続・心療内科―人間回復をめざす医療 (中公新書 (346))

著者 : 池見酉次郎

• 中央公論新社 (1973年12月20日発売)

感想・レビュー・書評

[nakaizawaさんの感想 · 2012年8月5日]

(1980.04.19読了)( 1974.11.14購入)
副題｢人間回復をめざす医学｣
＊本の帯より＊
ストレスを解消し、健康と人間性を回復する実際的な方法論
心と体、心と病の関係やその治療法が『心療内科』で紹介されて以来十年。その間、心身医学は著しい変貌・発展をとげ、従来の治療の壁を破る新しい方法が開発されつつある。自己コントロール、交流分析的療法、行動治療などがそれである。現代人に多いストレスを解消し、健康と人間性を回復するための、自己コントロール、人間関係の持ち方、自己解放への道をこれら最新の療法を軸に心身一如の医学の立場から平易に解説する。

【目次】
はしがき
人間不在の医療
病める社会
心療内科とは
自己分析への道―交流分析
自己コントロール
交流分析と自律訓練法の生理
条件づけからの自己解放
私と心身医学
むすび
参考書

☆池見酉次郎の本(既読)
「心療内科」池見酉次郎著、中公新書、1963.12.18

[Maa +さんの感想 · 2007年11月15日]

　九州大学医学部付属病院に日本で初めて心療内科の基となる診療科を開設した偉大な先生の著書。
　前著「心療内科」の続編。
　「幸せのカルテ」という副題がついている。

[fujishinさんの感想 · 2005年1月13日]

この先生が「心療内科」の
パイオニアです。読めばわかります。

著者プロフィール

1915年生まれ。日本の心身医学、心療内科の基礎を築いた草分け的な日本の医学者。九州大学医学部名誉教授。甥は臨床心理学者の池見陽。 福岡県糟屋郡粕屋町生まれ。旧制福岡中学（現福岡県立福岡高等学校）、九州帝国大学医学部卒業。日本心身医学会を設立し、初代理事長になる。翌昭和36年（1961年）九州大学に国内最初に設立された精神身体医学研究施設（現在の心療内科に当たる）教授に就任し、内科疾患を中心に、心と体の相関関係に注目した診療方法を体系化、実用化に尽力した。 1999年没。

「2023年 『フロイト著作集第4巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」