- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121002105
感想・レビュー・書評
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KJ法を使う人は必ず読んでおくべき本.
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KJ法について知りたくて読んだ。
上野千鶴子さんの『知的生産の方法』でも絶賛されていた方法論だ。
私自身、この方法についてはさらに他の人の解説で、あらましを知っていた。
けれど、自分で実践できる気がどうにもしなくて、ここはやはり、本家本元の本を読んでみようと。
後にセミナーで学んだマインドマップとも比較できるところがある気がする。
ただ、マインドマップもそうだがl、やりっぱなしの、拡散しっぱなしでは、真価を発揮しないということが分かった。
特に大事だな、と思ったことは、データに語らせること。
決して自分のこうまとめたいという願望を優先しないことだ。
難しいと思ったのは、二つ。
一つ目は、紙を作る時のワーディング。
発想を止めないためには、こだわらずどんどん書き出したほうがいいに違いない。
インタビューなどのデータなら、相手の話したように、となるわけだが、自分の頭の中のものを整理する場面では、何らかの予見が加わってしまいそう。
もう一つは、グループ編成から空間配置の方法。
この作業はマインドマップではやらないことなので、自分でも経験がなく、感覚的につかめないのだと思う。
とにかくやってみるのみーなんだろうけど。
読んでいて、何度も、この作業、動画で配信して~!!と思った。
本書が出たころは、講習会などもあったらしい。
川喜田先生も、経験者についてもらって経験しないと見につかない、と言う。
ならば、本書をいくら読んでも難しい、ということになってしまうんだけどねえ? -
『発想法』よりもレベルアップ!難しさもアップ!
基本的なKJ法のやり方を前作よりも詳細に解説している他、活用の幅を広げ、実例も多く載せられている。一層使い易くする模様や発展を読むと、「KJ法って進化してるんだな」と感じられる。
同時に、如何に良いツールなのか理解は出来るが、自由に使い熟すにはもしかして長期間の訓練が必要なのでは……と察することになる。正直、私にはめちゃんこ難しいし、慣れるのに相当な時間がかかるなと思った。 -
KJ法は、ひとつの完成した知識創造の方法である。
ただ、それを自分が実践しようという時、あまりに時間がかかり過ぎると思われて、逡巡してしまう。
実践で使うには、用途に合わせて、KJ法の簡易版等を考えていく必要がありそうだ。 -
105円購入2011-12-07
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さすがに、例示は古い感が拭えないものの、図解から「文書化」に至る部分の詳細な説明は、納得感あり。
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続けて読んだ「続・発想法」は、野外調査部分はあまりなくて、より実践的・具体的にさまざまな事例をあげつつKJ法(と図解化文章化を含めるとBDA法という文言も入れといた方がいいかも)を解説、かなりビジネス書寄りになっています。やはりKJ法は一朝一夕に出来るモノではなく相当の訓練が必要で、先生は世にはびこる(らしい)なんちゃってKJ法を大変に憂えておられます。それが商標登録とかKJ法正規コンサル会社であるらしいエバーフィールドとかいう団体につながってるんだなぁ。でも私も同感です。3泊4日の集中合宿で第3ラウンドまで経験すると、「わかった」と爽やかな心持ちになるらしいです。本の中に挙げられている「青年の未来像を探る。」とか「企業教育が人間の真の成長に役立つために。」とかいうテーマの一連の流れも、うーんこういうことなのかな?と腑に落ちないのは実際にやってないせいかもしれないですし(でも後者の本質追究が「独立原人=九州男児を作ろう」というキャッチフレーズに収束するのはどうなのか)、これが正解というモノよりは、コミュニケーションとかみんなの知恵とかに焦点が置かれている気がしました。やはり現代でも通用する手法だと思います。なお前書でもそうでしたがKJ法で問題解決に至ると「爽やかな心持ちになる」という表現がなんかこそばゆいです。両書とも手元に置いて時々読み返してみた方がいい気がします。そうだ追記ですが、気軽に取り組むKJ法に関する疑問はこのブログを読んでやっぱりーと思いました。「なぜ、KJ法は失敗するのか」 http://gitanez.seesaa.net/article/124077022.html 誰のブログかな-と思ったらロフトワークの人でした。
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比べることのできない資料同士を集め、それらの組み合わせからどういう意味が見いだせるかという意味でのまとめる過程である。あるいは異質のデータの組み合わせから何が発見されるかということ。
KJ法が効果的なとき
・問題の正体がはっきりしないとき、それを明確にする。
・周辺情報を幅広く収集する。
・カードかされた情報はバラバラなままディスプレイする。