新しい分かり方

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著者 : 佐藤雅彦
  • 中央公論新社 (2017年9月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120050084

新しい分かり方の感想・レビュー・書評

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  • 写真やイラストなどによる作品+短い解説という体験パート、そして最後に関連する随筆6本。頭から一気に読まなくても、気の向くところ気になるところから楽しめそうな、読むピタゴラスイッチ。わかるカタルシスが大きいもの小さいもの、わからないままのもの、人によって違うだろうけれど、時間をおいて読み返すとまた違う分かり方が待っていたりもするのだと思う。随筆には「新しい分かり方」体験の解説として読む以上の叙情と不思議な余韻が感じられた。「モダリティの話」と「象嵌」が印象深かった。

    「読むピタゴラ」という見立ても大げさじゃないようで、今日買ってきてわたしが読み終わらないうちから子らが先を争って読んでおもしろがっている。さすがピタゴラ育ち。

  • 大人のピタゴラスイッチって感じね。普段の分かり方を、詳しく説明。違った見方があることを知らせてくれる。面白いね。何か遊んでいるような簡単なテストをしているようなそんな感じ。この人からは目が離せない。

  • ピタゴラスイッチやIQ、最近だと2355も。どっかでお世話になってるクリエイターによる新しい読書体験。
    前半の200ページほどは作品が並んでいて、懐かしのゲームブックではないけれど遊ばれているような、遊んでいるようなゆったりとした気持ちになります。紙の本としての価値があるコンテンツです。
    後半の100ページ弱は解説の役割を兼ねた随筆で、前半パートをより良く理解するための、でもそれだけではない意外なところを突いて来るような文章が読めます。

    早く読み終えようと思えばいくらでも早く読み切れるけど、それだけじゃ勿体ないと思える本。

  • あとがきのあと「新しい分かり方」 佐藤雅彦氏 認知の仕組み考えさせる
    2017/10/28付日本経済新聞 朝刊
     「人間なら誰でも楽しめるものを作りたいと思ってきた。この本もそういう本」。本書には60個超の「作品」と解説ふうの随筆が収められている。シンプルな写真や挿絵、図で構成された作品を鑑賞することで、私たちが現実をどのように認知しているかを考えさせる仕掛けになっている。
     たとえば「指の下」という作品。枠の中に散らばって印刷された1から5までの数字を順に読んでみる。次に1、2、3、5のみが印刷された枠内の空いた場所に人さし指を置いて数字を読むと、指の下に4があるような気がする。
     「4がないのは自分が指で隠しているからだと考えてしまう。私たちは抗(あらが)い難くそう認知するんです。この実験で『たしかにそうだ』と実感してほしい。それは自分を知るということ」。本書を読んだ後は、周りの世界の見え方が少し変わるだろう。
     大ヒットした童謡「だんご3兄弟」、幼児向け番組「ピタゴラスイッチ」などの話題作を手がけてきたクリエイティブディレクターは「『分かる』とはどういうことか考えるのは生涯のテーマ」と話す。
     「何かが分かると、それまでとは違う自分になる。前の自分を包含しつつ、自分が拡大します。人は『分かった!』と実感するとうれしくなりますが、それは『生きててよかった』といううれしさです。分かることは、よりよく生きること。そして私の生きがいは、そんな誰かの『分かった!』という瞬間を生み出すことなんです」
     メディアが多様化し、「新しい『分かる』体験が広がっている」と指摘する。だが今回は本という伝統的な形式。「『指の下』は4が存在しないことを自分で確信できないと意味がない。タブレットだと『見えないところで機械が何かやってるんじゃないか』と思う。電子媒体と比べれば、本は何もできない。でも、その『何もできなさ』ゆえに人間を裏切らないという点が優れているんです」(中央公論新社・1900円)

     (さとう・まさひこ)54年静岡県生まれ。東大教育卒。電通のCMプランナーを経て、現在は東京芸大教授。著書に『考えの整頓』『プチ哲学』など。

  • 素晴らしい。

  • 本というメディアでのワークショップ。
    今までの佐藤さんの著作の何かで見たり読んだりしたものが多いような気がする。それでもクスリとかホーとかさせられるから驚く。
    解剖の話は初めてだった。

  • 人は「見た」ものからどんな情報を得て理解しているのかがよくわかる本です。

    知的好奇心をくすぐられる本で非常に面白かったです。

    人間の認知力と表現力の凄さを感じる一冊でした。

  • 写真とその解説は「動画の方が分かりやすい」感を否めない。
    しかし、末尾の随筆は秀逸。聴覚障がい者の章も、人体解剖の章も、異なった分かり方であるが、でもわかる。

  • ひとつひとつの問題を眺めていくうちに、頭が柔らかくなるような快感が生まれる。
    「ピタゴラスイッチ」が好きな人は必読!

    佐藤雅彦さんの発想力の柔軟さには、本当に感心させられる。
    カチッと新しい脳のスイッチが入る感覚、ぜひ色んな人に体験してほしい。


  • 2017.11月。
    普段は眠っている頭の中の部分がカチッとスイッチが入った感じ。
    新しい分かり方。
    頭が柔らかくなる。
    視界が開ける。
    この人はなんて人なんだ。
    おもろ。
    きっと日常にもたくさんある。
    固い頭で気づかないだけ。

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新しい分かり方の作品紹介

バザールでござーる、だんご3兄弟、ピタゴラスイッチ、0655……。30年間、表現と教育の分野で、「伝える」方法を追究し続けてきた著者。そのマイルストーンとなる1冊。50数点の作品と解説エッセイで、「分かる」ことの喜び、楽しみを体感する本。「分かる」とは、人生が広がることだと実感できます。

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