イスラームの心 (中公新書 (572))

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著者 : 黒田寿郎
  • 中央公論新社 (1980年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121005724

イスラームの心 (中公新書 (572))の感想・レビュー・書評

  • 何度も本文中で繰り返されるポイントを最終章から抜き出したい。
    『イスラームは宗教であると同時に、文化であり道徳でもある。
    したがってこの熱気はまず民衆の文化的、道徳的自覚を高める方向に向かうであろう。
    この自覚は自らの文化を蔑ろにし、公正な政治を行なわぬ為政者たちを徐々に締めあげていく自浄作用をもっている。
    イスラーム世界には、これに脅えなけらばならぬ為政者が数多いのである。
    多彩な攻撃力を秘めたイスラームは、まず無数の信徒たちの心に煌々とした希望の灯をともすことにより、公共善の敵にたいして当面、地道な抵抗を続けていくであろう。』以上本文中より。

    この文脈を辿るだけで、ISISイスラム国は、イスラームの考え方に合致した組織ではないことが窺える。
    自らの眼前に公共善の敵が生じることは、一方で、イスラーム信者にとって本来の教えを再認識する機会ともなり得るだろう。
    キリスト教支配下にも置かれない異国の地、日本人は、その視点からイスラーム文化圏を眺めてみると、新しい世界のトレンドが見えてくるのではなかろうか。

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    [ 参考となる書評 ]

  • 西洋が宗教を否定することにより獲得した自由、平等、博愛を千年前に獲得していたということ。科学などの真理の究明を推奨する点がキリスト教とは著しく異なる。
    低迷の原因は信仰の質的な堕落とヨーロッパ諸国の植民地支配の残滓であり、イラン・イスラム革命はイスラムの精神は衰えていないため過度の重圧に対する反発作用であった。
    この本はイラン革命の直後に書かれているため、イラン革命の余波はフランス革命やロシア革命のように他のイスラム諸国に波及するだろうと書いているが的中していない。
    チュニジアの政変やエジプトの政変、リビアの反政府運動もあまりイスラムと関係ないように思われる。
    内容も繰り返しが多く、著者の思い入れは伝わるが内容は薄い。

  • イスーラムの預言者ムハンマドは端的に法を伝える預言者だった。
    イスラム登場以前のアラビア半島の生活は想像を絶する過酷なものだった。
    唯一なるアラーを信ずる者は、神の提示する正義にのっとって行動せよ。
    セム族にとって、一夫多妻はごく一般的な習慣だった。ユダヤ教は数を制限しておらず、キリスト教の場合にも厳密には限定していない。イスラムはまずその数を無限から4人までに限定しているのである。戦争で多くの男性が死んでしまうので、女性は結婚できなかったから合理的だといえる。

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