理科系の作文技術 (中公新書 (624))

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著者 : 木下是雄
  • 中央公論新社 (1981年9月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121006240

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理科系の作文技術 (中公新書 (624))の感想・レビュー・書評

  • ずっと気になっていたので読んでみました。

    > 「私がこの書物の読者と想定するのは、ひろい意味での理科系の、わかい研究者・技術者と学生諸君だ。これらの人たちが仕事でものを書くとき――学生ならば勉学のためにものを書くとき――に役立つような表現技術のテキストを提供したい」。

    序章で著者がこう述べているように、本書は主に理系層がターゲットとなっています。
    しかし、実際に読んでみると、文書を書くすべての人におすすめできる内容になっています。

  • 「理科系」とあるだけあって例文が理科系のものが多く、読むのに疲れたが、理科系に限らず一般的な文章論として通用する本だと感じた。

    印象に残ったのは「逆茂木型」文章を極力書かないようにというところ。
    日本語は欧米語と違い修飾語が被修飾語の前に来るため、修飾語が長くなると分かりづらくなるので注意する必要があるといった意味合いのようであった。

    あと月並みであるが「事実」と「意見」を明確に区別するというところも改めて認識させれたれた部分であった。

  • 日本語の文章でよく見られる「であろう」や「といってもよいかと思われる」は英訳されないそうです。そもそも、事実と自己の見解を明確に示すべき理科系の文章に、そのような曖昧な表現は必要ありません。ただし、特許の明細書では少し勝手が違うようです。

    少しでも広い権利範囲を獲得すべく、構成要素の表現などにおいて機能的に記載されることがあります。また、「本実施例では…を用いたが、…でもよい」などの記載をよく見かけます。後者の記載はいいとして、問題は前者の記載です。広く権利を取りたい気持ちはわかりますが、その機能を有する構成要素をすべてカバーして何の意味があるのでしょうか。また、その機能を有する物が現実として使用される場合、数種類に限られるのではないでしょうか。機能的記載は、不明確として拒絶されるのが関の山です。

    機能的記載は対象製品が明確でない特許によく見られます。企業人なら、製品と結びつけて(売り上げに貢献)なんぼです。知財人として、常に製品と結びついた明細書の作成に臨みたいと思います。

  • 文系が読んでも素晴らしい。

  • 名著と呼ばれているが個人的には嫌い。

  • 論文で伝わるように書く日本語とは、どのようなものであるべきか、
    そういったことをまとめている本。
    理系論文に求められることは、小説などに求められることとも
    違うので、どういった書き方をするのがいいか、を根拠を持って
    勉強できる点がいい。
    日本語で理系文章を書くときには必須の視点である。

  • 書くことに慣れていない人は、誰が読むのかを考えずに書きはじめるきらいがある。

  • 職場の方のオススメ。図書館で常に借りられているので未だ読めず。そんなにも良書なのか。やっぱ買うか…

  • さすが名著ですね。

    まさに「現代ビジネス文書の書き方」と言っていいでしょう。
    昭和56年時点で、これほど明確な読みやすさのルールを確立していたことにビックリです。

    欠点として「例題の難しさ」「古さ」はあります。
    でも、なぜか現代のやさしい本よりも「ビシッ」と頭に入ってきます。
    これが著者の「作文技術」のなせる技なのか!

    チョット古いので減点してますが、現代風に書き換えてくれたら間違いなく★5つ。
    オススメです。

  • 何十年も前に出た本なのに、
    これだけ社会の状況が変わった世の中なのに、
    近年出版されている同じような内容の本は全て、その本を基にしているんじゃないかと思わせられる一冊がある。

    その1つがこれ。

    ・事実と意見の書き分け (混同しない)
    ・字面の白さと黒さ  (無駄に漢字を多用しない)
    ・はっきり言い切る姿勢 (『~と思われる』『~ではないか』は使わない)
    ・わかりやすく簡潔な表現 (短く、1つの文に言いたいことは1つ)

    など、理科系に限らず大切なことがいっぱい。

    「~ではないか」という表現は普段接する文章に特に多いけど、
    そういう文章を見るとイライラしてくる。

  • この本が書かれた後にいろんな新しいツール (アウトラインプロセッサとかプレゼンソフトとか) が登場したり、と状況がいろいろ変わっているんだけど、文章書く人ならジャンル関係なく一度は読んでほしい。

  • 大卒でない私は論文を書いたことがありませんでしたが、
    仕事で必要な資格を取るために技術論文を書くことになりました。
    そんな私に先輩がまず渡してくれたのが本書でした。

