近代絵画史―ゴヤからモンドリアンまで (上) (中公新書 (385))

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著者 : 高階秀爾
  • 中央公論新社 (1975年2月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121003850

近代絵画史―ゴヤからモンドリアンまで (上) (中公新書 (385))の感想・レビュー・書評

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  • 絵はいっぱい見てるけど美術史にうとい、って人にぴったりです。

    何冊か買いましたが、これが一番情報量が適切。
    少なすぎず、多からず。
    (ここから自分の関心に沿って、いろいろと他の本を読んで適宜追加・修正していくくらいの量)
    とりあえずこれを読んで一通りの入門知識は身につきます。

    ただ写真はモノクロだし少ないので、ある程度いろいろ絵は見てる、って人か、横に写真いっぱいのほかの入門書とかを置いておいたほうがよい思われる。

    やっぱりある程度の背景知識があったほうが絵を見るのってずっと楽しいねー
    今まで素通りしてきた絵を再発見です。

  • ドラミっちの推薦本。絵画の近代化はいつから始まったか、そもそも近代の絵画とは何か。文は堅いけど、内容はコンパクトにまとまってる。フランスアカデミーのお作法に従わなかった印象派が、新しい社会に受け入れられてきて、その後いろんなアンチ印象派がわやわや出てきて、絵画の枠が広がったのが近代化ということで、やっぱり印象派革命からはじまったのだ。そこで、いい年号暗記法を思いついたよ。「第一回印象派展、今後の絵画にいい話(いいはなし=1874年)」。

    【問題】近代絵画の幕開けとして19世紀後半に起こった、写実主義~印象派~反印象派、の流れの中心となったフランスの画家を5人挙げ、その位置付けをを示しなさい。

    【回答例】決まった正解はないけど、例としては、クールベ、マネ、モネ、スーラ、ゴーギャンの5人。クールベとマネが現実をとらえる作品で、古代を理想とするアカデミーに精神面と技法面から対抗し、これを受けてモネたちが筆触分割の明るい写実「印象派」を開拓した。さらにスーラがこれを点描で極限まで追求したのに対し、ゴーギャンは逆にベタ塗りに転換して内面表現を重視した。印象派以降の絵画は、「決まった様式のない」多様な近代芸術となった。

    【関連年表】
    1855年 クールベ、パリ万博前で個展『レアリスム宣言』
    1863年 マネ「草上の昼食」がサロン落選展で物議
    1874年 モネら、第一回印象派展を開催
    1884年 スーラら、第一回アンテパンダン展を開催
    1891年 オーリエが批評『絵画における象徴主義~ポール・ゴーギャン』を発表

  • 201308読了

  • 西洋美術史の流れがよくわかる。ただし写真はモノクロ。

  • 近代絵画史を分かりやすく解説している入門書。

    著者は、既存の主題にとらわれず制作の「自由」を徹底的に主張したゴヤに、絵画における「近代」の始まりを見ている。さらに、ダヴィド、アングルらの新古典主義と、ドラクロワらのロマン主義の対立、クールベとマネを経て、印象派に至るまでの流れが簡潔にたどられ、後期印象派、ゴーガンとゴッホ、さらにロートレックとナビ派までが扱われている。

  • 主に写実主義から抽象主義までの近代絵画の歴史を取り扱う。著者は昨年文化勲章を受章している。写実主義から始まりロマン主義、印象派さらに、後期印象派が目に見えるものの限界を突破し、象徴主義、フォービズム、キュビズムに至り近代絵画の多角的な広がりを丹念に説明していく。

  • (1975.04.08読了)(1975.02.26購入)
    *表紙の帯より*
    近代の西欧美術を概観して最もスタンダードな〝読める〟通史
    人はしばしば、思いがけない絵に接してとまどい、時にはこれが絵画かとさえ疑う。しかし、一見わけの判らぬ抽象画や不気味なシュールレアリズムの作品も、決して画家の気紛れや偶然の産物ではない。ルネサンス的世界像の崩壊に伴い、近代絵画の流れの中で生まれるべくして生まれてきたのである。このような状況を、十九世紀初頭から第二次大戦まで、代表的画家の業蹟と美学的理念、表現方法を通じて明らかにする。(本巻は、ゴヤからボナールまで)

    【目次】
    序言
    第一章 近代絵画の始まり
     ゴヤ
    第二章 ロマン派の風景画
     ターナー、コンスタブル、フリードリヒ
    第三章 新古典主義とロマン主義
     ダヴィッド、アングル、ドラクロワ
    第四章 写実主義の擡頭
     コロー、ミレー、ドーミエ
    第五章 近代性の追求
     クールベ、マネ、ドガ
    第六章 印象派の登場
    第七章 印象派の画家たち
     モネ、シスレー
    第八章 印象主義の超克
     ルノワール、セザンヌ
    第九章 新印象派
     ピサロ、スーラ
    第十章 象徴主義と綜合主義
     ゴーギャン
    第十一章 ゴッホの時代
     ゴッホ
    第十二章 モンマルトルの画家たちとナビ派
     ロートレック、ボナール

  • 非常に有益な書であった。

    その理由は、絵画の流行・表現方法の変遷を歴史の流れとして掴むのに効果的な働きをしてくれたからである。

    紹介されている画家たちも有名な人物ばかりで助かった。
    それは、ゴヤ、ターナー、コンスタブル、ダヴィッド、アングル、ドラクロワ、コロー、ミレー、ドーミエ、クールベ、マネ、ドガ、モネ、シスレー、ルノワール、セザンヌ、ピサロ、スーラ、ゴーギャン、ゴッホ、ロートレックなどである。

    フリードリヒは知らなかったので勉強になった。

  • 上下巻再読。概説だけに一読では分かりづらいところもあるけれど、個別の画家について絵をみたり本を読んだりした後に、整理の意味で読み直すと流れがすっきりする。

  • 近代とは何か?それを絵画を通して、明晰に語ってくれる。
    一人ひとりの画家、一つ一つの作品についての解説としては十分ではないが、絵画における近代というテーマを俯瞰するには、完璧だ。

    頭の中がすっきりと整理される。
    唯一絶対の美が幻想に過ぎないと分かった近代では、様々な芸術が苦悩とともに百花繚乱のごとく咲き栄えていく。

    しかし、紹介されている作品が白黒なのと、本文で言及される絵画全てが載っているわけではないので、本書を理解するためには、西洋絵画についての幅広い鑑賞経験が求められるだろう。

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