媚びない老後 - 親の本音は言えますか?

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120049583

感想・レビュー・書評

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  • 桐島さんの本を読み漁っているので、だいたいの内容(特に桐島さんの生い立ちなど)は知っていることでしたが、子育てに関する考え、特に副題にもある「親の本音を言えますか?」は、なかなかできないけれど、そうしたいと思ってはいることなので、一種の憧れのような気持ちを持って読み終えました。

    私も、他の親よりは、子どもをあまり子ども扱いせず、「干渉」より「観察」というスタンスを取ってきたつもりですが、やはり桐島洋子の生き方は誰にも真似できない(真似する必要もないと思いますが)と思いました。

    よくも悪くもシングルマザーだったから、自分のやり方を貫けたのかな、とも。

    これから子育てをする人、今子育て中の人に、いろんな子育てがあっていい、自分に自信を持って、というエールを込めて読んでほしい本です。

  • これはちょっといただけない。
    自分と家族の自慢しか聞こえない。
    それは私のひがみですかね?

  • 桐島洋子の来し方を子育てをキーワードに振り返り、これからの行く末への思い希望を本音で語っている。あまりにもバイタリティあふれる人生のようで、そのまま参考になるとは言えないが、そのたくましい生き様は何でもありだと勇気をくれる。

  • 昭和一桁の生まれながら、3人の子をシングルマザーとして育て上げる肝っ玉エッセイスト。タフな精神力とフットワークの速さと決断力は見習いたい

  • 前から興味のあった桐島洋子の生い立ちがわかってよかった。ホテル宿泊中に日本兵がその部屋を使うからと追い出された話。あの戦争を肯定する父に知らせたいものだ。そして本人が80歳になっているのだからご両親はうちの両親より一世代上のはずだが、なんとリベラルなこと。うちの親の固定観念とは正反対。やはり人の一生は育てられ方に影響されるのだなぁ。行き当たりばったりの人生のようでいて、それが結果的に成功したということは、運もあったと思うけど、単に無謀なのではなく、ちゃんと実現可能性も計算してから実行に移したのだろう。家族を大切に思い一所懸命に子育てをしたというのもイメージと違っていた。こんな親だと子供も楽しいだろう。結婚したけれど相手と子供の相性が悪かったとは初めて知った。波乱万丈の人生だったが、自分でもびっくりの穏やかな老後だそうだ。

  • ・人に対して臆病な人間にならない為には冒険心も必要だ。その為に私は子供達をなるべく放牧することにしたのだ。
    ・おこずかいを上げて欲しい時は家族会議の議題にし、きちんと親を説得するのが我が家のルール。(中略)こんなに理路整然と、大人を説得出来るだけの思考と言語を手に入れたのかと親として嬉しいことでもあった。

  • 「子どもには媚びない。でも老後の面倒はみてもらう」「親の最大の仕事は子を追い出すこと」「執行猶予箱をつくる」「自己中になろう」……80代、ますます冴えわたるホンネの家族再生論。激動の時代を生きた、桐島家三代の知られざるエピソードも満載。

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著者プロフィール

桐島洋子(きりしま・ようこ)
1937年東京生まれ。文藝春秋に9年間勤務の後、フリーのジャーナリストとして海外各地を放浪。70年に処女作『渚と澪と舵』で作家デビュー。72年『淋しいアメリカ人』で第3回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。以来メディアの第一線で活躍するいっぽうで独身のまま三人の子どもを育てる。娘のかれん(モデル)、ノエル(エッセイスト)、息子のローランド(カメラマン)はそれぞれのジャンルで活躍中である。子育てを卒業した50代から林住期(人生の収穫の秋)を宣言してカナダのバンクーバーに家を持ち、1年の3分の1はバンクーバーでの暮しを楽しんでいる。また70代からは自宅で私塾の森羅塾を主宰している。『いつでも今日が人生の始まり』(大和書房)、『残り時間には福がある』(海竜社)、『骨董物語』(講談社)、『バンクーバーに恋をする』(角川SSコミュニケーションズ)、『わたしが家族について語るなら』(ポプラ社)、『聡明な女たちへ』『50歳からのこだわらない生き方』(大和書房)など著書多数。
公式サイト http://www.yoko-kirishima.net


「2022年 『ほんとうに70代は面白い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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