上初の女性総理が誕生したが、その時をして荒川上流での氾濫。円の大暴落が続くパニック小説?次々と難題が降りかかってくるが機転と人脈などにより切り抜けていく様はすごい。

  • 大変なことのてんこ盛り!

  • ハッピーエンドでうらやましい。

  • 幸田作品は20年前手にした日本国債以来。あっという間の20年だけど、借金は膨大に!パワーアップして災害に金融危機に誘拐もどきと、息つく暇もないてんこ盛り。多少の「有り得ない」は愛敬。問題先送りのこの国への提言も的確だけど、政府内で審議会委員務めてもダメだったんだ…。

  • 2020.8.19

  • 今この時期に読んだことに意味があった。

    コロナ問題で大変な時に加え、ちょうど九州が洪水で大変な目に合っている最中だったのでデジャブ感はすごい。

    そういう意味では読んで損をしない一冊でした。

  • 女性総理が首都圏に発生した未曽有の大洪水と国際金融市場の日本円大暴落の同時発生の難局に立ち向かう
    洪水の場面は、以前読んだ高嶋哲夫「東京大洪水」を思い出させる
    女性総理については、最初、ギブアップした原田マハ「総理の夫」に似ていて、なかなか読み進められなかったが、途中から映画のようで一気に読み終えた
    野党や世論の描写が、今起こっている新型コロナに余りにも似ていて苦笑、但し政権については似ても似つかず現実がどう客観的に見ても無能で擁護できないところが悲喜劇

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著者プロフィール

1951年生まれ。米国系投資銀行等で債券ディーラー、外国債券セールスを経て、1995年『小説ヘッジファンド』で作家に。2000年に発表した『日本国債』は日本の財政問題に警鐘を鳴らす作品としてベストセラーになり、多くの海外メディアからも注目される。2014年『天佑なり 高橋是清・百年前の日本国債』で第33回新田次郎文学賞を受賞。主な著書は『日銀券』『あきんど 絹屋半兵衛』『バイアウト 企業買収』『ランウェイ』『スケープゴート』『この日のために 池田勇人・東京五輪への軌跡』『大暴落 ガラ』『ナナフシ』『天稟(てんぴん)』のほか、『マネー・ハッキング』『Hello, CEO.』『あなたの余命教えます ビッグデータの罠』など、時代に先駆けてITの世界をテーマにした作品も多い。

「2022年 『人工知能』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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