村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120049675

感想・レビュー・書評

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  • 前半は村上春樹が訳した本をカラー写真付きで紹介。後半は翻訳家柴田元幸さんとの対談。村上春樹の翻訳本どれから読もうか悩んでる人にオススメ。文字数少ないのでカタログ感覚でさらっと読めます。

  • 村上春樹の翻訳図書を紹介している図書。柴田元幸さんとの翻訳につていの対談もあり。なので翻訳について語った図書というほうが近いかも。

  • 学生時代、ひたすら英語の論文を読んでいた。文学とか小説とかじゃなく、心理学だけどね。だから必要事項を読み取ることは、そこそこできると思う。ただ経験上、読解するということと、翻訳する、つまり日本語の文章にする、というのはまったく別ものだ。意味はわかってんだから、次の文章に行きたいのに、翻訳するとなるとそうはいかない。延々、つまっていたりして、じれったい(苦笑)。本書を読んでいると、そんなじれったさでさえ、楽しんでいるんだろうなぁということが感じられてね。院生時代、この本を読んでいたら、ちがう楽しみ方をもって、勉強に向かえていたかもしれない(笑)。

  • タイトルそのまま、村上春樹の翻訳ほとんど全仕事について。

    村上春樹の翻訳をわりと読んでるなと改めて思ったし、同時に、そこまで読んでなかったなとも思った。そもそも訳者が村上春樹だってことをすっかり忘れているものもあったし、村上春樹が訳してなかったら読まなかったかもというのもあったし。レイモンド・カーヴァーは、村上春樹が訳さなかったら日本でこれほどまでに読まれなかっただろうなぁ。

    ひさびさにちゃんと机にむかって翻訳をしたくなった!

  • 『極北』がすごく良かったので、いまさらこのような本を手に取ってみた。これまで、多くの村上春樹訳を手に取ってきたが、外れがない。

    小説もエッセイも好きだが、翻訳もまた格別の作品になっている。

    本書は、あくまでカタログと思った方がよい。『翻訳夜話』等で読んだ話題が繰り返されてような気がする。

  • 好きだーーやっぱりこの人の文章と、この人が使う言葉がすごく好きだ。。まだ彼の翻訳本は読んだことがないけど、どっかのタイミングで読みはじめよう。あと、村上春樹本の英訳版も、読んでみたいなと思った。

  •  
    ── 村上 春樹《翻訳(ほとんど)全仕事 20170317 中央公論新社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4120049671
     
    …… 自身の手がけた翻訳についてつづって出版したのを記念し「本当
    の翻訳の話をしよう」と題して開いた。国内の公開の場で話をするのは
    珍しい。「翻訳から書き方学んだ 20170427 トークイベント」
     
    https://mainichi.jp/articles/20170428/ddf/041/040/006000c
     
    …… オウム真理教の元幹部ら13人の死刑が今月執行されたのを受け、
    作家の村上春樹さん(69)が毎日新聞に文章を寄せた。1995年の地下鉄
    サリン事件に衝撃を受けた村上さんは、被害者や遺族へのインタビュー
    を著作にまとめ、裁判の傍聴を重ねるなど、深い関心を寄せ続けてきた。
    「胸の中の鈍いおもり」と題する寄稿で、刑の執行への複雑な思い、
    裁判での印象、残された課題について率直につづっている。
    (この記事は有料記事です)。
     
    https://mainichi.jp/articles/20180729/ddm/003/040/004000c
     
    ── 村上 春樹《アンダ-グラウンド 19970313 講談社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4062085755
     図書館で借り、自炊(スキャン)し、自前のデータベースに加えたが、
    この著者の意見を、もういちど(有料で)聞きたいとは思わない。
     
    (20180729)
     

  • 村上春樹さんの翻訳に対する思いと、アメリカ小説に対する深い思い入れを知ることができる。アメリカ小説、というよりも特定の作家であるが、日本ではまだ翻訳されていない、知られていない作家の本を原書で読み、面白さを見いだし日本に紹介したいという思い。その思いだけで、これだけの数の本を翻訳するのもすごいと思います。

  • ■書名

    書名:村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事
    著者:村上 春樹

    ■概要

    その原動力はどこからくるのか ―― 翻訳者・村上春樹が、 70余点の訳書と、
    36年にわたる道程を振り返る。 訳書、原書の写真多数。 柴田元幸氏との対談もたっぷり収録。
    (amazon.co.jpより引用)

    ■感想

    翻訳って物凄く偉大ですよね。
    インターネットの発展で、他の言語が身近に感じるようになったとはいえ、ほとんどの人が
    翻訳する人がいないと、海外の映画、本を読む事が出来ないわけで。

    これって、物凄い事だと思うんですけどね。

    その割に、今ひとつ大事にされていない感がある翻訳の仕事について、村上さんが色々と話している
    本です。

    私にとって、村上春樹さんって勿論小説家なんですけど、どっちかというと、翻訳家、エッセイニスト
    のイメージが強かったりします。
    実は、この方の長編はほとんど読んだことがありません。
    逆に、短編、エッセイはほとんど読んでいますし、翻訳本も何冊か読んでいます。

    村上さんは、本当にたくさんの翻訳の本を出しているんですよね~
    一般の人はあまり知らないでしょうね。

    で、本筋です。
    翻訳について、色々語られてはいるのですが、結構色々な本で話している内容の繰り返しかな~と
    感じました。

    ・翻訳は趣味である。
    ・小説とは全くの別物。

    この2点を中心に、翻訳についての想いを色々とお話しされています。
    詳しく知りたい方は、本を手に取ってみては如何でしょうか?

    この本自体、かなりニッチな読者層に向けて出版されていると思うので、出版されなくなるのも
    早い気がします・・・・・

  • 彼の翻訳本は殆ど読んだことが無いのだけれど、ご自分が訳したいものを楽しんで訳すというスタンスとの事で一冊一冊の本の説明とか経緯とかが楽しんで読める。カラーもきれい。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

村上春樹の作品

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