残念和食にもワケがある - 写真で見るニッポンの食卓の今 (単行本)
- 中央公論新社 (2017年10月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120050169
作品紹介・あらすじ
2013年12月にユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」。日本が世界に誇るべきものと言われるが、では現実の家庭ではどのような和食が作られているか。20年にわたって食卓を調査してきた著者によると、和風の煮物、和え物、煮魚はほぼ“絶滅危惧種”であり、白いご飯やみそ汁までも消えつつある。盛りつけがラクで洗い物が減るからと「お子様ランチ」さながらワンプレートで食事をする大人たち、果物やトーストした食パンを「硬い」から食べない子どもたち……。そこには、バラバラの好みや都合、気分を尊重する、“新しい家族”の姿が見えてくる。
感想・レビュー・書評
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現代家庭のリアルな食生活を詳らかにする内容がたいへん興味深い。だが、どうしても「責められてる感」を感じてしまった。調査協力した主婦のコメントが必要以上(と私は感じた)にくだけた口語のままだったり、食卓写真のうつりが酷かったり。これらをストレートに読み取ると、家庭料理の担い手(=主婦)に悪い印象を抱いてしまうのでは。現状の批判や「和食」の復権は意図しないとまえがきにあるが、意図せずともそのようになってしまっていると思う。
こちらを読むのであれば、土井善晴著「一汁一菜でよいという提案」も併せて読むことを薦める。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
みんなの飾らない食卓風景。やきそばにご飯、麦茶・ビールはあるけど、味噌汁はない。煮物は給食で初体験する子供たち。お浸しも知らない。食べたことないから、食べられない。和食は今や家庭料理からは絶滅しつつあって、料亭とか外食でしか食べない。
そもそも他の本で読んだけど、一汁三菜って、お手伝いさんがいる家庭向けの献立なんだって。 -
残念。もはや料理ではなくセットアップ。
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日本の家庭で食べられることが少なくなってきた和食。
実際の写真とともに現代日本の食卓を鑑みる。
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貸出期間 1週間
図書館イベント書架にて展示中!
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◆7/17オンライン企画「食のミライ」で紹介されています。
https://www.youtube.com/watch?v=jCW1km6G9LY
本の詳細
https://www.chuko.co.jp/tanko/2017/10/005016.html -
今どきってホントにこんなんなの?と驚くような食卓が多かった。
20代の若い家庭ならまだしも、30代後半や40代の主婦でもびっくりするような事を言う。
「一汁三菜」を「汁物をお野菜を3種類」って言ってたり、「煮物は肉じゃがしか作ったことがない」とか。
箸をあまり使わなくなってきたっていうのにも、驚いたし、家庭で子供に箸の使い方をちゃんと教えてないってのにも驚いた。
驚いてばっかりだ。。。
日本人としては、箸の使い方くらいは子供のころにしっかりと教えてほしい。「どんな持ち方でも、基本食べれていれば大丈夫」とか「自分なりの持ち方でも、食べているからいいと思う」とかあったけど、やっぱり箸がきちんと持てない大人は恥ずかしいと思う。