盤上の向日葵

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著者 : 柚月裕子
  • 中央公論新社 (2017年8月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (563ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120049996

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盤上の向日葵の感想・レビュー・書評

  • 将棋に憑かれた男達の生き様死に様。
    辿り着きそうで、まだ霞がかった真相を掴みたくて、止まれない。
    まさに一気読み以外できないミステリー。
    圧巻の560P超、あっという間に読める。

  • どうして冒頭のシーンに至ってしまうのか。そこまでの歩み、将棋の面白さをじっくり読ませる。ある程度、事件の構図は見えてくるので、ミステリというより、ひとりの棋士の人生を描く。読み応えがある。
    真剣師たちの厳しい勝負。手の読み合い。将棋に詳しくなくとも、対局の流れや興奮が伝わってくる。
    変わり者の石破と、振り回される佐野の、刑事コンビも面白かった。

  • んー!面白い!柚月小説はホントに厚い、いや、熱い!
    警察小説と将棋小説、両方の面白さがぎゅぎゅっと濃く煮詰められている。犯人捜しよりその意図、そして意味に興味を惹かれとにかく読み続けるしかない。徐々につながってく線、明らかになる背景、あぁそういうことだったのか…と思わず目を閉じる。
    救いのないラスト、だけどあの瞬間全てから解放されたのだな、と深いため息をつく。
    これを読むと、真剣勝負、という言葉の本当の意味を知る。そして将棋を指したいという気持ちと、将棋を指す恐ろしさを同時に感じる。

  • 半年ぶりの柚月作品。
    藤井四段の出現で、まさしく世の中、将棋ブームが到来している中での出版。初出はもっと前になるが、かなりのタイミングの良さを感じる。
    ストーリーもミステリーと言うより、1人の棋士の物語であり、500ページを超える作品ながら、一気に読ませる作者の力量はさすがとしか言いようがない。将棋に詳しくなくても、登場人物それぞれの人間模様はきちんと伝わってくる。
    始まりこそ、刑事たちが犯人を追い詰める為に山形に降り立つところから始まるが、この作品は将棋に魅了された男たちの物語。ラストで事件の真実が明らかになった時は、かなり切ない。

  • 「慈雨」で一皮向けたと感じましたが、今度は将棋でまた半皮ぐらい向けた印象です。展開力は相変わらず素晴らしいですし、禁断の愛に疾り神経を病んでしまった薄幸な母親とゴッホの十二輪のひまわりを重ね合わせるなど心憎いばかりです。ただ著者の作品でいつも思うのですが、少し喋り過ぎ・書き過ぎなところが気になります。本作では、終章はバッサリ切った方が良いのでは?折角の良作の奥行が狭まった印象です。
    と言っても550頁超の素晴らしい力作です。本当に楽しめました。

  • うーん。なんというか、思っていたミステリーとはだいぶかけ離れた作品。これはなんというか、人1人の壮大な物語というか、運命に翻弄された天才棋士の物語です。

    天才棋士の上条桂介は、東大出身で、外資系の企業に就職した後、3年で退職するも、自分でソフトウェア会社を立ち上げ、年商30億のITベンチャーの旗手となった。その後引退し、プロ棋士となった異端児。
    山中で白骨死体で見つかった側には名駒が置かれていた。その駒は上条の持ち物ということで捜査の手が伸びるが・・・。

    もちろんミステリー要素も多分に含まれていますが、それ以上に上条の人生の壮絶さを思わずにはいられません。

    私は将棋は全くの無知ですが、それでも十分に楽しめる作品です。それにしても柚月裕子。上手いなぁ。

  • 圭介 頑張れ。ページが止まらない一気読み。本当に面白かった。

  • 予想外の展開にハラハラした。犯人の翻弄された人生が哀しかった。

  • 発見された死体の真相を抉るミステリー小説。

    カテゴリーとしてはミステリー小説だと思うのですが、警察小説でもあり、クライム小説でもあったと思います。
    身元不明死体発見からの現在進行形のパートと、異端の棋士の身上を物語るパートから構成されているので、どこでクロスするのか、犯人は?動機は?と引き込まれていきました。
    相変わらず骨太な展開ですが、女関係がきれいにまとまっていましたがけれど、もっと男は女に対して節操がないと思います。

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