- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121004482
感想・レビュー・書評
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うちの母親は強弁を良く用いる。
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面白い本。
詭弁論理学というタイトルから、難しい内容を想像してしまうが、中身は非常に取っつきやすい。身近な具体例が非常に多く(おまけにユーモラスで思わず吹き出してしまうようなもの)、議論を楽しむという視点から書かれている。
内容は浅くなく深くなく、といったところ。例が詳しすぎてくどく思えてしまう部分もあったが人によるだろう。 -
詭弁や強弁の類型を知り、正しい論理とは何かを考える。本格的に形式論理の世界に触れるには少々というか大いに不足だが、新書らしいといえば非常に新書らしい本であった。論理パズルも有名なものを取り揃えてあり、奥の深い世界があることを垣間見せてくれる。それより何より、こういう本に目を通し、詭弁や強弁に対する自分なりの見方を形成しておくことは、実世界でもそれなりに役に立つに違いない。そのあたりが、本書が長年にわたって読み継がれている理由ではないだろうか。
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ロングセラーだけあって面白いです。
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数学者の著者によるかなり古い本。あまり堅苦しくない話で、詭弁(というより屁理屈)に関するエッセー的な文章が書かれている。ちょっとおもしろかったのは、「本質的な」とは「おれがいいたい」と同じである、というくだり。「なかなか本質的なところをついている」とか
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1976年の初版の超ロングセラー本で、1993年の35版を買った。面白い部分もあるけど、くどくど理屈っぽい部分が多く退屈してしまう。この本自体が詭弁論的な感じ。世の中、詭弁・強弁に満ち溢れているけど、所詮、人の発する言葉は着飾ったものがほとんど、その解釈はことば以外の表情とか態度、言い回しなどによるしかない。付録の鏡をめぐっての会話がおもしろい。
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相手を言いくるめる人の弁が、必ずしも論理的ではない。
そこにある口のうまさとか、うまくもないけど強引さとか、そういうのの正体を分類しようというもの。
後半の論理パズルを使った記号論理っぽい部分が面白かった。 -
内容を読んでみたのですが、今更なことが多いわw<br>
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こういう本を読んでも、あまり詭弁なんてのは身に付くものじゃ在りません<br>
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やっぱりなんと言っても、素材が大切ですねw -
考えないと途中でどんどん眠くなる本。。。
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強弁や詭弁に腹を立てるのではなく、楽しんでしまおうというスタンスの本。<br /><br />何となく言いくるめられてしまうとストレスがたまるものだが、そのパターンを分析することによってだまされにくくするととともに、遊びとして楽しんでしまおうという試み。事例として筆者の体験、歴史的逸話、落語、論理パズルまで挙げられ、それぞれに対して何がおかしいのか考察されていて飽きさせない。<br /><br />強弁や詭弁を言わない・言われないためには「健全な常識、健全な判断力を養う」としているが、これはある意味体裁を整えるために付け加えたもので、本論は強弁・詭弁を楽しむということだろう。<br /><br />後半になると本職の論理学の簡単な解説になる。三段論法や形式化などが出てくるが、初歩段階を丁寧に解説しているため非常に分かりやすい。<br /><br />目次<br />? 議論の種々相<br />? 強弁術<br /> 強弁術の誕生<br /> 小児型強弁<br /> 二分法<br /> 相殺法<br /> 強弁術の総括<br />? 詭弁術<br /> 詭弁術の誕生<br /> 強弁との境<br /> あてにならない話<br /> 論点のすり替え<br /> 主張の言い換え<br /> 消去法<br /> ドミノ理論<br /> 詭弁術の総括<br />? 論理の遊び<br /> やさしいパズル<br /> 説得ということ<br /> 上級パズル<br /> 四十人の貴族とその従者<br /> 理髪師のパラドックス<br /> 自己矛盾を利用したパラドックス<br /> 死刑囚のパラドックス