松ノ内家の居候

  • 82人登録
  • 3.31評価
    • (1)
    • (12)
    • (15)
    • (4)
    • (0)
  • 9レビュー
著者 : 瀧羽麻子
  • 中央公論新社 (2017年3月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120049606

松ノ内家の居候の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 2017年10月西宮図書館

  • 大きな庭と屋敷を持ち、会社の業績がいまいち上向かないとはいえ裕福な暮らしをしている松ノ内家に、ある日西島と名乗る男がやってくる。
    彼は、かつてこの屋敷に居候した著名作家楢橋の孫であると名乗り、楢橋の遺稿があるのではないかと問う。
    引退した老父、やや腰の軽い息子、その妻と利発な娘、三世代の家族は西島の登場にそれぞれの反応を示し、遺稿をめぐって新しい風が屋敷の中を吹き廻る。

    それぞれの心の機微が派手さはないけれど面白く、楽しく読んだ。家族っていいな。

  • 今年生誕百周年を迎える文豪・楢崎春一郎の孫、と名乗る青年が、突然、松ノ内家を訪問してきた。
    楢崎は70年前、30歳の時の1年間を、当時の松ノ内家に居候として過ごしたのだという。
    彼は、松ノ内家にあると思われる、当時に書かれた祖父の原稿を探している。
    70年前の祖父のように、彼・西島青年は松ノ内家に居候することとなった。

    面白い小説とはただ事実を書いたものではなく、事実を越えたところにある。
    そして、先が知りたくてぐいぐい引き込まれるような作品だ。

    …ということで、ぐいぐい読みました!
    西島青年は、松ノ内家という静かな水面に投じられた小石のような存在でした。
    蔵のある大きな屋敷に暮らす、実業家の一家。
    謹厳実直な祖父、おぼっちゃま育ちらしく鷹揚だが少し幼稚で頼りない、現社長の父親、家族思いの専業主婦であるその妻、頭脳明晰でしっかり者の娘。
    どこか「演じている」感のある一家が、次々と意外な行動を起こし、家族のあり方が変わってくる。

    70年前と現代が二重写しになったような、カラーの下にセピアがそっと差し込まれて、家具や器が重厚な光を宿すような、素敵な空間を味わいました。

    ちょっともったいなかったなあ…とも思いつつ。
    潔い人たちだなあ、とも思いつつ。
    良いお話でした。

  • 最初こそ、お坊っちゃんな孝之にイラっとさせられ読むのが辛かったけど、後半は面白く一気に読んでしまった。
    文豪楢崎の未発表の作品を巡り、松ノ内家の皆の心の奥にしまっていた感情が表面に出てきて読み応えがあった。
    ラストは納得の終わり方で気分良し!

  • 過去に文豪が居候していた家に未発表作品が残されているのでは?とのことから一見平穏だった家族内がぎくしゃくし始める。いい話で収まったけど読むのに時間がかかった。代理人が出てくるあたりは興味深かった。

  • 居候が来たから、いい加減さがなくなったかな。

  •  過去と現在、お屋敷の居候が同じ様なシチュエーションで綴られていきます。もしや奥様に不埒な思いを?

     うーん、最後に仕掛けがありますが、引き込まれる感じはなかった。

  • 文豪とうちのお祖母ちゃんが不倫?! 幻の原稿が松ノ内家の爺から孫を巻きこむ大騒動に。記憶をたぐり見えてくる大切な真実とは。

全9件中 1 - 9件を表示

瀧羽麻子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

松ノ内家の居候を本棚に登録しているひと

松ノ内家の居候を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

松ノ内家の居候を本棚に「積読」で登録しているひと

松ノ内家の居候はこんな本です

ツイートする