反劇的人間 (中公新書 323)

  • 中央公論新社
3.67
  • (1)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121003232

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前衛作家安部公房が自分は日本の伝統のうえで創作しているといっていたのが意外。

  • (1973.06.15読了)(1973.05.26購入)
    *解説目録より*
    つねに現代人と現代社会について鋭い照明をあて、前衛的な表現方法を追求しつづける阿部公房氏が、永年の深い友情の上にたってドナルド・キーン氏と率直に語りあう。日本的とは果たして何なのか、日本文化と残虐性について、ドラマティックに展開する現実生活と芸術とのちがいやその表現方法について、また内外作家の技法を具体的に論じるなかで、安部文学の原点とその魅力の秘密が語られる。とくに敗戦を満州で迎えた安部氏の体験は興味深い。日本古典文学研究の第一人者として知られるキーン氏の鋭い問いかけと二人の討論には熱気がこめられている。

    ☆関連図書(既読)
    「飢餓同盟」安部公房著、新潮文庫、1970.09.25
    「第四間氷期」安部公房著、新潮文庫、1970.11.10

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

安部公房
大正十三(一九二四)年、東京に生まれる。少年期を旧満州の奉天(現在の藩陽)で過ごす。昭和二十三(一九四八)年、東京大学医学部卒業。同二十六年『壁』で芥川賞受賞。『砂の女』で読売文学賞、戯曲『友達』で谷崎賞受賞。その他の主著に『燃えつきた地図』『内なる辺境』『箱男』『方舟さくら丸』など。平成五(一九九三)年没。

「2019年 『内なる辺境/都市への回路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安部公房の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×