    論文のみならず、エンジニアがものを書くにあたっては必要なことが十分に書いてありました。
    人生のバイブルになりました。

  • 筑波大学の授業科目「国語Ⅰ」「研究者入門」「研究・開発原論」の指定参考書。
    “読める”文章を書くために、“全系”が読むべき手引書。

    不特定多数の読者に対して、読みづらさが無く・不親切で無く・内容が素直に理解できる、そんな文章の書き方を解説する。こういった文章が書きたいなら、理科系に限らず文系も読むべきである。理科を題材にしてはいるが、重要なポイントは文理共通であろう。(逆に、特定あるいは不特定少数だけにメッセージが伝えられる文章や、真意を濁した文章を書きたい場合には向かない。)
    私は父にすすめられて中学生のときに本書を読んだ。大学の参考書になってはいるが、中学生でも問題なく読める。さすがは“読める”文章を解説するだけはある。若い内に読んでおくに越したことはないだろう。
    巻末には、発表の際の技術にも触れられている。OHPの使い方など、やや時代遅れの感は否めないが、ポイントは参考にできる。
    厚さ・価格は手頃。文章は読みやすくサラッと読める。

  • 理科系の作文技術ということで、理科系の学生に送る論文の書き方指南といったところ。
    私も最近ひょんなことで文章を書く事がおおくなったので、購入。
    簡潔な文章。
    意見と事実をわける。
    主語を文章の途中で変えないなど。
    重要な部分をひろい読み。

  • 本来、大学の卒論執筆前に読むはずでしたが、二十年以上サボっていました。当時は既に名著として殿堂入りでして、今読んでも十分に学べます。うちの社長さんの思考回路は木下先生の影響を多分に受けていると確信しました。もっと早く読んでおけば、もっと論理的な文章が書けるようになったはず。修行の道はまだ遠い。

  • レポートを書く時だけでなく、その他様々な文章を書く際にも生きる技術だと思った
    必要に応じて再読したい

  • KCなし レビューから古いがかなりイイみたい!

  • 理工系の学生や技術者を主な対象としているものの,文章を書く際に誰にとっても役に立つ情報が詰まっている。内容がタメになるのはもちろんのこと,この本の文体自体が大いに参考になると思った。

  • 大学時代、レポート作成に役立った。今後も読み返して、論理的な作文技術を身につけたい。

  • 古い部分もあるが、今でも充分役立つ情報ばかり。修飾しすぎて幹がよくわからない文章を書きがちな日本人の特徴がよくわかった。読み手に伝わらなければ書く意味がなく、ただの自己満足になってしまう。一旦立ち止まって読み返すといい。

  • 理系学生の定番書。読んで損になることが何もないので、理系の学生は本当に一度読んだほうがいい。

    --
    理系の文書の特徴:伝えるべき内容が事実(状況を含む)と意見(判断や予測を含む)に限られていて、心情的要素を含まない。
    記述の順序は2つの面から:「文章全体が論理的な順序構成」「読者は真っ先に何を知りたがるか」

    自分は何を目標として文章を書くのか:目標規定文
    それが「どんなものか」を記述するときは、まず似たものをさがせ。つぎにどこが違うか考えよ。
    ある問題を論ずるときには
    ・何が問題なのかを明確にせよ
    ・それについて確実にわかっているのはどんな点かを明らかにせよ
    ・よくわかっていなくて、調べる必要があるのはどんな点かを明らかにせよ
    序論:読者が本論を読むべきか否かを敏速・的確に判断するための材料を示す
    本論の主題となる問題は何か
    結論を先に書く方式でない限りは、序論は、みじかく、みじかく
    駅との関係位置を示せ、歩く道筋の説明にかかるのはそれからだ
    トピックセンテンスは、それを並べれば文章全体の要約にならなければいけない。
    日本語は逆茂木型
    日本語の文章だとここは読者が補ってくれるだろうと飛ばして書くところも、英語ではくどく書く
    明白でないよりもくどいをよしとする
    ひとつの文の中には二つ以上の長い前置修飾節は書きこまない
    論文は読者に向けて書くべきもので、著者の思いをみたすために書くものではない
    見解は、断定的な言い方をした方がいい
    「と思われる」「と考えられる」を使わないで(自分は)「と思う」「と考える」と書く
    英語に state という動詞がある
    事実と意見をきちんと書き分ける
    事実の記述は二価、意見の記述に対する評価は多価
    事実を記述する文はできるだけ名詞と動詞で書き、主観に依存する修飾語を混在させない
    破格の文を書かない
    理系の文書では受け身の文は少ないほどいい
    同じ形で文が終わることが続くのを避ける
    メモに年月日を入れる
    研究機関名には、その研究を行った機関名を書く
    議論・考察ではいったん立場を変えて自分の研究に残っている課題を吟味する
    講演:人に理解してもらうためには繰り返しが必要
    聴講者の1/3がわかるように、もう1/3が分かったような気がする、という話をする



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    米国の小学生 Patterns of Language
    「科学英語の書き方についてのノート - 日本の物理学者のために」

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